医療・介護・福祉

2016年診療報酬改定の疑義解釈(その3・4)のリハ関連部分抜粋

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 昨日、診療報酬改定に関する疑義解釈(その4)が発表されたので、リハに関連する部分を抜粋し、紹介しておく。

その他、診療報酬改定関連エントリー

 以下、2016年の診療報酬改定関連でまとめたエントリーである。参考までに。

疑義解釈(その3)について

 本文はこちらから。(※PDFファイルで開きます。)

 2016年5月19日に発表されていた疑義解釈その3では、調剤と歯科に関するもののみで、リハに関する内容はなかった。

疑義解釈(その4)について

 本文はこちらから。(※PDFファイルで開きます。)

 以下、リハに関連する部分を抜粋し、紹介する。

リンパ浮腫複合的治療料について

 2016年に新設された診療報酬で、がん患者に対するリンパ浮腫治療に理学・作業療法士も関わることができる。

 その中で理学・作業療法士が算定する場合、以下の条件を満たす者とされている。

  1. それぞれの資格を取得後2年以上経過していること。
  2. リンパ浮腫の複合的治療について適切な研修(座学が33時間以上、実習が67時間以上行われ、修了に当たって試験が行われるもの。)を修了していること。

 で、今回の疑義解釈に関する内容は以下の通り。

問23

リンパ浮腫複合的治療料に関する施設基準の(1)ウについて、以下の研修を修了した者は、「専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱」にかかる要件を満たすものと考えてよいか。

(座学部分のみ要件を満たす研修として)

  • 厚生労働省委託事業として実施された「新リンパ浮腫研修」(平成25年度に実施のもの)
  • 一般社団法人ライフ・プランニング・センターにより実施された「新リンパ浮腫研修」(平成26年度から28年度に実施のもの。)
  • 日本DLM技術者会による「DVTM研修」(平成22年度から24年度に実施のもの)

(実習部分のみ要件を満たす研修として)

  • フランシラ セラピストスクール 日本校による「リンパ浮腫セラピスト」認定コース(平成26年度から28年度に実施のもの)
  • 一般社団法人ICAAによる「リンパドレナージセラピスト育成講座」(平成26年度から28年度に実施のもの)
  • 一般社団法人日本浮腫緩和療法協会による「上級コース(リンパ浮腫コース)」(平成26年度から28年度に実施のもの)
  • 特定非営利活動法人日本リンパドレナージスト協会による「リンパ浮腫セラピスト実技研修 コースB 基礎講習+基礎補完」(平成26年度に実施のもの)

(座学部分、実習とも要件を満たす研修として)

  • フランシラ セラピストスクール 日本校による「リンパ浮腫セラピスト」認定コース(平成22年度から25年度に実施のもの)
  • 公益財団法人がん研究会有明病院によるリンパ浮腫セラピスト養成講習会(平成23年度から28年度に実施のもの)
  • 日本DLM技術者会による「DVTM研修」(平成25年度から28年度に実施のもの)
  • 特定非営利活動法人日本リンパドレナージスト協会による「MLD/CDT技能者(リンパ浮腫)養成講座」(平成24年度又は25年度に実施のもの)、「リンパ浮腫セラピスト養成講座」(平成26年度から28年度に実施のもの)
  • 一般社団法人ICAAによる「リンパドレナージセラピスト育成講座」(平成24年度に実施のもの)
  • 東京医療専門学校による「リンパ浮腫療法士・資格取得講習会」(平成25年度から28年度に実施のもの)
  • 特定非営利活動法人日本医療リンパドレナージ協会による「養成講習会」(平成11年度から28年度の間に実施のもの)
  • 一般社団法人リンパ浮腫指導技能者養成協会による「リンパ浮腫指導技能者養成講座」(平成20年度から平成25年度に実施のもの)

よい。

 日本作業療法士協会では、一般財団法人ライフ・プランニング・センター主催の研修が紹介されているが、これについては座学部分のみを満たすものであるので、算定要件には満たない。

