3学会合同呼吸療法認定士

呼吸とは何か?呼吸の定義、分類、プロセスについて

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 ボク達は呼吸することにより生きている。

 何故呼吸しているのか?と聞かれたら、恐らく生きるためとしか答えようがないように思う。

 ボク達は呼吸をすることができなくなれば、何かの補助なしに生きることはできないし、逆に呼吸さえ続いていれば死ぬことはできない。

 「脳死」と判定されても生きているし、仮に自発呼吸を失っても機会的に呼吸が継続させられていたら心臓は動き続け死ぬことはできない。

 延命治療と呼吸というのは繋がりが深く、ボク達は極限まで呼吸療法を極めている。それなのに未だに呼吸に関する研究は続き、より安全で、より快適な治療法が開発されている。

 さて、ボク達リハビリテーション職種とも呼吸は切っても切れない関係にある。多くのクライアントは少なからず呼吸に問題を抱えている。

 もちろん呼吸不全と呼ばれる重篤な状況とは限らず、軽度なものも含めれば大半のクライアントに呼吸障害があると言えるだろうから、ボク達は当然ながら呼吸に精通していなければならない。

 なのにも関わらず、ボクは3学会合同呼吸療法認定士の講習にて木っ端微塵にやられてしまったので、現在復習のまっただ中だというわけだ。

 ってことで、今回は呼吸の基礎について。定義や分類から呼吸のプロセスまでの復習した内容についてシェアしようと思う。

呼吸とは?呼吸の定義

 呼吸とは何か。最もシンプルに表した定義を紹介したい。

呼吸とは、組織(身体の細胞)需要に見合う酸素供給がなされている状態である。

 呼吸は、生きるために行っている。生きるために組織に酸素を供給している。組織に酸素を供給することで細胞はミトコンドリアにて酸素を材料にしてエネルギーを生成しているのだ。

 酸素を供給することこそ呼吸の目的なのだから、まさに適した定義と言えるだろう。

 そして、組織の需要と供給がバランスよく行われているという状態は以下の表のように表すことができる。

vd

 酸素消費量とは、基本的には変わらないものだから、酸素運搬量が減少すると、酸素が足りなくなり機能低下を起こす。機能低下を起こす状態になると、酸素をエネルギーに変えることができなくなることから、各細胞では嫌気的解糖が行われるようになるということを表わしている。

 酸素運搬量がある必要とする量以上保っている状態が正常と言えるだろう。

呼吸の分類

breath

 呼吸は主に上図のように分類されている。

 まずは種類による分類。外呼吸と内呼吸だ。

 外呼吸は肺胞でのガス交換を意味するし、内呼吸は組織でのガス交換を意味する。

 そして、もう一つの分類が機能による分類だ。

 呼吸は酸素を運搬し、そしてガス交換するという一連の機能で成り立っている。

呼吸のプロセス

process2

 もう少し上手な図を作れれば良いが、これで勘弁願いたい。

 上の分類を上手く表わしていると思うのだけれどどうだろうか。

 まず吸気により酸素を体内に取り込む。気道を通って肺胞まで行くと、酸素と二酸化炭素のガス交換が行われる。(※図にはないが、ここで肺胞側に移った二酸化炭素は呼気にて体外へ排出される。)

 肺胞から毛細血管に取り込まれた酸素は心臓に運ばれ、心臓から全身の組織(細胞)へと運ばれる。全身の毛細血管から組織へ運ばれた酸素は二酸化炭素とガス交換される。(※これも図示していないが、ここで細胞に渡った酸素がエネルギーの材料となる。)二酸化炭素を含んだ血液は再び心臓を経由して肺へ運ばれる。肺にて吸気によって運ばれてきた酸素とガス交換し、体外へ排出されるという流れである。

 ごくごく簡単な内容だが、分かって頂けるのではないだろうか。

おわりに

 今回の内容は本当に呼吸の基礎である。

 しかし、この呼吸の基礎を知らないと、呼吸の問題や呼吸療法について理解することは困難である。

 まずは、この基本をしっかり抑えられているか復習してみて欲しい。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

追伸…3学会合同呼吸療法認定士の受講志望者、受験準備中の方は必見

 3学会合同呼吸療法認定士を受けようと思った人がまず読むべきエントリーとして、関連記事をまとめているので良かったら併せて読んでみて欲しい。

参考エントリー:3学会合同呼吸療法認定士の「申込,講習会,試験」関連まとめ

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