訪問リハビリ

人工呼吸器を付けているお子様へのリハビリテーション

 こんにちは。大阪こどもリハ訪問看護ステーションの中野です。

 今回は人工呼吸器を利用されているお子様へのリハビリテーションについてご説明したいと思います。

人工呼吸器をつけているということ

 人工呼吸器は自発呼吸がない、あるいは十分な酸素を取り込むことができない程度の呼吸しかないお子様が生きるために頼る装置です。

 その歴史は1929年からはじまっており、日進月歩の進化を遂げています。

 人工呼吸器をつけているということ、あるいは人工呼吸器をつけていないまでも呼吸に関する問題を抱えるお子様の特徴は、呼吸機能が弱いことを原因とし、呼吸機能が弱いことによる弊害を受ける可能性があるということです。

 例えば呼吸と深い関わりのある飲み込む機能が低下している事が多いですから、呼吸に問題があると口から食事することをが難しくなりますし、自信の唾液を飲み込むこともままなりません。

 変な飲み込み方をすることで、食道を通過するはずの唾液や食物が間違って気管に入り込み肺炎を起こす可能性もあります。

 また、人工呼吸器を外した瞬間から酸素を取り込める量が激減し、生命の危機に晒されます。

 人工呼吸器をつけているということは、常に生命の危険と隣り合わせであり慎重な管理が必要であることを意味しています。

リハビリテーションスタッフができること

 呼吸機能が欠如、低下している方に対して、私達リハビリテーションスタッフは様々な事を提供することができます。

 そもそも呼吸に対してアプローチする理由ですが、人間の根源的欲求に『生理的欲求』というものがあります。

画像引用元:たなか社会保険労務士事務所
画像引用元:たなか社会保険労務士事務所

 人は色々な欲求を抱きますが、一つ下のスタージにある欲求を満たせなければ上の欲求を抱くことはないと言われています。

 例えば安全の欲求とは、平和な環境、雨風しのげる環境、守られている環境に対する欲求です。ですから、例えば戦地で生活していたとしたら自分の身を守ること、家族の命を守ることで精一杯であり、オシャレしたいとか、金持ちになりたいというようなそれ以上の欲求は持ちません。

 つまり呼吸がしっかりできない、食事がしっかり摂れない、命の危険がある環境であるという人の根源的欲求を抱く彼らのNEEDSは呼吸そのもののしやすさだったりします。

 私達が彼らの呼吸を少しでも楽にすることは、彼らの自発呼吸を少しでも良くするためであり、排痰を促し健康を維持することが、彼らが次の欲求に向けて歩き出せるきっかけだと考えるからです。つまり、人生に広がりを持つようになるきっかけなのです。

具体的な呼吸リハビリテーション内容

 壮大な目標を掲げましたが、私達は神ではありません。

 呼吸機能が劇的に良くなることは稀ですし、でも諦めずにやり続けるような部類のことです。

 私達が彼らに行う具体的なリハビリテーション内容は、ポジショニングと呼吸介助そして、排痰エクササイズです。

 姿勢を変えることで排痰を促せますし、呼吸のしやすい姿勢というのも人によって違います。

 ボク達は彼らが呼吸しやすい姿勢をみつけ、呼吸をしやすい状況(肋骨の動きやすさや呼吸筋の運動しやすい状況)を作ります。

おわりに

 人工呼吸器を付けていてもリハビリテーションによりできることはあります。

 先ほどもお伝えしました通り、決して万能ではありません。

 ですが、人工呼吸器をお使いのお子様にもボク達ができることはあります。

 是非、彼らの人生を広くするためのお手伝いをさせてください。

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