特別支援教育

姿勢評価ができない療法士が座位保持装置作成に口出すな!

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 久々に平日の夜に飲み食いしました。幸せです。

 飲むと気が大きくなってしまうボクは、またまたこんな状態でブログを書くという暴挙に出てしまいます。苦笑

 ボクは数年前に約3年間、座位保持装置の制作会社に勤務していた。ってことで、まだまだショボいボクだけど、シーティング・ポジショニングという分野においてはそれなりに精通しておるのです。

 今回は子どものシーティングやポジショニングに関わる現場の療法士に一言物申したいと思って酔った勢いで書いてみようと思う。

色んな施設・療法士と出会った3年間

 ボクの姿勢管理関連知識の源泉は今川忠男氏にあるというのは間違いない。

参考エントリー:故・今川忠男氏に捧ぐ!小児リハ従事者が読むべき書籍

 その上で某企業(ってプロフィール見られたらバレバレだけど)で姿勢オリエンテーションを作る座位保持装置についてみっちり勉強させて頂いたし、ボク自身学会発表までさせられた。(これは当時の感想で、今となっては発表までさせて頂いてありがたかったと思っている)

 で、この3年間を通じて感じたのは、座位保持装置を必要とするクライアントがお住まいの場所(自宅や施設)に、座位保持装置の必要性だったり、姿勢管理に精通した療法士が殆ど居なかったっていう事実。

 殆どっていう表現で勘弁して欲しい。どこどこの施設の○○さんが…とかってさすがに言えないしね。当時のお客様が見ても誰のことを言っているか分からない程度に留めさせて。

 じゃあ、ボクがサービス提供者側なのに、お客様であるクライアントの担当療法士でボクより姿勢評価に精通しているなぁと感じた療法士は何人いたか?

 何人!っていうとこれまた問題が起こる可能性があるので、割合でいうと恐らく20%未満。同じ施設でも話にならん奴もおれば、すごい人も居たね。何でこいつ(後輩)はこのすごい人(先輩)から学ばんのや!って思うことも多々あった。

 「あぁ、こいつは○○先生の言うことをまんま受けて、この人に適応させようと一生懸命なんやなぁ…」って思うこともあったなぁ。バレてるよ、その受け売り…。笑

立場上強く言えない、この辛さ…

 当時のボクの上司は小児リハ(作業療法)においては、発言力も権威も能力のある方だったけど、立場上強く言えない状況だった。だって、サービス提供側だもんね。

 ボクはと言えば、更に言えるはずもない。下っ端もいいとこだったからね。

 そんな中、当時の上司が某顧客に対して、「こんな事したら、この子悪くなりますよ!!」って医者の前で言い切った時にはスッキリしたなぁ…笑

 それでもここまですっきりさせてもらったのは数回だけ。やっぱり立場は弱い。そりゃ仕方ないよね。

 でも、ボク程度の人間が見ても分かる。こいつ(担当療法士)、このクライアントの姿勢の事なんて全く分かってないし、こんな姿勢が良いなんて根拠も全くデタラメだって思った回数の方が多いってこと。

 あぁこの人(クライアント)、これから暫くしんどい思いをして生活するんだろうな。早く上手く座れないっていうクレーム来ないかなって思ってたね。苦笑

 会社には申し訳ないけど、お客さんに嫌われたらもっと怒られたと思うから、ボクは基本的にお客さんの言うとおりに座位保持装置を作ってきたけど、言うこと聞かないお客(療法士)ほど、クライアント(利用者や両親)からのクレームが多かったなぁ。申し訳ないけどこれ印象の話。データとっとけばよかったね。

表情を見たら分かる座り心地

 ボクの卒論は座位保持装置の与える心理的影響…的な感じだったんだけど、あまり良い研究デザインじゃなかったんだ。我ながらショボい研究だった。

 でも、これは経験して分かる事だしエビデンスはないけど、座位保持装置が与える心理的影響は表情みたらほぼ確実に分かる。

 表情悪いのに、良い姿勢ってことは99%ない。

 心地良い姿勢を提供した時のクライアントのホッとした表情ったらない。

 小児リハに携わる療法士の多くは経験したことがあるだろう『天使の微笑み』。(※このワード知らない小児療法士はまずググッて…。これを見たことない療法士は実力不足を実感して…。)

 良い椅子に座ったクライアントは天使の微笑みを浮かべる。ホッとするんだよね、マジで。酸素のない空間から、いきなり酸素のある空間へ移ったかのレベルで変わる。

 この顔の変化も読み取れない療法士は座位保持装置作りに口出ししないで欲しい。

姿勢の変化を評価してる??

 表情なんて非科学的なこと言ってごめんなさい。

 じゃあ、もう少し能力の高いお子さんのことを取り上げてみよう。

 車いすを自走可能レベルのお子さんの話。

 ボクは「グリップ力」「グリップ時間」「走行速度」「走行距離」などを(器具を用いて特別に)測定するわけじゃないけど、『明らかに』変化したかを評価していた。

 現在の整体業もそうだけど、クライアントが気づかない変化に気付かせる事はサービス提供者として重要だと思っている。

 グリップ力や走行速度が、測定を必要としないレベルで変化したという結果をクライアントにも、担当療法士にも明示することこそサービスだと思って頑張ってきた。

 だけど、それってやっぱ理想論で、実際は測定を必要とするレベルの変化しかしない。でも多くのセラピストはそれを測定しない。

 賛否どちらの評価をする療法士も具体的な数字をベースにクレームを行ってきた人は殆ど居ない。クレームもベースは親の意見なんだよね…。親=素人って認識があればそんな事はないはずなのにな…。

 担当クライアントの姿勢をまともに評価していた療法士(近畿圏内)は殆ど居ないということをここに表明します。

でも、業者が素人って現実

 じゃあ、座位保持装置制作業者はプロか?

 残念ながらそうじゃない。半数以上が素人。半数が義肢装具士。義肢装具士は素人じゃないけどプロじゃないってのがボクの認識。義姉・装具に関しては理学・作業療法士と対等以上に知識を持ってるけど、座位保持装置に関してはほぼ素人。

 義肢装具士を素人認定するなら、90%以上が座位保持装置作成の素人。

 担当のセラピストも大半が姿勢評価をまともに行っていないという現状を考えると、誰がまともに評価すんだ!ってお母さんの意見が一番まともなのかも。

 でも、そのお母さんも信頼を寄せている療法士が良いと言えば良い、悪いと言えば悪いって人も少なくない…。はぁ…だよね。

おわりに

 こっそり宣言!

 シーティングコンサルティングしようかな。

 クライアント本人やご両親、もしくは担当療法士からの依頼なら無料で。

 これ、ちょっとシステム化を近日中にするので乞うご期待。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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