雑記

大阪府作業療法学会、発達分野ポスター発表から考える研究法

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 昨日は、大阪府作業療法学会へ参加してきた。

 ボクの演題は却下されてたので、どういう研究が採択されているのか?を知るために。

 色々聞いて、ボクの研究はまだまだショボかったなぁと。研究の視点や抄録の作り方など。実践内容は負けて無くても、あぁ、なるほど、こういう表現すればいいのね?的な。

 ブランクは正直だった。

 って文句を言うわけではなく、今回ボクは発達分野のポスター発表を聞いてきたわけだけど、先輩作業療法士からのありがたい質問こそ一番勉強になったので紹介したい。

視点1:その先は?

 なるほど、なるほど。わかった。そのアプローチは良いよね。でも、実生活を考えたらその先が必要だよね。そこはどう考えてる?

 これは臨床経験が長く、その後の対策を知っている先輩だからこそ指摘できる内容。ボクもはぁ、なるほど、そういう視点があるのかー!!と納得しまくりだった。

 確かに、その視点って臨床では考えているかもしれないけど、学会発表という中では見落としがち。

 この人が将来的にどうなるか?どうなることがクライアントの健康や安寧の為に重要なのか?を考えた通過点であるか、終着点であるのかでは全く違う。

 多くの場合、通過点なわけだから、ゴールを見据えた研究であれば多くの同業者の参考になるだろう。

視点2:本当にそれだけ?

 確かにそのアプローチって大事だよね。でも、それだけで(発表にあるような大きな)変化が起こるかな?

 この質問も多くの臨床経験を積んだ先輩だからこそ分かること。ボクのようなペーペーには思いつきまへん。先輩、ありがとう!

 これも臨床では考えていること。

 確かに(検査の点数上)良くなった。これは何によるものか?検討に検討を重ね、その要因を推定、実践、振り返りと。これを繰り返すことで、自分なりのやり方が確立されて行く。

 でも、研究となると、その説明を排除したり、あるいは見落としたりすることがあるんだと思う。

 これは発表の流れを作る上ででは多少しかたないが、その辺もクリアにした方が、より質の高い発表になると思う。

視点3:対象は誰?

 これもメッチャ大切な視点。

 あなたのその研究は素晴らしい。だけど、その内容(実践)で一番喜んだは誰ですか?…私です。笑

 これはアウト。オナニーですから。おおっと口が過ぎました。自己満足だね。

 例えば子どもに対する作業療法の場合、本人以外に親、保育園や学校の先生が喜んだってのはあり得る。でも、セラピストの自己満の為にその子の金使ったらダメだよね。

 研究以前の問題だけど、その取り組むべき課題は誰のためのものか?は作業療法において一番に考えるべき項目である。

視点4:番外編

 ボクの同期が隣で発表していたので、発達分野の発表からちょこっと離れていた。

 で、ボクの同期が波乱万丈の質疑応答をしでかしたのを鼻で笑いながら、戻ってきたら変わった質問が出ていた。

 「抄録の内容と発表内容が違いすぎる」これは理学療法学会ではハネられる。とのこと。

 確かに、実践から発表には長い期間がある。今回の大阪府学会であれば、延長されて7月1日までだった。(10月30日開催)だから、発表まで約4ヵ月のブランクがある。それまでに変わることも実際はある。

 だだ、変わりうることは発表すべきではないのは当然。変わりうる事は結果ではない。期間を区切るなどの内容ならOKだけど、そうじゃないなら演題取り下げがあるべき姿なのかな。

おわりに

 発表一つ一つの内容に関しては、「はぁ、へぇ、ほぉ。」で終わり、それはそれで勉強になるのだけど、臨床に活きる内容は少ない。

 でも、「質問」という形で実績ある先輩方からの視点を知るのはもっと勉強になる。

 だから、座長はその視点を持って発表を吟味するわけだけど。座長以外の先輩方から直接意見をもらえる学会って本当に勉強になるね。

 あ、それとポスター発表ってのを初めて聴講したのだけど、立って聞く、人混みの中聞くってのはかなりストレス。事前に録画してWeb配信してくれ、マジで頼む。

 そして、ポスターの作り方で聴衆の理解は全く変わることもわかった。某施設の二人の演者は共に同じ作りだったけど、恐らくお金かけてるな、あれは。めっちゃ見やすかったし、良いと思った。

 後輩が所属してるから、制作業者確認しとこっと。笑

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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