雑記

訪問看護事業所の小児を担当する理学療法士が抱える問題

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 小児領域で働いている理学療法士は万能プレーヤーだと感じる事がある。

 OTの領域にもSTの領域にも精通している。

 情報として精通しているだけではなく、技術として精通している人が結構いる。

 そもそも小児領域に進もうとした人達だから、こどもの対応というのが分かってらっしゃることが大きいとは思うがそれだけではない。

 小児領域のセラピストにとって必要な視点は将来どうなるか?である。その将来を見据えた時、こどもの全体像を捉え、包括的にアプローチする必要が出てくる。

 恐らく、小児訪問看護事業所の理学療法士が抱える問題点は成人と小児のこういう違いから生まれてくるのではないかと考えている。

小児訪問担当理学療法士との話より…

 この前会話した小児担当の理学療法士の所属する事業所は小児が90%という事業所だが、そのリハスタッフの大半は小児経験者ではなく、その事業所に入ってから小児を経験していくという。

 そして、途中から小児を経験していく理学療法士と、最初から小児を経験していく理学療法士には決定的な違いがあるのだという。

 それが治療家と療育者の違いだ。

 作業療法士は理学療法士的な要素にも言語聴覚士的な要素にも介入する。これは小児領域のセラピストにとっては全員が当たり前なのだが、成人分野ではそんなことできない。

 で成人分野で働く理学療法士というのはまさに職人。歩行や基本動作に関しては一級品。でも、その他には介入しない。いや、できない。

 だから、小児の事業所に務める理学療法士は食事や言語、教育という面には関われない。だから、言語聴覚士を必要としている。だが、地域で働く、しかも小児領域となるとかなり少なく、確保が難しいのが現状であり、そういうジレンマにとらわれている様子だ。

作業療法士はオールラウンダー

 ボクが最初の重症心身障害児施設に入職した当初、言語聴覚士は居なかった。二年目からは新卒の言語聴覚士が入ってきたが、基本的に言語聴覚士の領域にも作業療法士として介入していた。

 だけど、言語聴覚士は姿勢や運動の知識に関しては乏しい。

 作業療法士はどちらの分野にも介入できるし、実際行っている。

 これは別に作業療法士が素晴らしい!ってわけではなく、どれも中途半端ってことにもなりがちなんだけど…。

 でも、職種の足りない特に在宅では作業療法士の活躍の場は開けているのかなぁと思った。

成人分野から小児に転身する理学療法士への提言

 これは今後うちで働いてくれるかもしれない理学療法士さんに向けても言うのだけれど、小児領域で働くならこうあって欲しいって話ね。

 まぁ、これは理学療法士に限った話ではないが、まずはバカになれるようにして欲しい。

 こどもに対応するのに、堅苦しいのはふさわしくない。

 そして、一人のこどもに対して包括的に評価し、治療できるようになってもらいたい。

 ベースには姿勢と運動がある。

 言語聴覚士はそれを口腔機能や頭頸部のポジショニングから始めるかもしれないし、理学療法士は姿勢と運動から口腔機能にまで派生させていって欲しいのだ。

おわりに

 先日、保健センターの保健師さんから、言語聴覚士さんの需要も多いんです。って言われた。

 なので、特に小児領域で働くセラピストは職種に関わらず包括的にアプローチできるよって話をしていく予定。

 とはいえ、そんな事多職種には理解し難い話なので優秀な理学療法士さんと言語聴覚士さんに来てもらいたい…。

 是非ご検討あれ。

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