特別支援教育

発達障がいを持つ子どもの言語訓練についての基本的な考え方

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 今、依頼を受けている放課後等デイへの施設支援について、言葉が出ないことで悩んでいるお母様が多くて、具体的にどのような事をするのか、その雛形のようものを出して欲しいと依頼があった。

 療法士各人であれば、そんなものあるか〜い!というボクの心の声を聞いて取れると思う。

 知り合いのSTさんにも相談したんだけど、「そんなものあったら私達の仕事無くなるよねぇ…」ってごもっともな回答。笑

 でも、何かしら提出するって行ったからトレーニングフローについて簡単にまとめて提出した。

 お金にならない仕事をしてしまった罪悪感に苛まれているので、調べたことなどをブログにまとめようと思った次第。

 今回は、子どもの言語訓練についての基本的な考え方を紹介したい。

言葉も運動も基本的な考え方は一緒

 昔の理学・作業療法士は言葉についても色々勉強したし、アプローチしていただろうからご存知だと思うけど、最近はSTさんに完全パスする分野になっているから若い理学・作業療法士は知らないかもしれない。

 言語の発達を考える上でも基本的な考え方は運動発達を考えるのと一緒だ。

 身体障害のない子ども達に関して、言語発達が遅れる原因の多くは知的障害によるもの。知的障害のない子ども達に関しては、学習困難な他の要因があるからと捉えることができる。

 健常な子ども達が通常の養育環境にあれば、勝手に言葉を覚え、勝手に喋るようになる。だが、何かしら学習困難な要因がある子どもたちは放っておいたら喋れない。

 だから、ボク達は学習困難な要因を排除したり、学習を支援する必要がある。

 支援の方法に関しても運動と一緒。望ましい運動を学習する支援をするために様々な手法を用いる。

言語の問題の分類

 言語の問題は大きく分けて以下の2つに分類される。

  1. 理解の問題
  2. 表出の問題

 だから、まず対象の子どもたちがどの部分で躓いているかを知る必要がある。

 ただ、喋れないのか、理解もしていないのか。

 そして検査等を用いてその原因を分析し、その原因に対してアプローチをする。

 ちなみに、ボクは新版K式を用いるのが簡単で、他の要因との関連も調べられるかなぁと現状では思っている。他に良いのあったら教えて!

言語に対するアプローチの考え方

 例えば、単語の理解も出来ていないなら理解を促していく。

 ビジュアルが優位の子どもであれば絵カードなどを用いたり、おもちゃを使ってコミュニケーションしたり、お散歩をしながら指差しして確認したり方法は何通りも考えられる。

 大切なのは子どもは何に興味を持ち、どんな言葉なら理解しやすいか、そしてその関わりを継続すること。

 表出の問題であれば、まず子どもに言葉を出したくなる環境を作る。

 楽しい環境か、あるいは必要に迫られた環境か。これも子どもの状況によって変わるだろうから一概には言えないし、方法は何通りもある。

 例えば形式化された教材なども使えるかもしれないし、子ども達の状態に合わせて教材を作っても良い。

 ボクもこれから色々試していきたいと思う。

おわりに

 成人の言語に関する問題と違い、子どもの言葉が出ないという理由は本当に多岐に渡る。

 そして、それに対するアプローチも千差万別。

 だから難しい。けど、考え方は言語も運動も同じ。言葉を出すというのも運動の一種だから当然だね。

 そういう難しい内容を雛形になんてできるわけないし、お金も払わずに人依頼しちゃダメだよ。

 ってことで今回はここまで。ほな、また。

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