特別支援教育

小児訪問看護ステーションのスタッフに求められる役割とは?

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 先日、株式会社ジッセントシップ会長で作業療法士の坂梨氏に弊社スタッフへご講義頂いた。

 場所は違えど、看護協会のステーションから訪問リハに出られているだけあって深い知識と経験に基づくお話でとても勉強になった。

 ってことで、今回はその内容をシェアしたいと思う。

小児訪問看護に求められている役割

 坂梨氏は小児訪問看護・リハにおいて重要な役割が3つあると言われる。もちろん、必要な看護・リハを提供する前提での話だということを忘れないで頂きたい。

1.まずはお母様とのコミュニケーション

 小児訪問看護、特に看護師に求められている役割で一番重要なことは、お母様とのコミュニケーションである。

 子どもの病気や障がいの事、症状の事などから、育児全般にかかることまでありとあらゆるお話を聞くこと、相談にのること、共感することが求められる。

 それを差し置いて小児の訪問看護、リハを行うことはできないだろう。

2.お母様のお一人様時間の確保

 これは弊社のサービスの骨格の1つでもある内容だ。お母さんは障がいのある子どもとだけ関わっていれば良いってわけじゃない。役割も仕事も他にも沢山ある。

 お母様の家事や兄弟児への役割を果たすための時間、お母さん自身の受診や美容院などの時間を確保することも訪問看護・リハにおける重要な役割だ。

 もちろん、これは先に挙げたコミュニケーションがしっかりとれて信頼を得ていることが大前提であることを忘れてはいけない。

3.先生との架け橋

 病院の先生ってのは人を聞かない人が多いらしい。

 そして、こちらからお母さんに伝えたことも正確に伝わらないことが多々ある。お母さんは素人なのだから仕方ないし、こちらが考えている内容よりも自分の想いを優先的に伝えてしまったりもする。

 特に看護師においては、その架け橋になるのも重要な役割だ。

訪問看護で起こる緊急対応

 次に緊急の訪問で呼ばれる可能性がある事象について。

 大きく以下の3つが挙げられるとのこと。

  1. 便秘
  2. 抜去
  3. 機械の問題

 便秘に関しては基本的なケアができていれば大丈夫なはずなんだけど、上手くいかなかった時に起こりうる。

 抜去は予測しがたいが、お母様に基本的な指導をしておけば防げる緊急事態だと言える。

 機械というのは人工呼吸器だけど、最近の人工呼吸器は人より有能である。人じゃないからミスも起こらない。そんな機械に問題が起こるときってのは大抵の場合電源が落ちているのだそう。

 緊急対応をしすぎるとお母様を育てるという、訪問看護によるもう一つのあるべき目的を果たせないことになってしまう。

 なので、緊急対応しなくても良いよう指導するということが重要な役割となるだろう。

訪問看護ステーションにおける営業の重要性

 『営業』というと顧客獲得のためのものと思われるかもしれない。もちろん、営業の大きな目的の一つは顧客獲得である。

 しかし、訪問看護ステーションにおいてはそれだけが仕事ではない。

 地域でのネットワーク作りというのも大きな役割の一つとなる。

 地域の保健師との連携、中核病院との連携、クリニックなどかかりつけ医との連携が、地域の子どもたちを支援する上で重要になる。

 フットワークの軽い訪問看護ステーションは、その連携の担い手となりうる存在だ。

 顧客獲得はもちろん、地域におけるネットワーク作りというのも訪問看護ステーションスタッフによる営業の重要な役割である。

 色んな所を周り情報を吸い上げ、その情報を必要なところへ落としていくというのは、求められる人材になるためにも必要な仕事なのである。

おわりに

 小児訪問看護の需要は増えている。だから、これまで高齢者の訪問看護にだけ取り組んでいた事業所もどんどん参入してくるだろう。

 今回のエントリーはそういう事業所さんにとっては有益な情報となってくれるのではないだろうか。

 小児訪問看護は受給のバランスが合っていない。もっと増えてこなければならない。

 共に成長できるよう、このエントリーを読んだ人は是非連携を取って頂ければ幸いである。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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