雑記

今の時代の理学・作業療法士養成校選びのチェックポイント

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 先日、理学・作業療法士がなりたい職業7位にランクインしているとの記事を目にした。

参考:朝から夕方まで…理学・作業療法士“トップ校”の国試対策

 この記事の内容については、色々ツッコミどころはあるのだけれど、今の世相を繁栄した結果とも言える。

 ってか、就職率が100%じゃない理由って、「就職しない」と判断して自らしなかった人や、進学した人や、国家試験落ちて就職できなかった人も含まれんるんじゃないかな。

 純粋に希望したら、まだ就職に困るような状況ではないと感じているんだけど、養成校の先生どうですか?

 さて、この記事では就職率が高いとか、国家試験対策が手厚いとかっていう学校の紹介をしているけど、ぶっちゃけそんな事どこの学校でもやってる。

 学校が増えて、養成校へ入試合格ラインの平均偏差値は下がっていると思うけど、どんだけバカでも最終学年まで辿り着いて、集中して数ヶ月勉強すればそれなりになるってのは今なら分かる。

 ってことで、今回は最新版の養成校選びのポイントについて書きたいと思う。

10数年前と現在の違い

 ボク自身学校を決めた理由は通える範囲内で、3年制で、就職率と国家試験合格率だったけど、国家試験合格率なんて国家試験を受けるレベルの学生であることが前提の割合だから、もはや運の要素のほうが大きい。

参考エントリー:理学・作業療法士養成校を目指す高校生の為の学校選びのコツ

 まぁ、今から考えればよくもまぁ単純な理由で学校を選んだものである。

 で、前出のエントリーでは更に、国家試験合格率だけでなく、実習合格率や卒業生の大学院進学率、認定・専門理学・作業療法士輩出率なんかも参考にすると良いという話を書いた。

 ボクが学校を選んだ10数年前ならこんな選び方でも良かったかもしれない。まぁ、ボクは良い先生方に恵まれたからそう思うのかもしれない。ここでいう良い先生の基準は『レベルの高い臨床家を育てる』という意味合いである。

 しかし、今はそれだけではいけないと思っている。理学・作業療法士としての社会的地位を確立し、理想(なりたい職業7位)と現実(平均生涯年収が高卒以下)をマッチさせるには、学位は当然、修士・博士の規定も入れていく必要があると感じている。つまり、学歴が必要だってこと。

 これからは『学歴』も意識すべきだろう。

養成校を選ぶ際のチェックポイント

 前出のエントリーで書いたような内容はやはりチェックすべき。この最低限のデータもないような学校は論外としてチェックを外すべき。

 学校の歴史が浅いと、卒業生が少ないから実習地確保が難しいとかなんとか言われた時代もあったけど、そんな学校論外。

 今は学校の歴史ではなく、『先生の質』を見ていくべきだね。数年前までは母校で教員するケースが多かったようだったし、今でもその流れはあるようだけど、良い先生はどんどん良い学校に流れているように思う。

 だから先生の質を確かめると良い。先生の良し悪しを測るのって難しいけど、「客観的に」且つ「対外的に」評価されるのは論文数や論文の被引用数を調べることだろうね。

 あとは卒業生がどれだけの研究実績を残しているか?とかも重要かも。良い先生ってのは良い生徒を育てるはずだからだ。

 Google scholarで『先生の名前』や『学校+学部、学科』なんかで検索すると良いかも。卒業生の名前なんてわからないけど、先生の名前で検索した時に共同研究者などに名前が載っている事が多いから十分参考になる。

 これって研究レベルの検索で臨床力と相関するか?って疑問が残るけど、個人的見解としては相関する。

 年配の療法士で技術一辺倒の人もいるけど、多くは研究、論文化しているし、ボク世代のイケてる療法士はどっちもやっている。

 だから、自分が行きたい学校をいくつか見繕ったら、先生や学校の程度を見ると良いね。

番外編…経済力にもよるが、私学が良いかも

 一概に私学の方が良いわけではないし、私学の中でも学校にもよると思う。

 ここで言いたいのは『設備が整っている事』だ。

 某大学には日本に数台しかない設備があり、脳血流を部位毎に測定できるらしい。で、学生さんがそれを使って研究しているんだと。

 もはや、臨床家以上の知見を持つ可能性を秘めている。

 エビデンスを作りにくい徒手療法の領域なんかでは、療法士が尊い時間を何年・何十年とかけて作り上げる『経験』を上回る結果を設備があれば簡単に導き出すことができるのだ。

 すげーよね。

 設備だけすごい学校、先生だけすごい学校、どちらも論外な学校、国家試験合格率があり得ないくらい論外な学校などなど。この養成校乱立時代においては色々あると思うけど、攻めてこれくらいは調べておいたほうが良いだろう。

おわりに

 ボクは一応経営者という肩書も持っているので、療法士を採用する側の人間である。

 どんな人間を雇うか?

 母校の縁故採用は極力減らして、イケてる教育を受けてきた療法士を選ぶだろうね。

 で、臨床力なんてスキルだからやるしかない。経験値を積むしか無い。じゃあ、どういう人間が効率的に経験値を積んでいけるか?

 原理原則を知っている人間、考え方を知っている人間だよね。研究できる人間ってのは原理原則を知っているし、考え方を知っていることが大前提なので、ボクが新卒療法士、あるいは看護師を雇うなら卒業研究論文の提出を求めて書類審査するかな。

 卒論ない学校は論外。

 これからの経営者や人事担当者もこういう考え方を持っていくと思うから、学校選びの段階で間違いを起こさないように慎重に選んで頂きたいと思う。ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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