雑記

日本とアメリカにおける作業療法の決定的違いについて

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 前の日曜日にアメリカでスクールOTをされている松田OTRのお話を聞く機会を得た。

 そして、日本の作業療法との決定的な違いに気付いたので紹介したいと思う。

技術の差や知識の差は個人の学力の差

 ボクはブログを書くに当たり、海外の作業療法士が書いた論文をサラッとだけ読んだり、スライドシェアなんかでチェックしたりする。別に日本人が書いた論文やスライドと比べて特段素晴らしいものではないと思っている。いや、別にショボいわけではなく、どちらも素晴らしいってことね。

 日本もアメリカもすごい人がすごい。でも、きっとすごい人が存在する割合はアメリカの方が多いと思う。

 それは、アメリカの教育システムにある。

 アメリカで作業療法士になろうと思ったら修士である必要がある。しかも日本のそれとは違い、学位は普通のコースを受講する。作業療法学科とかじゃなく、経済学部みたいな。

 で、そこで一定以上の成績を取らないとOTの修士のコースを受講できない。また、学位取得までにボランティアで作業療法を経験する必要もあり、修士のOTコースを受講するのにボランティア先などの作業療法士から推薦状をもらう必要もある。

 修士で2年間勉強し、一定以上の成績を収め、卒業できれば卒後に半年の実習をクリアし国家試験を受験するという流れが一般的なよう。

 すげくない?日本なんて学位も必要ない。ボクも持ってないけどね。だから、ボクはショボい。苦笑

 やっぱり地頭いい人の方が有能な確率は高いわけで、アメリカは最低限の地頭を資格取得までに担保しているから有能な人が多くても当然だよね。

メンターによるサポートで卒後教育

 アメリカでは日本で言うところの都道府県士会みたいなところに作業療法士の常勤職員が何名か居て、新人のメンターとして担当するようだ。

 数ヶ月に一回、現場で指導するらしい。どんな指導をしているか?なんてのは具体的には知らないが、それでも日本では相当システムが整った病院でしか受けられない教育が全ての作業療法士が受けることができるのだ。

 日本の新人教育システムとは違うよね。

新卒でスクールOTが務まる理由

 アメリカでは新卒でスクールOTを目指すことが可能らしい。いや、スクールOTに限らず、自分の働きたい分野、職場で働くことが可能だ。もちろん、募集があれば…ではあるが。

 日本ではどこどこで〇〇を勉強したから的な考えが未だにあるし、最初の職場を学校で…なんて考える人はいない。

 何故、そのような事が可能なのか。

 それは、やるべきことがしっかりとシステマティックにマネジメントされているからだ。新人でもベテランでもやることは一緒という環境が整えられている。

 今では日本でも生活行為向上マネジメントを通じてそのようなシステムを作ろうと試みているのかもしれないが、アメリカのそれとは全く劣っていると感じた。

 ボクが今回教えてもらったフローはスクールOTの役割やシステムだけだけど、ここまでシステマティックになっていたらやりやすいだろうなぁと思った。

日本とアメリカの決定的な違いは、システムの違いだ!

 日本とアメリカでは決定的にシステムが違う。

 学生教育もそう、卒後教育も、そして実務も。有能な作業療法士を育成するために全てがシステマティックに整えられているというのがボクの持った印象だ。

 ま、日本とは歴史も違うから仕方ない。でも、今後日本で作業療法士が社会的に認められた、地位の確立された職として認められるようになっていくためにはシステム化が重要だろう。

 しょうもないことに気を取られていないで皆で力を合わせて仕組みを作らんとね。

おわりに

 国民性や文化は違う。体格も体力も違う。だから、オリンピックではアメリカ人はダントツで強い。でも、作業療法士としての能力の天井は一緒だと思う。アメリカ人の方が優れているとか劣っているとかはない。

 しかし、優れた作業療法士はアメリカの方が多いんだろうなぁと思う。今回のお話を聞いた印象がそれだ。

 今回こういう事実を知れたことでボクのビジョンも見えてきたし、視野も広がった。とても良い時間だった。さ、みんなで頑張ろう。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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