訪問リハビリ

小児訪問リハは理学療法士に?言語聴覚士?いえ作業療法士にご依頼を!

 こんにちは。作業療法士(OT)の中野です。

 身体や呼吸の事は理学療法士(PT)、食事の飲み込みや発話に関することは言語聴覚士(ST)、作業療法士は手の動作…そんな風にお考えの親御さんも少なくありません。

 ですから、小児領域において身体のことはPTさんへ、食事や発話、知育的なところはSTさんへ…という考えの方は少なくありません。

 いやいやいや、ちょっと待って下さい。

 作業療法士はオールラウンダーです。言語聴覚士が臨床の場に普及する前、作業療法士が食事も発話も知育的・心理的な要素も対応できます。いやでも、別に作業療法士がすごいわけではありません。

 小児領域に精通する療法士は他業種の領域にも精通しているセラピストが多いです。特に分業が促進されたここ数年の前に経験したセラピストにおいては、どの分野の内容にも精通していますし、対応可能です。

 今日はその辺についてご説明したいと思います。

小児在宅リハビリテーションにおける問題点

 小児リハビリテーションを担当するセラピストには以下の3種類のセラピストがいます。

  1. 卒後から小児を経験し在宅小児リハ分野に転職したセラピスト
  2. 卒後、成人へ就職し、その後在宅小児リハ分野に転職したセラピスト
  3. 新卒で小児在宅リハ分野に就職したセラピスト

 この中にオールラウンダーとして小児在宅リハに取り組む事ができるのは1番目の卒後からずっと小児リハを経験しているセラピストです。

 もちろん、新卒で小児在宅事業所に就職したセラピストにもオールラウンダーになる可能性はあります。ですが、まだまだこれからのお話です。

 成人分野からのセラピストが小児に転身する上で乗り越えるべき壁が2つあります。

  1. 子どもとの接し方(バカになれる必要がある)
  2. 自分の分野に専門性を見出すのではなく子どもの未来の為にできることを全部やる意識

 私の知り合いの理学療法士に放課後デイサービスにセラピストを派遣している経営者がいます。

 彼は多くの理学療法士・作業療法士を集め小児領域に派遣しています。が、しかし彼は小児専門のセラピストを探しています。

 理由は、成人分野で働くセラピストは子どもの接し方が分からないのだとのこと。恐らく訪問リハを経験されたお母様はご存知かもしれませんが子どもと上手く接することができない人も多いのが現状です。また、特に理学療法士さんは職人気質的なところがありまして、それ以外の業務を担当するのが難しいというのが現状なのです。

 言語聴覚士が成人分野だろうが、小児分野だろうが、専門は口腔機能であり、認知機能です。全身的な姿勢と運動、日常生活を見るのは難しいのです。

 タイトルにあるようにOTにご依頼下さいというのは、OTは成人分野でも小児分野でもオールマイティーな人が多いです。

 ということでの作業療法士にご依頼下さいというお話なのですが、もちろんバカになれる理学療法士や姿勢を見れる言語聴覚士も居ますので、作業療法士が絶対というわけではありません。オールマイティとはいえ、それぞれの分野においてどれも中途半端ということもあり得ます。

 最終的に大事なのは「その人」を見極めることですが、職種を気にするよr、その人の能力を見極めるということが大切です。

おわりに

 私は作業療法士で、作業療法士であることに誇りを持っています。

 作業療法士をえこひいきするわけでも、理学療法士や言語聴覚士をバカにするわけでもありません。

 理学療法士や言語聴覚士の専門性に作業療法士が追いつくには並大抵の努力では足りません。ですが、作業療法士はオールマイティになる可能性を秘めています。

 世の中のお母様方には作業療法士は誤解されがちですが、是非とも作業療法士の可能性に目を向けて頂きたいと思います。

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