雑記

ブランクのある理学・作業療法士が取り組むべき復帰活動

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 ボクは10月スタートを目指して訪問看護ステーションの開設に取り組んでいる。

 しかし、臨床から4年近く離れているので、ブランクを埋めなければならない。

 ボクに限らず、特に女性療法士は結婚・妊娠、出産・育児とキャリアにブランクをあけてしまうイベントが目白押しである。来年4月から当ステーションでの勤務を希望されている方も出産・育児で臨床経験よりブランク期間の方が長くなってしまったと仰っていた。

 今回はボクが経験したブランクと、そのブランクを取り戻すために必要な取組みについてまとめたいと思う。

ブランクによって失われるもの

 ブランクを背負うことでどのようなデメリットを被るだろうか。

 実際にボクが失ったものは以下の事。

  • 最新情報
  • 臨床推論能力

 最新情報を得られないことにより、ボクはどうしても古い情報で諸々を考える。だから、臨床推論(クリニカルリーズニング)をする上でも参照情報が古いのでベストとは言いがたい。また、臨床推論(クリニカルリーズニング)する機会も殆どないので、一つの事を考えるのに時間がかかってしまう。

 治療場面において、一つのことを考え結論を出すのに時間をかけられない。臨床推論能力を取り戻すのは療法士として復帰する上では重要なポイントで思っている。

 そして、ボクがブランクの間失っていないが、育児等でブランクを空けてしまった人が失うかもしれない可能性のあるものが他にもある。

  • 手の感覚
  • ハンドリング能力、触れ方
  • コミュニケーション能力

 実際にクライアントを触る機会を失っているとどうしてもクライアントに触れる方法については下手くそになるだろうし、その手から得られる情報量は減ってしまうだろう。

 また、育児等でブランクを開けると極端に「初めての人」とのコミュニケーション機会が減ってしまう。そのことで、コミュニケーション能力も低下してしまう。

 ボクの場合はブランクの間も整体サロンで健常者相手だとは言え触り続けているのでこの感覚は失わずに済んだ。また、毎日のように初めての人とお会いするのでそれも大丈夫。

ブランクを埋める方法

 以上のように、ブランクによって5つの能力が失われる可能性がある。

  1. 最新情報
  2. 臨床推論能力
  3. 手の感覚
  4. ハンドリング能力、触れ方
  5. コミュニケーション能力

 これらそれぞれブランクからの復帰方法を解説したいと思う。

1.最新情報

 ボクはリハビリテーションやその関連知識に関しての最新情報を全く得てこなかった。業界に戻るつもりなんてその時はなかったから。

 でも、戻ると決まってからは作業療法協会はもちろん、その他の学会や勉強会にも参加しはじめた。今では現状のトレンドなどなどにはある程度詳しくなったと思っている。

 お金や時間が必要なので、ブランクが長い人は復帰を決めてから一番に情報収集を始めたほうが良いだろう。週末に母校の図書館に通うと安く済んで良いかもね。

 もし、復帰前提で辞めるなら、情報収集だけは欠かさない方が良いと思うよ。

2.臨床推論能力

 これは事例報告や検討をやるのが一番はやいね。事例報告を読むだけなら独学でもできるし、現職者共通研修では事例検討・報告があるから参加すれば良い。自分の過去のケースを題材にしてもいいだろうし。

 ボクなんて健常者を題材にして発表する予定だから大丈夫でしょ。

 あとは論理的思考を日々の生活で心がけることが重要。

 多くの情報が氾濫する昨今において思考停止状態になっている人ってめっちゃ多い。思考停止状態で生活している人って考えないといけないことに拒否反応を示すから臨床推論なんて全くできない。特にブランク組には臨床推論全くせずに惰性で仕事している人多いのはそのせい。

 あ、でも、これはブランクがある人に限った話ではなくて、現役の療法士でもこういう人いるよね。ご自身を振り返ってみて欲しい。

3.手の感覚、4.ハンドリングの能力、触れ方

 手のことなのでひとまとめにさせて頂くが、これは慣れしか無い。だけど別に障害者相手でなくても良い。健常者であっても触れることで伝わってくるものを感じ取る練習。動かした時にどう反応するか?というのは感じられる。

 ボクは我が子に対して別に操作はしないけど、皮膚や筋肉の動きや温度を感じることで子どものコミュニケーションを取っている。

 あとはハンドリングではなく、介助になっているケースが多々起こるので、ハンドリングの理論的背景について復習しておく必要があるだろう。

参考エントリー:ボバースコンセプトに基づくハンドリングの方法と理論的背景

5.コミュニケーション能力

 妊娠・出産・育児でブランクが空くとどうしても外に出るのが億劫になるし、新しい人と知り合うきっかけが激減すると思う。

 でも、うちの嫁さんはfacebookやら何やらで色んなイベントやら集まりを見つけては参加してはる。ボクもあのアクティブさには脱帽。子ども二人連れ回してすごい元気。

 ま、そこまで頑張る必要はないかもだけど、コミュニケーション機会を作るってのは大事じゃないかな?

 最新情報を得る為に何かしらの勉強会に参加して、色んな人とコミュニケーション取ると良いかもね。

おわりに

 いかがだっただろうか。

 ブランクを埋めるって意外と大変。ボクも色んな本を読んだり、勉強会に参加したりしてるけどお金も時間もかかって大変。

 臨床推論能力や手の能力、コミュニケーションにしても一人で学ぶには限界があるから、なるだけブランクの期間も是非とも復帰を見据えた活動を心がけると良いんじゃないかな?って思う。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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