医療・介護・福祉

理学・作業療法・言語聴覚士の資格統合の噂と個人的見解

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 昨日、ツイッター上でPOSTの資格統合論が賑わっていた。

 はじまりは「北のOT」さんのツイートから。

 この時点でボクは「ふ〜ん。」って感じだった。POSTの資格が統合される政府側からみたメリットって何じゃろか?ややこしい団体が2つも3つもあるとうるさいから1つにまとまってくれってな感じか?笑 と冗談で思っていた。

 今回はこの件について言及したいと思う。

リハ虎さんとの意見交換

 夜になってリハ虎さんが以下のようにツイートされる。

 先週出張で、明後日から出張のボクはまだ今月号の協会誌を読んでいなかったから、今月の分は分からないけど先月までの分に社員総会の議事録は載っていなかったと。で、社員総会ってのは恐らく作業療法士協会の社員総会のことだとお伝えした。

 ボクは事前の議案書も読んで、資格統合に関する内容がなかったことを知っていたから何かの勘違いじゃね?と思っていた。

 で、仮に国側にそういう意見があって、協会がそれを把握していたとしたら不安を扇動するように公の場で文書に残る形でそういう発言をするとは思えないとも思っていた。

 そして、本日今月号の協会誌を確認したら議事録が出ていたので確認した。

平成28年度定時社員総会議事録より

 で、上の「北のOT」さんが問題にしている文面は以下の通り。

<意見>某OT(茨城)

 〜略〜ことさら養成校の中で、「作業療法士がなくなる」、もしくは「作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が統合される」「介護職に作業療法士がスライドするのではないか」という風評レベルのことが、まことしやかに流れていたりする。それが協会のワーキングの中でも漏れ聞こえてきたということで、県士会としては何名かの理事から情報として上がり、協会としてどうなのかというところで、三役に上がってきたという経緯がある。〜略〜改めて協会長から強いメッセージを頂ければと思う。

 な〜んだ、噂かよ!って突っ込んでしまったが、一応これに対しての協会長の応答も引用する。

 応援のメッセージとして受け取った。背景には労働人口の減少がある。社会保障はどんどん増えていく中、医療、介護・福祉はどんどん増えていく。その中でいかに労働をシェアするかということで、いろいろな取組がされている。昨年9月に介護福祉士と保育士を一緒にしてはどうかという話題が出ていた。おなじような動きが財務関係から、補償費を少なくするという関係で「こことここは一緒にできないの」という動きが実はある。その1つの動きが今、いろいろな職種が養成をしているが、そのカリキュラムを国が集め、一緒にできるものは一緒にできるのではないということの動きがある。これはすでに答申も閣議決定もされている。そういう中での情報をお伝えした中で、えぇ?という話が伝わっていったのではないかと思っている。

 見た?「えぇ?という話が伝わっていった」だって。笑

 噂をベースとした意見に対して、「えぇ?という話が伝わっていった」と締める、何とも茶番のようなやり取り…。飛んだ騒がせものだぜ。このやり取りをあたかも実現可能性の高い話のように呟くなんて…。

で、実際今後どうなるの?

 で、実際のところどうなるの?って話だけど、協会長がおっしゃっているように、労働人口は減少し、医療、介護・福祉は増えている現状あからさまな需要と供給のバランスが崩れている。それに対処するためには移民に頼るか日本だけで何とかするか?でしょ。まぁ、個人的にはロボットの利用という新たな労働力が出てくることに期待しているんだけど。

 仮に日本だけで何とかするのであれば、介護福祉士と保育士というように資格の統合もありうるだろうし、そもそもリハよりも介護の必要性にさしせまれば資格の統合云々はさておき、リハ職も所属先において介護業務に借り出されるのは当然だし、ってか既に駆りだされている人もいるんじゃない?

 協会として、国家レベルで理学・作業療法士の必要性や重要性をアピールする事も重要だけど、個人レベルで見たらまずは自分の所属先で自分の必要性や重要性をアピールしていくことが重要なんじゃないかと…。

資格統合論に関する個人的見解

 今後どうなっていくか?なんて正確な所は分からない。恐らくリハ職種にとっては厳しい現実が待っているだろうというような憶測だけがある状態だ。

 しかし、このご時世厳しくない現実が待っているバラ色な業種なんてないでしょ?

 オリンピックまでは建設ラッシュなんかでウハウハな業界もあるかもしれないけど、それもオリンピック後2年間位が限度だと思うよ。つまり、2025年頃には日本はどん底になる可能性は極めて高いわけ。

 だから、資格統合云々に不安を抱いたり、しょうもない噂に振り回されたり、焦ったりするのってナンセンスだとボクは思う。

 待っている厳しい状況を自分自身がどう捉えるか?が重要なんだよ。

 ボクは今の状況の中で自分が如何にハッピーになるか、家族を如何にハッピーにさせるか、如何に社会に貢献するか?って考えて行動しているし、それは恐らく5年後も10年後も変わらない。

 直面する状況を変えることはできないんだから、その状況の中で、その状況を如何にチャンスにするか?のみを考えて行動する事が重要なんだ。

 そろそろ状況に振り回されてあーだこーだ言うの止めて、自分はどうしたいか?自分はどうなりたいか?その為に今できることは何か?っていう肯定的・建設的な信念を持って個々人が行動していく必要に迫られてるんだと思うよ。

おわりに

 例えばPOSTが統合されたとしよう。

 だったらあなたはどういう損害を被るのか?

 もしかしたら、療法士一人当たりが担当する患者数が増えて病院が抱える療法士の数が減ったとしよう。するとたちまち大きな病院はリストラを迫られることになるだろう。

 そのリストラリストの中にあなたの名前が載っていたとしたら損害かもしれない。

 ただし、これは資格統合による損害ではない。

 これは資格が統合されなくてもこのままどんどん理学・作業療法士が増え続ければいつかは来ると予測される現実だ。

 つまり、その時のあなたの能力がリストアップされるかどうかの基準になるわけ。

 だからどういう状況になろうが、ボク達はただ自分の能力を高め、常に時代の先に立ち、今できる最良の選択をし、その決定に従い努力を怠らないことだけなんじゃないかな。

 これは別に療法士に限ったことではない。全ての人に言えること。

 時代に流される人材と時代を作り、前を歩く人材。あなたはどっちを望みますか?

 どっちでも良い。どっちが良いとか悪いとかないと思うし、どちらにもメリット・デメリットは存在している。ただ、状況の変化をいちいちストレスに感じるなら、後者の人材を目指してみませんか?って話。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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