特別支援教育

アメリカでは一般的だが日本では皆無の子育て法「タイムアウト」

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 アメリカ人は日本人の子育て法、しつけ法を聞いて「タイムアウトなしでどうやって育てるの?」と驚くそうだ。

 このブログの読者においてもタイムアウト?何それ、おいしいの?なんて人も居るかもしれない。

 でも「タイムアウト」という言葉自体は聞いたことがあると思う。

 例えばスポーツのシーンで「タイムアウト」と言えば作戦タイムを取る時のコールだったり、あるいは時間切れを表す時に使うかもしれない。

 そして、日本では馴染みがないスポーツだけどアメリカでは四大スポーツの一つであるアイスホッケーで「タイムアウト」というと反則をした選手に対し、その販促の程度に応じて一定時間試合から離れタイムアウト者専用の場所で待機するというルールがある。

 子育てにおけるタイムアウトはこのアイスホッケーのルールを応用したものである。

 今回、ボクもこのタイムアウトを取り入れて、手応えを感じているのでシェアしたいと思う。

タイムアウトとは?

 タイムアウトは「アメとムチ」でいうところの「ムチ」に当たる方法である。

 ただし、子どもの人格を傷つけるものでもないし、生命に危険が及ぶものでもない。安全に子どもの望ましくない行動に焦点を当て、その行動を減らす効果があるとされている。

 親が子どもにタイムアウトを宣言することで、子どもは一定時間それまでやっていた活動を止め、静かに待機しなければならない。

 あるいは兄弟でのおもちゃの取り合いなどのシーンにおいてはおもちゃ自体をタイムアウトするという方法もある。

 アメリカでは「はい、◯分タイムアウトね!」って言って、子どもはその意味を理解し従うそうだ。タイムアウトシートと言って自宅内でのタイムアウト時に使える専用シートも販売されているのだとか。

 Amazonで検索したけど見当たらなかった。聞いた話によると教材商品だから一般には売られていないのかもしれない。

 タイムアウトする時間は年齢×1分以内とされていて、例えば3歳になりたての子どもと4歳間近の子どもでは許容量が違うので、臨機応変さも求められている。

 また、発達障がいを持つ子どもに用いる時は年齢×40秒程度が妥当か?という研究も進められているらしい。(この辺詳しく分かったらまたご紹介したい。)

日本におけるタイムアウトの導入

 とはいえ、日本では一般的でないタイムアウトを導入することに抵抗がある人も多いかもしれない。ボクも最初はタイムアウトの導入にはかなり抵抗があった。

 そもそも「タイムアウト」なんて親子の会話で使ったこと無いし、「はい、5分タイムアウトね」って伝えてもポカン…??である。

 だから、まずタイムアウトという言葉の意味から教える必要があるが、ボクはまだそのタイミングまで行っていない。

 「遊ぶの止めて、ここに座って3分居てなさい。その間はパパもママもあなたとおしゃべりしませんよ。」みたいな感じでタイムアウトの仕方を説明している段階である。

 徐々に理解しているようで、悪いことしたらタイムアウトしないといけない、けどタイムアウトして落ち着いたらまた遊べるという事が分かるのでタイムアウトでしっかり落ち着いたほうが良い、タイムアウトにならないように遊んだほうが良いということも分かってきている様子。

 是非ともご自身の子育てにも取り入れてみて頂きたい。

発達障がい児へのタイムアウトの応用

 発達障がいを持つお子さんの望ましくない行動を減らす為の手法としてもタイムアウトは効果的であると考えられる。

 自分が今行った行動(原因)によってタイムアウトしないといけない(結果)という因果が明確になりやすいので、ソーシャルスキルトレーニングにも活用できるだろう。

 また、一部のアメリカから輸入されたソーシャルスキルトレーニング関連本についてはタイムアウトを紹介しているものもあるので参考にされると良いかもしれない。

 『ASD児に対するソーシャルスキルトレーニングの実際』でも紹介したように、実際にトレーニングを行うのはボク達ではなく、ご両親であり、普段時間を共にする先生方だったりするわけだから、ボク達はこのタイムアウトのやり方をお伝えできるようにしておかなければならないし、もっと一般化するために働きかける必要もあるだろう。

おわりに

 タイムアウトを導入する前は『注意する』とか『教える』とか色々やって対応していたことが、色んなシーンで使えるタイムアウトは本当に便利だし、子どもの変化も早いと個人的には体感している。

 日本でも広く使われるようになると良いなぁと個人的には思っているので、様々なシーンで使い、広めたいと思っている。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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