雑記

これからの理学・作業療法士養成校と実習施設のあり方とは?

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 ボクは今、理学・作業療法士を雇用する立場にいるんだけど、それに対応して臨床実習のあり方について改めて見直す事にしてみた。

 現状の何が問題で、そもそも何故そのような問題が起こっているのか?

 その根本を解決する方法に繋がるかもしれない考察なので是非紹介したいと思う。

現状の理学・作業療法業界の問題点

 ボク達の業界は多くの問題を抱えている。その中の一つに「理学・作業療法士の過剰供給」が挙げられる。養成校の乱立に伴い、理学・作業療法士の有資格者は年々増加し、需要と供給のバランスが崩れてしまってきているのだ。

 国家試験の合格率で調整すれば良いと思うけど、ボクにはもう一つの案がある。

 そのもう一つの案を提案する前に、業界の問題点をもう一つ紹介したい。それは「実習生に対する指導者によるイジメ、パワハラ」である。

 これは自分が受けた指導を現代に引き継いでしまっているという負の連鎖という面もあるし、時代の変化という面もあるだろう。

 理学・作業療法士が少なかった時代、業界は即戦力を必要としたし、業界を作り上げるためにどうしても熱のこもった指導になっていた面もあるだろう。しかし、今は違う。

 臨床実習指導を業界の為、後進の育成の為と思って取り組んでいる指導者などごく一部だ。大半の指導者が上司からの命令で仕方なくやっているのが現状ではないだろうか。

 別に給料が高くなるわけでも無いのに、通常業務に加えて強制ボランティアをさせられているくらいに思っている者も少なく無いと思う。

 『療法士の過剰供給』と『実習生に対するパワハラ』というのは、一見別の問題のように思えるが、一連の問題だとボクは思っている。

 昔は業界の為、後進の育成の為という高い志で成り立っていた臨床実習指導も、この理学・作業療法士飽和時代においては完全に薄れてしまっている。今後も臨床実習指導に対して特別な報酬が払われない限りこの問題は無くならないだろう。

 じゃあ、特別な報酬を出せば良い?しかし、それだけでは過剰供給という問題に対応できない。

 では、どうすべきか?

供給のバランスを制御する

 供給のバランスを制御すれば良いのだ。これは国家試験の難易度を変えるという方法でもなく、学校の数を減らすという方法でもない別の方法を使って解決できないだろうか。

 ボクの提案は『実習受け入れ施設が、自社で採用したい人数だけ実習生を受け入れる』という方法にすれば良いということだ。

 例えばA病院は次年度1人の新卒者を採用したいと考えていたとしよう。そして、最終学年の実習が始まる前に内定を出し、その採用した人間を実習生として迎え入れたら良いんじゃなかろうか。

 そしたら、病院側としては新人指導という意味合いを持って熱心に実習指導に当たることができる。

 新人が入職してからの研修というのはコストである。点数を取れないのに給料は出て行くからだ。だから、それを入職前に臨床実習という形で修了させてしまえば双方ともにハッピーじゃないかな?

 一応2つ以上の実習地を云々って決まりはあるのかもしれないけど、この制度を採択するなら、自社の関連病院で実習させるか、小さな所は2回とも同じ実習地で別の課題を与えれば良いんじゃない?

 で、こんな事したら完全に実習地の数が足りなくなるわけだけど、それは内定を受けられなかった(実習地を見つけられなかった)学生の自己責任って形にすれば良い。実習地を見つけられなかった学生はそのまま修士課程に進んでその間に内定を貰えばしいし、ダメなら博士課程に進んで…、ダメならそのまま研究者になるってのはどうよ?

 国家試験は卒業年度に受ければ良い。国家試験は知識を問うだけで、技術を担保するものではないし。

 ただし、そういう現状だということはちゃんと入学説明会でも説明し、学校の評価というは実習地を確保できる内定学生は学年の何%か?ってな感じにすれば良い。内定者を出せない学校は淘汰されて、内定100%を連続させる学校は評価されるシステム。

 そうすれば自然と需要と供給のバランスは整うし、臨床実習上の問題も格段に減るだろうね。

おわりに

 まぁ、適当なこと書いてみたけど、実習指導者も学生も双方ハッピーになる道ってのはこういう事じゃない?

 淘汰される学校は?

 いやいやいや、学校はビジネスなんだから生き残りは自己責任でやっておくなんさいよ。先生の質、学生の質にこだわって、バカはそもそも入学させないかあるいは退学させて、上手いこと経営すれば何とかなるよ。

 ま、色々意見あると思うけど、こんな方法も悪くないよね。

 これって採用する側にとってもメッチャコストカットに繋がるから絶対に喜ばれると思うよ。

 お偉様方においては是非ご検討下さいませ。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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