雑記

今後の療法士に必要なのはキャリアではなくライフデザイン

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 先日、ボクのブログを見たということで、わざわざ愛知県からはるばる大阪まで会いに来てくださった理学療法士さんがいらっしゃった。

 今年度いっぱいで現在の職場を離れ、新天地に向かうことを決めているが、今後どういう方向に進んでいくべきか?についてのご相談だった。

 ボクは暇だから空いてる時間にご連絡頂ければ基本的に誰とでもお会いするが、今回の相談者さんは本当に多忙で僅かの休みを割いて会いに来て頂いて本当に恐縮だった。

 で、お話を聞いていて、自分でお話をしていて今後の療法士に必要なのはキャリアデザインではなく、ライフデザインだなぁと感じたので内容をシェアしたいと思う。

キャリアデザインとライフデザイン

 キャリアデザインやらライフデザインやら言うが一体何なのか?

 まずは、その定義を明確にしておきたいと思う。

 まずはキャリアデザインについて。コトバンクでは以下のように説明されている。

 キャリアデザインとは、自分自身の職業人生、キャリアについて、自らが主体となって構想し、実現していくことをいいます。

 キャリアデザインでは、自分の経験やスキル、ありたい将来像についてを考慮しながら、自らの持つ能力を活かすための仕事、職務の形成を進めていきます。

 キャリアデザインの過程においては、転職や職務の異動、職務内容のさらなる高度化などを図りながら、ありたい将来像へと近づけていきます。

 キャリアデザインは、近年ビジネスパーソンの間でも意識されるようになってきており、個人が積極的に自らのキャリア形成を担うようになりつつある。

 自分の仕事人生をどのようにすべきかという目標とその為の計画などと言えるだろう。では、ライフデザインはどうか。同じくコトバンクでは以下のように説明されている。

 将来に向けて行動指針を作ること。ワーク・ライフ・バランス(仕事と個人や家庭生活のバランス)など、社会環境への積極的な働きかけや、生活環境の形成も生活設計ととらえられる。過去の経験をもとに将来と現在を相互に関連させ、家庭や地域、コミュニティーなど身近な生活の関わりを軸に、自己決定・自己責任時代を主体的に生活する方法である。

 キャリアデザインが仕事上の目標と計画とするなら、ライフデザインは人生の目標と計画と言えるかもしれない。

 どちらも自分が主体的に考える、実践するというのが共通点である。

ボクのライフデザイン

 仕事というのはあくまで、人生の1/3を占めるものというのがボクの認識である。しかし、1/3を占める仕事と1/3を占める睡眠、1/3を占めるその他の生活をそれぞれ拘りたいとは思う。

 そして、仕事は仮に60歳で終了すると仮定すると、残りの人生で必要なお金をそれまでの仕事によって稼がないといけないという前提で計画していかなければならない。

 ボク達は最長で120歳程度まで生きる可能性がある。そして、ボク達は最短で60歳までしか働けない可能性がある。この2つを最悪の事態だと設定してボクはライフデザインを行う。

稼ぐべき金額を明確にする

 現状30歳の人なら、残り30年で稼ぐお金によって、仕事を失ってからの60年を生き抜かなければいけないということになる。漠然といしてるだろうが、現状の家計を単純計算してみるとどれだけ莫大な金額かは分かって頂けると思う。

 そうやって計算すると今稼がなければいけない金額というのが見えてくるはずだ。もちろんギリギリで設定してはいけない。予測不可能な事態というのは長い人生何度も起こる。それに対応するためにも必要なお金以上に稼いでおく必要があるだろう。

 もちろん結婚するのかしないのか、子どもを作るのか作らないのか、作るならそれは何人か?それによって必要な金額は変わってくるので、それらを踏まえて必要な金額を算出しよう。

 金額を算出したら、その金額をどうやって稼ぐか?である。

 例えば年収ベースで1000万必要だが、現状年収400万円だとする。だとしたら残り600万円をどうやって作るか?という問題を考えなければならない。

転職

 まず1つ検討できるのが転職だ。

 現状よりも給料を沢山もらえる職種、職場を探すのが手っ取り早いだだろう。

 もし、あなたが一つの仕事で1000万円を稼ごうと思うなら、雇われの療法士では難しいから、1000万円の役員報酬を得られる業態で起業するか、他職種への転向を検討しなければいけないだろう。

 とは言え、1000万円オーバーの年収を貰える仕事なんて限られているから、限りなく1000万円に近い年収で働ける働き方を考えるというのが現実的だ。

 転職については別のエントリーでも書いているので、合わせて読んでみて欲しい。

参考エントリー:理学・作業療法士の皆様、今の評価に満足?不満なら動くべし

副業

 一つの仕事で目標年収に達しないのであれば副業を考える。

 副業を考える時に一番に考えるべきはこの副業でいくら稼がなければいけないのか?ということである。

 例えば月5万、年間60万で良いのであればコンビニのバイトでも良いだろう。しかし、本業と同等レベルで稼がないといけないのであれば、時給や月給で稼ぐというのは現実的ではない。本業で8時間、副業で8時間働くなんて一時的なら可能かもしれないが60歳まで続けるというのは無理だろう。

