特別支援教育

発達障がい児の治療は強いるのではなく遊びの中に組み込むべし

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 先程書いたエントリーでは、小児作業療法士のクリニカルリーズニング力とインフォームドコンセント力が足りてないってことに言及した。

参考エントリー:大阪ではまだまだ発達障がい分野の作業療法士が育っていない

 そして、もう一つ決定的に考えを改めるべき項目がタイトルにある通り。

 発達障がい児への治療は、専門家が求める治療を強いていて、子どもの遊びを阻害しているケースがあるということ。

 ごくごく当たり前のことだけど出来ていないセラピストも多いように感じたので、今回は、そんな子どものセラピーを遊びの中にどのように組み込むかについてシェアしたいと思う。

治療だからって遊びを阻害しちゃダメ

 発達障がいを抱えている子ども達は、敏感であるケースが多い。

 本日相談を受けたお子さんなんて、ボクが触らずとも近づいただけで飛んで逃げる。笑

 そんなもの。だから、セラピストが何かしら求める言動を強いようとしても当然子どもは嫌。

 それでもやろうとしちゃうんだよねぇ。それが間違ってる。

 お子さん自身のアクティブな遊びの中に如何にして、セラピストが求める言動を組み込むか?が重要だ。

 例えば、今日のお子さんなんかは、如何にして中間位での運動を取り入れるか、如何にゆっくりとした運動を取り入れるか、如何にして嫌いな触覚刺激に慣れていくか?ってのがテーマだった。

 で、お子さんが遊んでいる内容で、こうやったら中間位での運動が経験できるとか、こうやったらゆっくりの運動になるとか、触覚刺激に慣れられるとかをご提案した。

 お母様的には目からウロコだったようで良かった。

遊びの中に求める経験を組み込む方法

 発達障がいを持つ子ども達の正常でない運動だったり行動は、脳機能障がいによるものや運動器の問題ではなく、後から作られているケースが大半だ。

 それは、理想としては経験して欲しい運動だったり、行動を経験していないから起こる。

 だから、如何に子どもにその経験を促すか?を考えるわけだけど、そもそもそのお子さんにとってその経験の必要性がなかったり、あるいは経験したくない理由があったから経験していない。

 セラピストの想いとは裏腹に子ども達は、その促しが嫌なのだ。

 しかし、発達とは学習で促進されるものだから、学習の為には経験が必要だ。

 その経験を如何にして子どもの遊びの中に入れるかが重要。

 その為には遊びとして成り立っていないといけないし、そのお子さんがやりたい遊びでなければならない。

 遊びとして成り立つとは、そのお子さんにとってルールや方法、結果が明確に現れる形でなければならないということ。

 特に年齢の低いお子さんの遊びのルールや求めている結果なんて大人にはわかりにくいものである。だから、子どもの遊びを変え無い方が無難なのだ。

 そして、チャレンジはお子さんのモチベーションをくすぐる。でも、必ず成功させる必要がある。もちろん、あえて失敗を受け入れるという学習を促すシーンなら別だけど、子ども達がその経験を嫌がるように大きな理由の一つに失敗がある。失敗をさせると、その経験の阻害になるので、チャレンジを促す時は慎重かつ確実にやったほうがいいだろう。

おわりに

 遊びって本当に奥が深い。

 だから、ボクも今遊びについて研究中。ボクが今読んでるのはこれ。メッチャ時間かかってる。苦笑

 遊びを知らないと、遊びの中に治療を組み込むなんて高等技術はできない。

 まず遊びを知ること。そして、そのお子さんにとっての遊びを知ること。

 その上でしか治療は進められないことを知っておいたほうが良いだろう。

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