書評

発達障害の作業療法(基礎編)は色んな事の基礎が学べる良書

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 現在、小児リハのブランクを取り戻すべくもう勉強中のボクです。

 ってことで、今回読んだ本を紹介したいと思う。

 昔、第1版も読んだ気がするけど、実家の本棚にもないから図書館で読んだんかなぁ…。

 今回は「発達障害と作業療法(基礎編)」を読んでの感想をシェアしようと思う。

発達障害の作業療法(基礎編)第2版

 ベテラン作業療法士の岩﨑先生が書かれた本だ。

 評価や治療といった具体的な内容ではなく、概論的な内容でまとめられている。

発達障害に限らず作業療法士としての基礎を学べる

 もちろん内容は発達障害に関する内容をベースに書かれているが、それは決して発達障害に関する作業療法士だけでなくその他の分野の作業療法士も知っておくべき本だと感じた。

 内容は発達障害児の処遇や福祉制度に関する世界と日本の歴史、作業療法士との関わりから始まり、発達障害児に対する作業療法の根幹をなすもの、母親支援のあり方、その根本的な意義、法律や制度など本当に基礎。

 作業療法士でなくても、発達障害児に関わる支援者であればどの職種が読んでも価値があるだろうと思う。

 その他、運動・認知の発達や遊びの発達なども言及されているが、面白いのは発達とは?遊びとは?など本当にその基本から書かれている。

珍しいのは療法士の成長にも言及されている

 どのような人が発達障害児の作業療法士に向いていて、どのような学習をしていけば良いか?

 これって意外に誰も教えていないことじゃないかなって思った。

 今まで学校でも、職場でもそういうこと聞いたことなかったので面白かった。特に新人療法士はしっかりとこの教えを学んで欲しい。

著者が一人なのが残念

 概論的な内容、考え的な内容である本書を一人の著者が書いているので、どうしても内容は著者の学んできたこと、経験してきたことに偏ってしまう。

 一つの考え方として参考にするのは良いけど、それが全てだとは思わないで欲しい。

 同じことについて別の考え方もあって良いとボクは思うし、実際別の考え方をしている作業療法士もいる。

 だが、守破離という言葉があるように、特に学生や新人セラピストはまずこの考え方をベースに進めていっても良いだろう。

 まずは知って守り、そこから自分の経験を踏まえて破り、そして自分独自の道へ離れていくという考え方で本書を取ると良い。

おわりに

 久々に教科書的な本を読んだ。ってか、教科書だよねこの本は。多くの学生にも影響を与えているんだろうな。でも、内容的には学生の時に読んでも難しかったかも。

 今だからこそ分かることもあるし、今だからこそ本当にそうか?って思える事もある。

 ボクにとってはピッタリなタイミングで読めたと思う。

 是非手にとって見て欲しい。

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