訪問看護・リハ

訪問看護ステーション設立時の事業計画書の作り方

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 つい先日、まもなく申請する訪問看護ステーションの事業計画書が完成した。実に長かった。笑

 でね、事業計画書をどれだけ念入りに、思いを込めて作るかによって事業の行く末が見えるのだ。

参考エントリー:綿密な事業計画書を作成できれば大半の事業は上手くいくと思うよ

 また、事業計画書でお金の借り入れにも影響するし、助成金が降りるかどうかも左右する。

 事業が始まってからも、予定通り運営できているか、もし予定通り行っていないならどうすべきか?その辺まで計画段階で考えることができていれば大きな失敗はしないものである。

 そこで、今回はボクが時間をかけて作った事業計画の作り方についてシェアしようと思う。

まずはサラッと作ってみよう!

 まずは難しく考えずサラッと作ってみよう。机上の空論でも、自分の理想でも構わない。どんなステーションを作って、どの程度売り上げて、どの程度の経費が必要になるか?

 一度、全体像を大まかにつかむ必要があるからだ。

 全体像をつかむためにサラッと作る事業計画書は『日本政策金融公庫』の書式を使うと良いだろう。多くの創業者が借金をすることになると思うのだけれど、一番の選択肢になるのが日本政策金融公庫であり、その書式に慣れる、どういう項目を見られるのか?という視点でも役立つ。

 書式は日本政策金融公庫のサイトからダウンロードできるので、まずはその書式を使って書いてみよう。

参考エントリー:訪問看護ステーション設立においてざっくり事業計画書を書く方法

目次

 事業所によって違うと思うが、ボクは以下のような目次で作成した。

  • 会社概要
  • 基本戦略(コンセプトとビジョン)
  • 市場調査
  • サービス内容
  • ビジネスモデル
  • 立地条件
  • 競合分析
  • SWOT分析
  • 事業戦略(クロスSWOT分析)
  • ブランディング戦略
  • 営業戦略
  • 開業までの流れ
  • 開業に必要な資金
  • 1年目の売上計画
  • 2年目以降の戦略と売上目標

 以下、大事なところの作成のポイントについて書こうと思う。

基本戦略(コンセプトとビジョン)

 個人的にはこのコンセプトとビジョンが一番重要だと考えている。

 事業を行う目的であり、集客するポイントでもあり、働いてもらう従業員の目指すべき形でもある。コンセプトとビジョンが破綻している事業は、始める前から破綻していると言っても過言ではないだろう。

 それくらい重要だ。

参考エントリー:訪問看護の事業計画書作成における理念・ビジョンの立て方

 まず、自分が何故やりたいか?からはじめてみて欲しい。

市場調査

 訪問看護ステーションを開設後、スムーズに運営できるかどうかは市場調査にかかっていると言っても過言ではない。

 訪問看護ステーションを行うにあたって一番重要になるのが、国の動向である。幸いなことに国の動向は常々官公庁のサイトで公開されいるし、現在取り組んでいる事業や研究についても発表されている。

 訪問看護ステーションの収入は医療・介護報酬で得るわけだけど、医療報酬は2年、介護報酬は3年に一度改定される。その辺の動向を知っておくべきだろう。

 そして、自分の対象についての調査だ。

 高齢率は今後どんどん上がっていくから今のところ需要が上回っていると言えるだろう。しかし、今後訪問看護ステーションの競合も増えてくる。その中でどのような特徴をもって生き残っているか?という考えも持っておく必要があるだろう。

競合分析

 ボクの持論はマーケットにおいて競合が存在する時点で、その事業は失敗していると思っている。

 競合とは、同じような特徴を持った事業所が存在する際に使われる言葉だろう。つまり、既存の事業所と同じような特徴を持つステーションを作ってもユーザーにとっては何のメリットもないわけだ。

 競合にはない特徴を持ったステーションを作れば、必ず生き残れる。また、その特徴は競合が簡単にマネできる内容では意味がない。

 だから競合分析は、他事業所と競合にならないために行うものだという認識で行うべきだろう。

参考エントリー:訪問看護の競合分析なら介護サービス情報公表システムがオススメ

SWOT分析、クロスSWOT分析

 SWOT分析は、自社の特徴を分析するツールで、クロスSWOT分析は自社の特徴をどのように市場に当てはめていくか?ということが重要である。

 これらは無料でテンプレートが配布されているので、それらを用いて作ると良いだろう。

ブランディング戦略

 ボクは事業計画書において、このブランディング戦略を一番大切に思っている。どのようにブランディングするか?によってレッドオーシャンで戦うのか、ブルーオーシャンで戦うのかが決まってくるからである。

 ボクの場合は小児専門とすることで、ブルーオーシャンを作り上げた。全国で4割以上の訪問看護ステーションが受け入れできていない小児を専門に受け入れるというのはそれだけで立派なブランディングになるからだ。

参考エントリー:資金力のない訪問看護ステーションはターゲットを絞るべし!

 ボクの場合はターゲットを絞るということでブランディングしたが、別にそれだけがブランディングの手段ではない。技術やサービスなどオリジナルのブランディングを行うことでステーション運営は格段にやりやすくなるだろう。

おわりに

 ボクは事業計画書が一通り完成したが、開業までは何度も修正し、肉付けしていくことになると思う。

 いや、開業後も健全な運営のために何度も見直し、修正し、確認していくことになるのが事業計画書である。ボクは事業計画書こそ事業のコアだと思っているので、それくらい重視している。

 是非、手を抜かず、真剣に取り組んで頂きたい。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

追伸…訪問看護ステーション設立を決めたら…

 当ブログでは、ボクが訪問看護ステーション開設を決めてから申請までの行動をブログでまとめている。

 これから本気で訪問看護ステーションの開設を目指している人は参考にしてもらえたら幸いだ。

参考エントリー:訪問看護ステーション新規立ち上げ!想起から申請までの流れ

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