評価と治療

姿勢分析が苦手な理学・作業療法士の為の姿勢評価のポイント

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 今日は姿勢について。

 当ブログでは一度姿勢分析についても取り上げている。

参考エントリー:理学療法士・作業療法士の為の姿勢分析の必要性について

 ま、ボクがわざわざ言う必要もないだろうが、療法士にとって姿勢分析は重要な仕事の一つであり、姿勢に介入する事で、作業を変えることも可能だ。

 そして、その方法については上のエントリーでも述べている。

 今回は、それでも姿勢分析が苦手だなぁという療法士に向けて、姿勢分析をするポイントについて書いてみたいと思う。

分析の前に観察

 これまた言うまでもないが、分析するためにはクライアントの姿勢が現状どのような状態か客観的に知っておく必要がある。

 その為に姿勢を観察するわけだけど、まずはその観察のポイントから。

  • 頭部の位置
  • 左右の対称性
  • 支持基底面とその対称性
  • 重心線の位置
  • 荷重点の位置とバランス
  • 抗重力伸展活動筋の活動具合

 ざっくり言うと「適切なアライメント」と「適切な筋活動」を評価するためのポイントだ。この「適切な」ってのが難しいわけだけど、じゃあ「適切」ってのはどういう状態か?ってのを以下に解説する。

理想的(適切)な姿勢を知る

 上で得た情報を元に分析していくわけだけど、比較対象が必要だ。何を対象として分析するか?

 それは理想の姿勢なわけだけど、理想的な姿勢って何?って言ったらこれが難しい。人によっても違うだろうし、健常者だからって言って理想的な姿勢している人なんて殆どいない。毎日のように健常者の姿勢を見ているから言えるけど、理想的な姿勢の人なんて本当に居ない。

 ってなわけで、姿勢分析をする上ではまず理想的な姿勢を知っておくことが重要だ。

 では、理想的な姿勢とは?ボクは理想的な姿勢は以下の2つのような条件を兼ね備えている。

  1. 効率性
  2. 耐久性

 この2つを同時に満たす姿勢こそ、理想的な姿勢と考えている。

1.姿勢の効率性とは?

 効率的な姿勢とはどのような姿勢か?それは動作のパフォーマンスが上がる姿勢である。スポーツでは『構え』という表現をするかもしれないが、その構えというのは次の動作を効率的にするためのものと言えるだろう。

 で、日常生活においては別に特別な構えは必要ないわけだけど、日常における効率的な動作は姿勢制御系に頼っている。

参考エントリー:ボバースコンセプトにおける姿勢制御の捉え方

 姿勢制御系がしっかり働き、抗重力伸展活動がしっかりできている姿勢が効率的な姿勢と言えるだろう。

2.姿勢の耐久性とは?

 次に耐久性だけど、効率の良い姿勢をキープするパワーの事。必要なだけ姿勢をキープし、効率的な動作をしやすい状況を作っておく能力の事と言えるだろう。

適切な姿勢と比べた時の違いとその原因を考察する

 理想的な姿勢とクライアントの現状を比べた違いこそボク達にとってはアプローチすべき点となる。

 もちろん、アプローチすべき点ではあっても、それがクライアントにとって優先順位が高いかどうかは評価する必要があることは言うまでもない。

 この違いの原因が分からなければアプローチすることはできない。

 臨床では実際にアプローチしながら、自分の仮説が正しいかどうかを評価するわけだけど、まず最初のアプローチをするにも何かしらの原因を考えておく必要があるだろう。

 ボクの個人的異見としては原因は3つ程度仮説を立てる。一つ目の仮説が間違っていたら次、それも間違っていたら次という風にクライアントにお金を支払わせている時間を無駄にさせないためだ。

 仮説が正しければ徹底的に、間違ってたらサッサとってのが鉄則だね。

おわりに

 研修会とか行っても姿勢分析が苦手な人多いなぁって思う。

 ま、若いから経験が少ないってのもあるだろうけど、姿勢分析は動作分析をする上でも非常に重要な能力だから早々にマスターされることをオススメする。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします