医療・介護・福祉

2018年診療報酬改定!入院医療について中医協から資料公開

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 先日(2017年1月25日)、中医協から出された資料の中に2018年の診療報酬改定に関するものがあったので紹介したい。

 今回の報告では、入院医療に関する部分。

 ボクは病院で勤めたことのない人間なので、苦手分野。だけど、地域で働く必要性や重要性は、病院での医療のあり方を知っておかなければ本当のところで理解できないと思うから、ちょっと勉強中。

 また、今現在、病院で働いている人たちにとっては今後の動向や自分たちの処遇がどうなりそうか?また、自分たちのサービスがどのように変化を求められているか?を知るために重要な情報だと思うので、今回の内容も是非目を通しておいて欲しい。

入院医療の争点

 まずは今回の資料に目を通してみて欲しい。

参考:入院医療(その1)

 入院医療を取り巻く状況がこんな感じだから、こういう風にしていかないといけないんじゃないか?っていう構成で作られている。

 で、それが一纏めにされているのが最終ページ。

 画像引用元:入院医療(その1)

画像引用元:入院医療(その1)

 端的にまとめると以下のようになるのかな。

  • より重症度の高い65歳以上の入院患者が増え、入院日数の平均は下がっているにも関わらず1日当たりの医療単価は上がっている。
  • 支え手の減少、病床の減少から7対1入院基本料の届出病床数及び一月あたり算定回数も減少している。

 こういう状況に対して、国は病院から在宅へという考えをより一層推し進めていく方向のようである。下の図は今後の将来像。

画像引用元:入院医療(その1)
画像引用元:入院医療(その1)
画像引用元:入院医療(その1)
画像引用元:入院医療(その1)

 こんなイメージを実現していくために重要なのが、『回復期病棟でのリハの効果』と『地域包括ケア病棟』の担う役割ではないかと思う。

画像引用元:入院医療(その1)
画像引用元:入院医療(その1)

 回復期病棟でのリハのアウトカム評価は既に始まっている。これ大事なのは効果のないリハには金出さないよっていう圧力。今は3単位目だけど今後は…って考えるとマジ怖いよね。

 効果を明確に示し、在宅復帰率を上げているというエビデンスが必要になってくる。

画像引用元:入院医療(その1)
画像引用元:入院医療(その1)

 そして、もう一つ重要なのが地域包括ケア病棟でのリハではないかと思っている。上の図にある通り、地域包括ケア病棟は病院と在宅を繋ぐ要の場所とも言えるのではないだろうか。

 そこでの在宅復帰率を上げることこそ病院リハにおける大きな役割とも言える。

在宅での課題

 このように入院医療は一人でも多く地域へというコンセプトの元、どんどんそれが推進されるような形になっていくだろう。

 加算か減算かは分からないけど、何らかの形で更に締め付けが厳しくなるだろう。

 そんな中、在宅分野で働く看護師・療法士の役割も大きくなってくる。

 理学療法士においては、病院で受けきれなかった治療を求められるかもしれない。機能回復を推進することを望まれる方が増えることは明確だろう。

 作業療法士においては、更に『作業』に根ざしたリハの提供を求められる。また、他職種連携の要として、チームワークを促進する役割をもっと担っていく必要があるだろう。

 また、その根本として、人材の確保と質の向上は絶対的に必要だ。

 作業療法士においては、まだ全体の3割程度しか地域で働いていない。理学療法士や言語聴覚士も割合は違えど間違いなく病院勤務者の方が多いよね。

 ボク達は人材の量と質の両方を上げていかないといけないわけだから、めっちゃ大変。この辺は各事業所だけではなく、協会も絡んで対策してほしいなぁと思う。

おわりに

 地域包括ケア病棟でのリハも色んな制限があって実際は難しいみたいだね。でも、それをやらないと病院としても個人としても生き残りにくい時代になってきている。

 回復期については『質の減算』を結びつけるんじゃなくて『質と加算』を結びつけるなんて風にしたら、できる療法士はどんどん稼げるようになって良いのかもなんて思った。どれだけやっても効果がなければ無料みたいな。

 ってまぁ、そんなことやったら点数が上がる患者しか受け入れないとかって問題も出てきそうか。

 まぁ、色々問題がある中でも国は動いていくしか無いわけだから、今後どんどん概要が見えてくるだろう。

 今後の情報にも是非注目して置いて欲しいと思う。ってことで、今回はここまで。ほな、また。

2018(平成30)年診療・介護報酬同時改定関連ニュースまとめ

 2018年度の診療・介護報酬同時改定に関するニュースは以下のページでまとめているので合わせて参考にして下さい。

まとめを見る

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