書評

発達障害児に携わる理学・作業療法士が読むべき本まとめ

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 もう言うてると、マジで開業してしまう訪問看護ステーション。

 小児に特化した訪問看護ステーションなんて需要ほんまにあるんかいな?って話。いや、あるよ。きっと…。きっとね…。

 ま、その辺は蓋を開けてみないと分からないんだけど、いや、大丈夫だと思っているし心配もしていないんだけど…。

 でもボクが実際に障がいを持った子どもにセラピーを提供するのはめっちゃ久々なわけで、(多分子ども相手ってなると5年ぶりくらいかな)そっちの方が不安要素は強い。まぁ、我が子と毎日のように関わってるから多分こっちも大丈夫だとは思うんだけど。

 それでも、やっぱりブランクがあることには変わりないので、復習を兼ねてざっと読んでみた。

 で、どれも本当に勉強になることばかり。臨床で仕事してた頃に買ってた本もあるんだけど、当時よりも今読んだ方が勉強になるなぁと感じている。

 発達障害領域での理学・作業療法士や関係者にはとてもオススメだと思ったので是非読んでみて欲しい。

1.発達を学ぶ 人間発達学レクチャー

 人間発達について、運動学的側面と脳・神経学的側面の双方から解説されているし、運動面、認知面、社会面と人の発達を様々な側面から学ぶことができる。

 図も多くてとても分かりやすい。

参考エントリー:療法士が正常発達を学ぶにはコレ!「発達を学ぶ」の感想

2.発達障害の作業療法第2版

 基礎編と実践編の2冊構成。

 基礎編は発達障害児の処遇や制度、リハビリテーションの歴史からはじまり、作業療法の基礎や子育て支援、発達段階に合わせた支援など発達障害に対する作業療法を行う際の基本原則が書かれた本である。

参考エントリー:発達障害の作業療法(基礎編)は色んな事の基礎が学べる良書

 実践編では、評価(検査)と治療の原則から、疾患別、目的別の具体的介入方法について詳しく解説されている。

参考エントリー:発達障害の作業療法(実践編)もやっぱり基礎の基礎だった

3.子どもの能力から考える発達障害領域の作業療法アプローチ

 ベテラン作業療法士の頭のなかをのぞき見しているような本。

 「こういう時はこう考える」 みたいな感じで、クリニカルリーズニング力を上げる為の一助となるだろう。

参考エントリー:子どもの能力から考える発達障害領域の作業療法アプローチの感想

4.小児在宅医療ナビ

 在宅生活を送る医療ケア児に対する支援が包括的に学べる。各職種の具体的支援内容や職種間連携、事業所間連携のヒントが満載で、特に小児訪問看護の必要性や重要性が伝わる。

参考エントリー:「小児在宅医療ナビ」は地域の小児医療を包括的に捉えた良書

5.発達障害をもつ子どもと成人、家族のためのADL

 こちらも基礎と実践編の2冊組の本。

 発達障害児のADLについて「広く浅く」書かれた本。「広く浅く」としたが、現状発達障害児のADLについてここまで詳しく書かれた本はないと思われる。

参考エントリー:「発達障害をもつ子どもと成人、家族のためのADL」の感想

6.作業療法マニュアル56子どもに対する作業療法

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 基本のキが書かれた本。初めて小児に関わる人や、ボクみたいにブランクのある人、学生さんなどにまず読んでもらいたい一冊である。

 表現も分かりやすく、書かれている内容も優しいのですんなり入るし、すぐに読めるので、最初の一冊にオススメ。

参考エントリー:新人作業療法士の自己学習には協会のマニュアルを読むべし!

7.訪問リハビリテーション第4巻第1号

 訪問で小児に関わるなら読んでおきたい本。

 訪問特有の経験や内容がサラッと読めるのが特徴。

参考エントリー:訪問リハで小児に関わるなら真っ先にこの本を読め!

8.遊びを育てる―出会いと動きがひらく子どもの世界

 元上司の本。

 小児作業療法ってこういう感じだよなぁって思わせてもらえる。それを単なる経験談ではなく、アフォーダンス理論に基づき解説されているから、アフォーダンス理論の入門書としてもオススメ。

参考エントリー:小児に携わる理学・作業療法士が読んでおくべき遊びの本

9.自閉症スペクトラム関連書籍5冊

 以下のエントリーで紹介した5冊は自閉症スペクトラム児の理解や、関わり方について基礎から学べる良書であるので一読を進める。

参考エントリー:自閉症スペクトラム児のリハ関係者が読むべき5冊の本

1.自閉っ子、こういう風にできてます!

2.発達障害の子の感覚遊び・運動遊び 感覚統合をいかし、適応力を育てよう1

3.保育者が知っておきたい 発達が気になる子の感覚統合

4.感覚統合とその実践 第2版

5.あなたが育てる自閉症のことば 2歳からはじめる自閉症児の言語訓練―子どもの世界マップから生まれる伝え方の工夫

10.故・今川忠男先生の書籍

 以下のエントリーで紹介している今川忠男先生の本を読まずして、小児リハを行うのはもはや罪であるとも言える。

 彼の功績は現代小児リハの基礎だし、今後語り継がれるものだとボクは思っている。

参考エントリー:故・今川忠男氏に捧ぐ!小児リハ従事者が読むべき書籍

1.発達障害児の新しい療育―こどもと家族とその未来のために

2.脳性まひ児の24時間姿勢ケア―The Chailey Approach to Postural Management

3.脳性まひ児と両親のための機能的治療アプローチ

4.脳性まひ児の早期治療

12.脳性麻痺を持つ子どもの手の発達・能力を診る為に必読の本

 脳性麻痺児に限ったわけじゃないけど、子どもの手の発達・能力を診る為に必要な本をまとめた。

 上記までに紹介している本も被っているので、ここでは紹介した本の内、上記と被っていないものだけ紹介する。

参考エントリー:脳性麻痺を持つ子どもの手の発達・能力を診る為に必読の本

1.子どもの手の機能と発達

2.手を診る力をきたえる

3.発達障害の子どもの視知覚認識問題への対処法

おわりに

 それぞれの書籍がそれぞれ独自路線を行っているような気がする。

 こうやって専門書を多読すると、大体同じことが書いていて、一冊の本から学ぶことは少しだけなんてことはよくある。特にビジネス関連書は本当にそんな感じ。

 でも、特に発達障害領域だからか、これらの本からは色んな知識を得られる。

 よく、特にどれを読めば良いか?なんて質問を受けるが、ここで紹介した書籍に関しては全部読んだほうが良い。

 一度に全部読むのは大変かと思うが、小児に関わる支援者には是非全て読んで欲しい。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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