書評

発達障害児の母親に対するOBP2.0を用いたアプローチ

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 本日は、先月の作業療法に掲載された『発達領域における「作業に根ざした実践2.0(OBP2.0)」の臨床有用可能性について』を読んだ感想についてシェアしたいと思う。

 OBP2.0はボクの作業療法感を代弁してくれている作業療法理論である。

参考エントリー:作業に根ざした実践(Occupation based practice:OBP)とMTDLP

 作業療法理論の欠点は作業療法士同士の共通言語、いやその理論実践者だけの共通言語であり、その他の作業療法士、ましてや多職種には全く通じないことにある。

 で、そういう理論をベースにした実践を吐き出す時にはMTDLPを使えば良いよねってのが前出のエントリー。

 ボクも今後臨床に応用していけるようしていきたい。

 話を戻す。今回は田中啓規さん筆頭著者の論文が発達障害児の母親に対する介入の一助になる報告だと思った。

母親も作業機能障害を抱えている

 作業機能障害は以下のように分類される。

 画像引用元:Slideshare

画像引用元:Slideshare

 ちょうど今日、京極先生が作業機能障害の評価ツールを無料公開してくださった。

参考:尺度紹介 京極真の研究室

 作業機能障害という観点からは障害を持つ子どもの母親もまた、障害を抱えている。

 京極先生が公開してくださったツールを使えば定量化することもできるし、介入効果の測定も可能であるから、今後も母親支援がより進化していく足がかりとなる論文だったのではないかと考えられる。

研究の概要

 障害を持つ子の母親の作業機能障害を評価したところ、主婦・母親として行わなければならない作業に圧迫され、様々な作業機能障害が出現していた。また、母親の信念と子どもともっと関わりたいという信念が対立している状況であった。

 これら評価を元に介入が行われ、その介入効果を得たというのが、この論文の概要である。

 ケースは1例のみだが、母親への介入方法を標準化するためのはじめの一歩になるのではないか?というのがボクの感想だ。

今後の展望

 この研究をベースに、母親の抱える問題をOBP2.0をベースに評価し、介入することを多くの作業療法士にしてもらうことで標準化していけるのではないだろうか。

 その為にもOBP2.0がもっと広がらないといけない。京極先生、寺岡先生よろしくお願い致します。

ボクがトライしたい事

 今回は母親支援に対するOBP2.0の臨床応用の論文だった。

 これを子どもの発達支援に使えないだろうか。

 MTDLPの発達障害領域への応用も考えているが、併せてOBP2.0の発達障害領域への応用も検討していきたい。

おわりに

 OBP2.0は作業療法の根底のような理論である。

 ボクの整体業にも応用できるし、現状の作業療法士の対象であれば全てに応用できるはずである。

 しかし、どうしても難しいのが子ども。

 京極先生、何かアドバイスあればよろしくです。ってことで、今回はここまで。ほな、また。

京極先生からアドバイス頂けました!

 こんなブログを公開したら、京極先生からすぐにアドバイス頂けました。無料で大学の講義を受けさせて頂いたような感じで恐縮な限り…。感謝です。

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