医療・介護・福祉

地域ケア会議はリハ職種にとってメリットになるかの検討

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 先日、某作業療法士さんと地域ケア会議について議論する機会があった。

 小児領域での地域包括ケアシステムとは?とか、地域ケア会議はリハ職種にとって有益か?というようなテーマでお話したんだけど、非常に良い議論ができたので、その内容をシェアしたいと思う。

地域ケア会議はリハ職種にとってメリットか?

 ぶっちゃけメリットはないと考えている。

 もちろん地域で利用者を自立に仕向けるという目的において、ケアマネに無料で支援するということはメリットだろう。

 でもだとしたら、地域においてリハ職種は必要なくなってしまうのではないだろうか。

 ボク達は様々な視点から利用者の評価を行い、目標までの道筋を考え、支援する事ができる。それをケアマネができるようになったらボク達必要ないよね。

 もちろん、この能力を全地域のケアマネが得ることができるようになるか?と言えば??だし、地域ケア会議という形ではなく、ケアマネの養成方法を検討して対策する問題だろうと思う。

 地域包括ケアシステムというのは重要だし、利用者の自立を目指し多職種で連携して行くことは重要だ。

 そして、そのリーダーとしてケアマネを据えるという形が問題だと思っている。

地域連携のリーダーになるべきは作業療法士

 ケアマネージャーという仕事がなかったころ、ケアマネージャー的役割は作業療法士が担っていたはずだ。

 別に理学療法士や言語聴覚士に比べ作業療法士が有能だと言っているわけではない。

 作業療法士の役割として、生活全般をみることが挙げられる。作業とは人生そのものだから当然である。そして、人生のためにどのような事が考えられるか?というのが作業療法士の思考回路である。

 そして、それこそ利用者さんが地域で自立していくために重要な役割を果たせるリソースを既に持っているということだ。

 ボクは小児の領域でも作業療法士がやるべきだと思っている。

 それを実現するためにはまだまだ課題はある。少なくとも関わるべき部署に作業療法士が配置されなければならない。行政にも学校や保育園にも、そして医療・介護外のサービスにも。

 作業療法士同士が綿密に連携を取り、それを地域に還元していくことで地域包括ケアシステムは成り立つのではないだろうか。

 理学療法士や言語聴覚士にその仕事をさせるのは間違っている。リーダー業務をさせることは彼らの専門性を殺すことになる。専門性を活かしながらリーダー業務を可能にさせるのは作業療法士なのだ。

おわりに

 とまぁ、理想論を掲げたが現状のままでは理想のままで終わる。

 では、どうすべきか?

 今ある形で職能を発揮するしかない。これから全ての地域で展開される?地域ケア会議で作業療法士の職能を証明していくことが、作業療法士をリーダーにすべきだという認識を持ってもらえるのではないだろうか。

 その為には作業療法士の活躍の場を計画的に広げなければいけない。

 現状病院7割、地域3割である。医療の比重が重たい現状のままでは上手くいかない。

 協会主導で、作業療法士の配置先の開拓を行うことが重要だろう。行政や学校、企業への作業療法士を配置させる為の営業、地域サービスを作り出すシステムの構築などだ。

 もちろん、協会だけに任せるのではなく、作業療法士各人が自分の求める場所へ出ていき、自ら勝ち取っていく必要がある。

 理学療法士や言語聴覚士と違い専門性があやふやになりやすい作業療法士こそ、本気で動き出すべきだろう。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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