 このライフ・プランニング・センターの研修を受けた人は、別途実習部分を満たす研修を受けないといけない。

 ま、こんな具合なので、座学・実習ともに満たすコースが一番お買い得かもね。病院経営者は、スタッフに受けさせるのにお得な方向でお考えあれ。

訪問看護療養費関係について

 以下、訪問看護療養費算定に関する内容を抜粋して紹介する。

問1

訪問看護基本療養費の緊急訪問看護加算又は精神科訪問看護基本療養費の精神科緊急訪問看護加算について、複数の訪問看護ステーションのいずれかが定期的な指定訪問看護を行った日に、当該複数の訪問看護ステーションのうちその他のステーションが緊急の指定訪問看護を行った場合に限り、当該加算のみを算定することができるとあるが、定期的な指定訪問看護を行う前にその他のステーションが緊急に指定訪問看護を行った場合は当該加算を算定できるか。

このような場合には、緊急に訪問した際に、当該日に実施予定の訪問看護を併せて実施することが原則であるが、やむを得ず実施できなかった場合に限り算定できる。また、やむを得ず実施できなかった状況について、訪問看護記録書に記録すること。

問2

在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料の要件に該当する患者に対してASVを使用した場合は在宅持続陽圧呼吸療法用治療器加算を算定できるとされたが、この場合の患者について、特掲診療料の施設基準等別表7に掲げる疾病等の者の「人工呼吸器を使用している状態」に含まれるか。

含まれない。

問3

訪問看護療養費を算定した月及び日について、精神科訪問看護・指導料は一部を除き算定できないとされたが、精神疾患と精神疾患以外の疾患を有する要介護者は、医療保険の精神障害を有する者に対する訪問看護(精神科訪問看護・指導料又は精神科訪問看護基本療養費)と、介護保険による訪問看護とを同一日又は同一月に受けることができるか。

精神疾患とそれ以外の疾患とを併せて訪問看護を受ける利用者については、医療保険の精神障害を有する者に対する訪問看護(精神科訪問看護・指導料又は精神科訪問看護基本療養費)(以下「精神科訪問看護」という。)を算定することができる。同利用者が、介護保険で訪問看護費を算定する場合は、主として精神疾患(認知症を除く)に対する訪問看護が行われる利用者でないことから、医療保険の精神科訪問看護を算定するとこはできない。すなわち、同一日に医療保険と介護保険とを算定することはできない。

なお、月の途中で利用者の状態が変化したことにより、医療保険の精神科訪問看護から介護保険の訪問看護に変更することは可能であるが、こうした事情によらず恣意的に医療保険と介護保険の訪問看護を変更することはできないものであり、例えば数日単位で医療保険と介護保険の訪問看護を交互に利用するといったことは認められない。

 尚、問2にある特掲診療料の施設基準等別表7の内容は以下の通り。

医療保険による訪問看護。週4日以上の訪問、2か所の訪問看護ステーションの利用が可能です。1日の回数制限はありませんが加算費用が異なります。

  1. 末期の悪性腫瘍
  2. 多発性硬化症
  3. 重症筋無力症
  4. スモン
  5. 筋萎縮性側索硬化症
  6. 脊髄小脳変性症
  7. ハンチントン病
  8. 進行性筋ジストロフィー症
  9. パーキンソン病関連疾患
    • 進行性核上性麻痺
    • 大脳皮質基底核変性症
    • パーキンソン病(ホーエン・ヤールの重症度分類がステージ3以上であって、生活機能障害度がII度又はIII度のものに限る)
  10. 多系統萎縮症
    • 線条体黒質変性症
    • オリーブ矯小脳萎縮症
    • シャイ・ドレーガー症候群
  11. プリオン病
  12. 亜急性硬化性全脳炎
  13. ライソゾーム病
  14. 副腎白質ジストロフイー
  15. 脊髄性筋萎縮症
  16. 球脊髄性筋萎縮症
  17. 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
  18. 後天性免疫不全症候群
  19. 頸髄損傷または人工呼吸器を使用している状態及び急性増悪期の場合

おわりに

 今まで診療報酬や介護報酬の改定をここまで追いかけたことなかったけど、知っておくって大事だなって思った。

 知ってて行動するのと、知らずに動かされるのでは全く違う。上からの信用度も変わると思うし。

 ブログをやることで、こういう苦手分野の情報を追いかけられるようになったのは一つメリットかもしれないと思う今日このごろだ。

 ってことで、今日はここまで。ほな、また。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします