特別支援教育

放課後等デイなどでの補装具評価とスムーズなデモの必要性

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 今日は重症心身障害児デイへの支援へでかけていた。

 ちなみに児童デイ、放課後デイの職員さんって『障がい児支援経験』のある方って殆ど居ない。

 理由はここ数年で急激に児童デイ、放課後デイ増えた為、療法士もそうだけど障がい児支援という仕事の枠が急激に広がったためだ。

 子どもの数に対して職員の数は決められているので、経験の有無を問わず最低限の人数を確保する必要がある。

 だから、経験者だけを募っていたのではお話にならないのだ。

 で、今日はお子様が初めて短下肢装具をお持ちになられたけど、その目的って何なんだろう、支柱が動く理由って何だろう?どうやって装着するんという質問を受けた。

 で、そのやり取りの中でボク達は的確に補装具を評価しスムーズに装着できる必要があるなぁと感じたのでシェアしたいと思う。

補装具を利用している目的を解説する

 障がい児支援の経験が少ない職員さんは補装具を利用する目的をご存知ないケースもある。

 また、お母様とコミュニケーションを取る機会も送迎時の僅かな時間や連絡帳経由のものだけなので、そこまで聞き取りできていないケースも多い。

 歩く練習をしたい人だったら分かるけど…って感じで、変形予防の価値や姿勢制御への影響なんかも当然ご存じない。

 それが悪いわけじゃなくて、ボク達はそれが分かる(はず!)だからお伝えしていく必要がある。

 で、今日のお子様の場合、変形予防だったり姿勢制御の一助としての目的だと感じたので、なるだけつけてあげた方が良いこと、ただフロアを動きまわって他の利用児さんを叩いてしまったり蹴ってしまったりする可能性があるので座位になる時だけでも装着してあげましょうか?ってな感じになった。

 そういう短下肢装具を含めた補装具を使用する目的・頻度についてお伝えすることで職員さんにとってもその補装具の利用意義が明確となり、お子様に対する支援の質が向上することに繋がる。

補装具をはスムーズに使わなけれならない!

 そして、今日のお子様に関してはどうやって付けたら良いか教えてほしいという所まで依頼があった。

 ボクも「付けるタイミング間違えたぁ!」と反省したのだけど、今日はこのお子様ずっと落ち着かない様子で、座っている間も職員さんが付きっきりで抑えこむような感じだった。

 そんな状態で短下肢装具をつけようとしたもんだから、ちょっと手間取ってしまってね…。そうなると「先生でも難しいんだから私達はもっと大変…」ってなっちゃう。

 すると、座位の時だけでも…という目的が果たせなくなっちゃう。

 意義よりも面倒の方が勝っちゃって…(泣)

 今日に関しては、その後落ち着かれてから再度デモンストレーションさせて頂いて、最終的には「ね、簡単でしょ!」ってなったから良かった。

 でもこれ「難しい…」の感覚のまま放置したら、このお子様は装具付けてもらえないし、お母様から正式に装具を付けてくださいと依頼があった場合、職員さんにとってはストレスになっちゃうし、お母様を「面倒な事を言う人」っていうレッテルを貼っちゃうかもしれない。

 誰にとってもハッピーじゃない状況を作ってしまう。

 だから、ボク達は補装具をスムーズにつけてみせる必要があるのだ。

地域で働く小児療法士にとっての補装具評価の必要性

 補装具は基本的にお子様の身体にフィットして初めて役立つ。療法士からしたら、ボク達の手の代わりになってもらわなければいけないが、フィットしていないと意味がないどころか害になる。

 しかし、多くの子ども(特に就学児)の補装具ってフィットしていない事が多い。

 施設や病院で勤務する療法士も作る時に立ち会うものの、その後無頓着になることが多い。「歩行訓練に短下肢装具を用いる」「リハに車椅子や座位保持装置で出向く」「お母様が几帳面でちょっと不適合を感じたら持ってくる」「自社の通園に通ってる」などなければ、中々気が回ってくれない。

 だからこそ、日常の場で接する放課後デイや訪問で関わる療法士がこまめにチェックしてフィードバックしていく必要がある。

 今回の場合、しっかりつければ機能している感じだったので、こういう感じになったら教えてくださいとお伝えした。

 今回のように、お子様が必要としている補装具を適切に評価し、その必要性を解き、簡単に使える旨をお伝えしていく必要があるのだ。

おわりに

 緊張が強い、変形が強いなど、補装具を適切に利用できるケースは少ない。

 作成時、出来る限り理想な形を求めるがゆえ、使用時に困るという事が少なくない。

 ボクは座位保持装置制作業者で勤務していたわけだけど、作成後に『のせにくい』というクレームが多々あった。

 お母様や施設職員からのクレームならまだしも療法士からもね…。いやいやいや、お前らのせられるでしょうよ。ってか自分とこのスタッフや担当児の母親なんだから自分で説明してくれよと言いたくなる。

 療法士も面倒なんだろうな…。

 でも、もちろん業者を成長させるためには必要なクレームかもしれないけど、療法士自身もちゃんと使えて、ちゃんと説明できる知識と技術が必要だよね。

 是非、補装具のお勉強も蔑ろにしないでいただきたいなぁと説に思う。ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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