書評

[Systematic review]脳性まひ児に対するミラーセラピーの効果

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 本日も論文を読んだので、その概要を報告したいと思う。

Systematic review of the effects of mirror therapy in children with cerebral palsy.

Systematic review of the effects of mirror therapy in children with cerebral palsy.

 全文もフリーで読める(※PDFファイル)。

 脳性まひ児に対するミラーセラピーの効果をシステマティックレビューで報告した論文だ。

目的

 ミラーセラピーの効果を客観的に示し、系統的OT介入計画のデータを証明すること。

方法

 Medline、EMBASEにて「cerebral palsy:脳性麻痺」「mirror movement:ミラー運動」「mirror therapy:ミラーセラピー」「mirror visual feedack:ミラー視覚フィードバック」をキーワードとして文献検索。

 論文選択の決定基準は「研究機関」「介入群と対照群を用意している」「介入の測定ツールを利用している」で、その基準を満たした9つの論文を選択し、結果を分析した。

結果

 9つの論文が示した結果は以下の通り。

  • 介入群と対照群に差なし。(1/9)
  • ミラーセラピーに効果なし。(1/9)
  • ミラーセラピーに効果あり。(7/9)

 これらのことからミラーセラピーには機能改善効果があることを意味している。

 具体的機能改善の内容は以下の通り。

  • hand strength:握力
  • movement speed:運動速度
  • muscle activity:筋活動
  • accuracy of hand in maching:両上肢の協調運動の正確さ

 結論として、ミラーセラピーを用いた作業療法実践は有効であるとしている。

ミラーセラピーと作業療法に関する私見

 ミラーセラピーをお勉強していないボクは選択された9つの文献を読んでも、ミラーセラピーのどういう部分が効果的だったかは分からない。

 だから、ミラーセラピーについても勉強しないとね。今年の課題の一つです。日本では認知神経リハとかかな。

 そして当該研究の目的はミラーセラピーを用いた作業療法の実践に役立てることだから、ミラーセラピーによって如何にクライエントの作業機能障害が改善したか、クライエントの健康と幸福がどの程度促進されたか?という部分にまで言及していて欲しいなと思った。

おわりに

 本文を流し読みしても、選ばれた9つの文献によって証明された効果というのは、機能改善のみで活動と参加の部分に言及されているものはなさそうだった。

 だとしたら、作業療法計画を立てる上で有効とは言い切れない。

 機能改善だけなら理学療法ではだめなのか?って話になるしね。

 その辺も踏まえて今後関連文献を読み込んでいきたいと思う。ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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