心理・コミュニケーション

発達障がい児を支援する人は犯罪心理学も学んだ方が良い件

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 ボクの作業療法におけるテーマは『予防』である。

 ブログタイトルにもある通り、『お手上げ療法士予防派』には「予防に勝る治療なし」という意味合いを込めている。

 で、ボクは『予防』っていうのをとことん実践していく上で犯罪心理学の知識は非常に重要だと考えている。

最高の状況と最悪の事態

 ボクは子どもたちへのセラピーの場面でも、自分の会社の経営の場面でも、自分の人生においても、「考えられる最高の状況」と「考えられる最悪の事態」を想定するようにしている。

 何もかもが上手く行って、最高の状況になれば文句なし。そのまま頑張るだけ。問題は最悪の事態になった時にどのように対処するか?だよね。そこまで想定しておけば最悪の事態に陥っても焦らなくても良い。「よし、想定の範囲内だ」ってなんかちょっと古い流行語を使えば良いだけになる。

 これも一つの予防(二次的予防に当たるかな?)。

 そして、前もってその最悪の事態に陥らないように対策するのも予防(一次的予防)。

 子どもたちにとって最悪の事態として考えられる一つが『犯罪少年』にしてしまうこと。あるいは『被虐待児』にしてしまうこと。これらは想定しうる最悪の事態の典型例だと思う。

殺人事件の8割は近親者によるもの

 殺人事件を含む凶悪犯罪は年々減少傾向にあり、日本は本当に安全で住みよい社会だと思う次第。

 しかし、その中でも殺人事件は起こっている。その中でも近親者による犯罪が多い。

 多い順に以下の通り。

  1. 配偶者間
  2. 親が子を
  3. 子が親を

 配偶者間の中にはもちろん、不貞行為の末の云々カンヌンってのもあるのだが、近年増加しているのは老老介護における介護疲れである。

 親が子を殺害するケースの大半は母親が乳幼児を殺害したり、ネグレクトの末の死である。基本的に女性の殺人犯は少ないのだが、乳幼児に対する殺人事件においてのみ男性より女性に多いというデータもあるくらいである。

 子が親をの中には、やはり近年介護疲れによるものが増えている。また、以前日本でもあった目を伏せたくなるような事件が良い例であるが、「キレる」という言葉が流行した背景にあるような殺人事件がある。

 ボクは発達障がいを持つ子どもたちは、全ての犯罪の加害者になってしまう可能性があると思っている。(※もちろん最悪の事態として)

 当然発達障がいを持つ人以外でも全ての加害者になる可能性がある。でも、社会との関係性を作りにくく、人間関係が苦手になりやすく、易刺激性を持つ方々にとって社会とは恐怖である。

 恐怖の末に凶悪犯罪を犯しても不思議ではない。

 だから、ボクは犯罪心理学を学び、どういう心理状態で犯罪を犯すのか、どういう精神症状が犯罪に駆り立てるのか?を知ることにより、子どもたちと社会の関わりをより円滑なものにできるよう考えている。

犯罪心理学に関するオススメ本

 まずは超基本、広く浅く学べる一冊なのでオススメ。

 そして、もう少し詳しく。専門家になるつもりはないから、この程度で良いかと思っているよ。

 良かったら、最初の一冊くらいは読んでみて欲しい。

おわりに

 犯罪心理学って学んでみると奥が深いんだけど、色んな分野に精通しているんだよね。

 いわゆる人間科学を学ぶのと同等の価値がある。犯罪心理学は本当に多岐にわたるので人間科学のほぼ全ての分野を網羅してるんだよ。

 加害者の心理と被害者の心理から追う心理と追われる心理、裁かれる心理と裁く心理みたいに、色んな立場の相反する心理を科学するから当然だよね。

 ま、興味の有無に関わらず特に子どもに関わる支援者さんには一通り読んでおいて欲しいと思う。ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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