 本業と同等レベルで稼ぐのであれば、自分の働いた労力に関与せず収入が発生する仕組みを作る必要がある。

 例えば、ボクの整体院のブログは現在全く書いていない状態が続いているが、サラリーマンと同等の収益を上げている。このような仕組みを作る仕事を選ばなければ厳しいのが多くの療法士にとっての現状だと思う。

 あなたに合った副業の形を模索してみて欲しい。

参考エントリー:理学療法士・作業療法士の為の副業での副収入の稼ぎ方とは?

投資

 現状独身の人や結婚していても共働きの人なら、月に5万円の余裕を出すことは難しくないだろう。

 月5万円投資に回すことが可能なのであれば60歳になった時にはかなり大きな額になっているし、その額をまた投資に回せば、恐らく生きていくのに必要な額くらいの投資益は生み出せるはずだ。

 お金持ちの人が更にお金持ちになるのはこういう理由である。

 余ったお金で、お金を生み出しているのだ。療法士に限った話ではないが、今後の日本で生き抜くには知っておく必要のある知識だろう。

参考エントリー:給料に不満のある理学・作業療法士の為の副業・投資必勝法

やるべき仕事を選ぶ

 稼ぐ額を決めたら、次はどんな仕事で稼ぐか?という問題だが、もちろん誰もが「天職」を見つけ、楽しんで働きたいだろう。

 折角人生の1/3を割いて仕事するのだから、その時間を嫌々過ごすなんていう不毛なことは避けたい。

 では、どうやって天職を見つけるか?

 それには、まず「天職」の定義を知っておかなければいけない。

 天職とは、以下の3つを同時に満たす仕事である。

  1. できること(能力がある)
  2. 好きなこと
  3. 稼げること

 好きなことで、それがどれだけ得意であっても、稼げなければそれは趣味である。どれだけ稼げる仕事で、それが得意であっても、好きでなければ楽しくないだろう。あるいは、好きで稼げる仕事であっても自分にその能力が無ければその職に就くことはできないだろう。

 好きなことで、且つ自分が得意なこと。そして稼げる事こそが天職なのだ。

 恐らく多くの人が「理学療法士」だったり「作業療法士」が天職になるんだろうけど、そうじゃない人も居るだろう。そういう人は別の道を選んだほうが絶対幸せだ。資格に固執する必要など全く無い。

 自分が働くべき業態をまず見極めよう。

 ここで注意して欲しいことが一つある。「できること(能力)」とあるが、どれだけできるレベルか?という話である。

 ボクの定義で「できること」とは「努力せずともできること」である。

 どのような道であろうが、その道で優秀な成績を残す人間になるには「努力しなければ能力を発揮できない人」には無理だということだ。

 プロ野球で結果を出す選手とは、「野球が好きで、どれだけでも努力できる人」ではない。「努力しなくてもできる人が努力した結果」である。

 理学療法士・作業療法士もボクはそうだと思う。努力では越えられない何かセンスのようなものがそこにはある。それは努力しなくてもできる人にしか越えられない何かなのだ。

 もちろん、一流になる事が全てではないが、ボクの中での「天職」というのはそういう事。

PDCAサイクルを回す

 ここまでできれば後はPDCAサイクルを回すだけである。

 目標が明確で、その為にすべきことも明確になった。後は実際にやってみて、上手くできているかチェックして、必要に応じて修正、調整を行う。上手くいっていればそのまま続ける。

 これの繰り返しだ。

おわりに

 理学療法士として、どうなっていきたいか?あるいは、作業療法士としてどうなっていきたいか?いわゆるキャリアデザインだ。

 それはあなたの目標とする年収を定めた上で、且つ理学療法士・作業療法士が天職だと思えた場合に考えるべきことだ。

 つまり、まずあなたの人生をどうしていきたいか?というライフデザインの上にしか成り立たないのがキャリアデザインである。

 あなたにとって理学療法士・作業療法士が天職でないとしたら、理学療法士・作業療法士としてのキャリアデザインは全く無意味である。(※ちなみに無意味というのはあなたの人生を幸せにするかどうか?という意味合いにおいてである)

 そんな無意味な事をする前にまず、あなたは自分の人生をどう終わらせたいか?について考えなければいけない。

 60歳を過ぎて収入が無くなって、120歳まで生きるという前提の中であなたはどうやって生きていくのだろうか。その計画をしっかりと立てるところからしか、キャリアを考えることはできない。

 まず、あなたがどんな人生を歩むのかを考えてみて欲しい。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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