子育て支援

「うちの子不器用?」と不安になった時に確認すべき3つの事

 こんにちは。大阪こどもリハ訪問看護ステーションの中野です。

 自閉症スペクトラムや学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)という、いわゆる発達障がい児と呼ばれるお子様は増えていますが、これらの病気は生まれた時から分かっている事は殆どありません。

 最初は三歳児検診、その後は保育園や幼稚園の先生からの指摘、そこでも見逃すと小学校の成績が科目によって極端に悪かったり、友達との関係性が上手くいかないなどの指摘で気付かれるケースが多いです。

 そして、そういうお子様に共通しやすい因子の一つが「手の不器用さ」です。

 当ステーションのブログで「手の器用さは勝手に育つ」と書きました。

参考エントリー:『勝手に育つ環境』こそ、育児において大事なことだと思う

 しかし、こういう障がいをお持ちだと支援が必要な場合が多いのです。

 ですから、子どもの手の器用さ、不器用さには注意を払っておられるお母様方も多いと思います。

 そこで、今回は「もしかしたらうちの子不器用かも?」と思った時に確認すべき3つの事をご紹介したいと思います。

手の不器用さを疑う前に確認すべきこと

 障がいを持たないお子様の場合、手の器用さは日常生活に支障のない程度に勝手に育ちます。

 もし不器用さが顕著な場合は、その勝手に育つはずの因子が阻害されている可能性があります。つまり、それが見た目には分からない障がいです。

 しかし、大人から見て不器用であっても、お子様からしたら当然で、不器用とは呼べない類のものあります。

 ですので、不器用かも?と不安になった時にはまず以下の3つの事をご確認下さい。

  1. 発達段階に合っているか?
  2. 日常生活に支障があるか?
  3. 経験があるか?

 以下、それぞれを解説します。

1.発達段階に合っているか?

 まず一つ目は発達段階にあっているかどうか?です。

 人間の赤ちゃんは、その他の哺乳類の動物と比べかなり未熟な状態で生まれてきます。早産で生まれちゃったお子様などは特にそうです。

 ですから、手が器用になっていくにはそれ相応の時間がかかってしまいます。生まれたばかりの赤ちゃんがスプーンで食事をすることはできません。

 まずはお子様が例えばスプーンで食べることが可能な発達段階に達しているかどうか?を確認するべきです。

 早産で生まれたお子さんの場合は本来お腹の中に居ることが望ましかった時間も換算して考えて下さい。例えば30週で生まれたとしたら10週足りていませんから、生後の年数は同じでも胎児期から換算したら経験が少ないといえます。

 更に当然個人差もありますから、それを踏まえても明らかに不器用か?を確認してみて下さい。

2.日常生活に支障があるか?

 うーん、友達と比べて明らかに不器用な気がする…。でも、明確な指標がないから分からない…。なんて事もあるかと思います。

 そういう時は日常生活に支障があるか?を指標にしてみてください。

 例えば、うちの子は幼稚園の給食袋に入れていくセットを「お箸セット」にしたら「スプーンセット」にしたりしています。恐らく幼稚園的には時間内に食べてくれたらどっちでも良いと思っているでしょう。

 外食へ行ってお子様セットを出してもらう時は小さいお箸ではなく、スプーンとフォークのセットを出してくれます。流石に子ども用箸を置いている飲食店は少ないのでしょう。

 つまり、お箸で時間内に食べる必要が出てくるのは小学校に上がってからということになります。それまでは、日常生活で支障が出ることはないでしょう。

 もちろん、年少、年中でもお箸を使える子はいます。ですが、日常生活で支障がない以上、特段問題視する必要はないと言えるでしょう。

3.経験はあるか?

 アメリカの小学生はきっとお箸は上手に使えません。経験がないからです。

 例えば日本においても、ご両親がナイフとフォークで食べる生活をされていたら、子どもはお箸を使えるようになる経験をせずに成長する可能性もあります。

 先程、日常生活に支障が出るレベルとお伝えしましたが、小学校に上がるまで全くお箸の経験が無かったとするならば、やはり最初は不器用でしょう。

 お箸ってすごく難しい技術ですから。私なんてお箸の持ち方を指導する立場なのに下手くそです。(人には言えても自分はできないという悪い例で恐縮です。)

 例え、日常生活に支障が出ていても、それまでの経験がなければ器用になるまでには時間がかかります。

 生まれてからの経験も踏まえて確認してあげましょう。

それでもやっぱり不器用だと思ったら…

 上記事項を確認した上でも、やっぱり不器用だと思う…。ということでしたら、然るべき機関に相談してみましょう。

 もし、今までの検診等で何も言われてなかったとしたらご不安でしょうし、どこに相談すべきかも分からないと思います。

 そういう時はまずは保健所や保健センターです。

 大阪市内にお住まいの方でしたら、私からご案内もさせてもらえますので、お問合わせフォームからご連絡頂いても構いません。

 まずはご相談ください。

おわりに

 発達って本当に多種多様で、遅れているのかどうか?というのは本当に難しいです。

 「逆上がりができない」子どもなど最近では多いと聞きますし、文字を覚えるスピード、計算ができるようになるスピードも多種多様。

 「遅れている」とか「不器用」とかっていう判断は非常に難しく、私の中である程度確立している一つの指標は2年生で「九九」がマスターできるかどうか?くらいでしょうか。

 しかし、それもスピードは人によります。最後までできなかった友人もいます。恐らく彼は診断されていませんが、算数障害(ディスカリキュリア)だったと思います。ですが、彼は高校中退後焼肉屋の店長になったりと、曲がりなりにも社会生活を送っています。小さい頃からもう少し支援があれば、もう少し楽に生活ができただろうに…とは思いますが、それも人それぞれ。

 ですから、不安を解消するにはまず相談して下さい。ご相談の上、支援が必要であれば今は昔と違い、生活しやすい環境が整いつつあります。

 決して一人で悩むことだけは避けて下さいね。

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