こんにちは。作業療法士の中野です。
長い時間をかけて、ようやく訪問看護ステーション開設に向けて指定申請を行うぞ!という日が近づいてきた今日このごろ。
これだけでまるわかりって本やWebサイトがないので、色々調べるのに時間がかかって大変だった。そこでボクがここまでやってきた内容を、これから訪問看護ステーションを開設するぞという方に向けて開設までの流れをお伝えしたいと思う。
開設に向けての参考文献
開設に向けておおまかな流れや書類準備などに使った本は一冊だけ。
訪問看護ステーションを開設しようと思ったらまず買っておこう。
参考エントリー:訪問看護ステーション開設を決めたら真っ先に買うべき本とは?
訪問看護ステーション開設までの流れ
訪問看護ステーションを立ち上げようと思ってから、実際に都道府県(又は政令指定都市)へ申請するまでには以下のような流れで行うことになる。
以下、質問形式でその流れを追うことにする。
1.法人格は持っている?
訪問看護ステーション事業所の申請には法人であることが前提条件である。
まずは、法人をまだ設立していない人はこのエントリーを読んでみて欲しい。
2.定款に訪問看護をするに必要な内容は書かれているか?
既に法人格を有している方の場合は定款の書き換えのみでOK。
定款に記載すべき項目をまとめているので参考にしながら定款を書き換えよう。
3.事業計画書はできているか?
事業を上手く行かせるも失敗させるも計画が重要である。事業計画書を手抜きして事業が上手くいくなど到底考えられない。
また、借り入れなどにおいても重要なので、法人設立などと同時に進めていく必要がある。
これから事業計画書を作っていく人はこの記事を参考にして欲しい。
4.運営資金は確保できているか?
先立つモノが無くては事業は運営できない。訪問看護事業は開設にあまりお金は必要ないが、人件費がかかりすぎる。余裕のある資金計画を立てておくことが無難だろう。
で、その為には資金を借り入れるしか無い。
初めて借金する人にはこの記事を参考にしてもらうと良いだろう。
5.人員は確保できているか?
訪問看護事業の一番のボトルネックは看護師の確保である。
看護師が確保できるまで申請はできないし、申請後も必要人数をキープし続ける必要がある。
求人と安定した雇用の継続は事業の存続を左右するのだ。看護師の求人についてはこちらの記事を参考にしてみて欲しい。
6.事業所設立場所は決まっているか?
通常のビジネスであれば見込み客へのリーチのしやすさだけを検討すれば良いが、訪問看護事業の場合、看護師の通いやすさや治安も気にする必要が出てくると思っている。
立地をこれから新しく決めていく人はこの記事を参考にすると良いだろう。
7.事務所物件は確保したか?
事業所物件はまず申請に通ることが大前提。都道府県(又は政令指定都市)ごとによって独自ルールがある場合もあるから、注意しながら物件を選ぼう。
同業他社の入っている物件の間取りなど確認しておくとより確実だろう。
物件選びのポイントについてはこの記事を参考にしてみて欲しい。
8.申請準備はできているか?
ここまで、準備できれば後は書類を用意して申請するだけ。
ただし、申請前だけど準備しておくべきことや物があるので、必要なお金は準備しておこう。
最後の準備にはこの記事を参考にしてみてほしい。
トピックス
その他、訪問看護開設を目指す人、実際に行動を起こしている人へのお役立ちエントリーを以下にまとめる。
訪問看護開設の必要経費がぶっちゃけナンボか教えちゃうよ!
ぶっちゃけナンボかかるか?ってかなり切実な内容だよね。自分の資産状況がいくらであれば開設を目指せるか?って分からないと不安だし、でも誰かに聞けるような内容でもないし…。ってことで、自分が経験したことを踏まえていくら必要か?ってのを紹介している。
1000万円あれば、運転資金含めて自己資金のみで大丈夫。でも大半の人が無理なので融資を受ける事になると思うんだけど、それでも200万はあった方が良いんじゃない?って内容だ。
経費をかけずに訪問看護ステーションで看護師を雇用する方法
下手を打てば一番お金がかかるかもしれないのが看護師の雇用。ここを失敗すれば当然上で紹介した目安の必要経費ってのはうなぎのぼりで増えるだろう。それくらい大切な仕事が看護師の雇用なんだけど、ボクは幸いにも安くあげることができた。その方法についてヒントを提供している。
訪問看護事業所の指定条件である施設基準と最低限必要なもの
訪問看護の指定を受けるためにはいくつかの条件があるが、その内の一つが施設基準。指定を受けるためには施設基準を満たしている必要があるのだけど、都道府県が出している開設や書籍には詳しく必要な条件がかかれておらずかなり大雑把。
だから、ボクの内容は大阪市の条件ではあるが、他の都道府県でも大きく違わないと思うので参考になれば幸いだ。
訪問看護で起業する人がやるべき物件契約のポイント
訪問看護事業で事業所を契約する場合、ほぼ確実に2ヵ月近くの空家賃が発生するようなタイミングで契約しなければならない。
これかなり勿体無いので、対処法を紹介しておこうと思う。
銀行融資担当者が語る!融資を引き出す事業計画書とは?
前出のエントリーのように、訪問看護ステーションを開設するにはそれなりに纏まったお金が必要で、それを確保するために多くの場合融資に頼ることになる。
だけど、別に融資は確実に実行されるわけではない。半沢直樹でお馴染みの稟議書を書いてもらえないといけないし、その稟議書が通らないといけない。
そんな銀行マンを納得させる事業計画書について、銀行マンが仰っていた内容をシェアしている。
おわりに
申請の準備が終われば、後は実際に運営する為の準備だ。
営業、契約書などの準備、開所式などなど、申請が終わってもやることはまだまだ残っている。
また、ボクが開所を迎えることろには申請準備の後の準備についてまとめたいと思うのでお楽しみに。
ってことで、今回はここまで。ほな、また。