雑記

若手理学・作業療法士に10年のブランクを乗り越えた私が伝えたい事

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 昨年から小児のリハに再び携わるようになった。

 重度の心身障害をお持ちのお子様から、走れる、喋れるお子様まで多岐に渡って関わらせて頂いている。

 しかし、当のボクはといえば小児のリハに関わっていたのは10年前、しかも重度のお子様がメインで自閉症などの発達障がいのお子様に関わる経験は学生の時まで遡る。

 それでもボクはそのブランクを乗り越え、ベストな関わりとまでは言わないまでもお母様や施設の職員さんに満足してもらえるレベルでは関われていると思う。

 今回は、何故10年ものブランクを乗り越えすんなり復帰できたか?ブランクを乗り越えたボクだから伝えることができる、今働く若い療法士に知っておいて欲しい事についてシェアしたいと思う。

ボクが3年目までに勉強していたこと

 理学・作業療法は方法論であるものの、その具体的手法について明確な決まりはない。ボバースコンセプトやPNF、あるいは感覚統合療法やSSTなど様々な手法はあるものの、それをそのまま理学・作業療法というわけではなく、理学・作業療法に用いていると考えるのが通常である。

 ボク達が臨床に出た頃は今ほどリハ関連のセミナーや勉強会はなかったし、特に田舎だったから著名な先生の講演や勉強会なんて本当に稀だった。また、インターネットもまだまだ発展途上だったので情報収集のメインは書籍・雑誌だった。

 その中でも特にボクはリハビリテーションとは何か?作業療法とは何か?作業療法がクライエントに与える影響とは?更にはそもそもヒトってなんだ?みたいな大きな命題について頭を巡らせていたように思う。

 もちろん、そのような環境で過ごしていたから明日から使えるようなテクニック的な内容も喉から手が出るほど欲しくて数少ないセミナーにも出向いた。

 でも、半日や1日の研修得られる技術なんてごくごく僅か。

 だから、ボクはその技術の意図は?どういうメカニズムで効果があるのか?なんていうやっぱり基礎の勉強をしていたように思う。

 その経験が、10年のブランクを経て復帰してもそれなりに結果を残せる基礎になっているのではないか?と思う。

ブランク埋めは情報の更新だけで良かった

 基礎が出来ていたから、ボクが復帰するために、あるいは現在も更に成長するためにやっている勉強の大半は情報の更新作業。

 科学技術は年々進歩しているし、研究手法もどんどん進歩している。だから、時代の変化に伴い情報がどんどん変化している。

 ボクが復帰に向けて取り組んだのは情報の更新作業だ。

 最新版の教科書的な書籍や各分野に特化した書籍を読み漁り、へぇ変わったなぁとか、へぇ変わらんなぁとか思いながら読み進めた。

 また、各種療法の研修にも積極的に参加し、現状どのような考えでリハが行われているか?についてもどんどん更新作業をすすめた。

 すると自分でも不思議なほどすんなりと臨床に復帰することができた。

テクニックに走るな!基礎を固めろ!

 もうどんな業界でもそうだと思うんだけど、テクニックに関しては習得まで時間がかかる。飲み込みが早い・遅いはあるだろうけど、どれだけ飲み込みが早い人でも何度も何度も練習して、クライエントに実践して腕を上げていく必要がある。

 3年間取り組んだだけでゴッドハンドなんてありえないのだ。

 だからこそ、最初の3年に取り組んで欲しいのが基礎固め。

 基礎学問などを再度学び直すことや、臨床推論を重ねることが基礎を固めるために重要だと思う。

 特にボク達のような仕事は昔からクライエントに学べと言われてきた。カルテ記入に時間をかけるだけでも成長速度は変わるだろう。(※当然だけどダラダラ書くって意味じゃなくてしっかり頭で考えて書くって意味ね。)

 「なんで?」っていう質問を常に自分へ問いかけ、その答えを追求し続ける姿勢こそ基礎づくりに必須なんじゃないかな?って思う。

 『テクニックを学ぶな、意味はない』と言っているわけではない。もちろん最初の3年までに色んなテクニックも学ぶべきだと思うし、追求することも重要。

 ただ、基礎づくりを疎かにしてまで追求するものではないとボクは考えている。

おわりに

 例えどのようなテクニックの研修でも、数日〜数週間の体系化された研修だったらきっと基礎から教えるはずだ。

 だからテクニックを学ぶ事が悪いわけではない。

 ただ、そのテクニックは研鑽しながらも、その基礎の部分を大切にしてほしい。

 なんで?理由は?って自分や講師に問いかけながら基礎を固めて頂ければと思う。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします