生活行為向上マネジメント

発達障害領域への生活行為向上マネジメントの応用を検討した

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 現在、10月開設予定の訪問看護ステーションにて、看護師にも療法士にも使えるマニュアルを作成している。

 で、そのベースに据えているのが生活行為向上マネジメントである。

 しかし、生活行為向上マネジメントは高齢者ベースで作られたツールであり、現状小児への応用というのは(検討されているとは思うが…)殆ど情報が出てきていない。

 ってことで、独自で取り組んでいるんだけど、ちょっと時間がかかりそうな様相。誰か協力者求む…。

生活行為向上マネジメントの目的

 そもそも何故生活行為向上マネジメントが誕生したのかご存知だろうか。

 それは1年目の作業療法士でも、ベテランと同じような思考過程を取り、クライアントにとってより良い作業療法を提供する為である。

 まさに、この目的自体はどの分野でも共通して大切なことであり、当社にとっても重要なことだ。

発達障害領域へ生活行為向上マネジメントを応用するために必要な事

 この高齢者ベースで作られた生活行為向上マネジメントは発達障害領域に応用可能である。

 どんな障がいに対しても、どのようなライフステージに居る人に対しても作業療法を提供するプロセスについては同じである。違うのは参照にする情報や選択するスキルが違うだけ。

 では、発達障害に応用するためにはどのような事を検討すべきか?以下に列挙してみる。

  • 基本的に聞き取る相手は親である
  • 各ライフステージによって変わる
  • 発達段階によって変わる
  • 障害の種別によって、高齢者より変化の幅が大きい
  • 興味・関心チェックシートの項目が子どもの内容へ変える必要がある
  • 課題分析シートも子どもに即した内容にする必要がある
  • 高齢者に比べ予後予測が困難

 これら一つ一つに対して十分な調査が必要である。

 重度障害児と、軽度の広汎性発達障害児では変わるし、小学生と中学生では大きく変わる。変化に富んだ、幅のある「子ども」に対して1つのモデルでは対応できないと思うけども、発達障害領域に応用するためには考えるべきことが少々多いのかなぁという印象だ。

 現に、協会から出されている機関誌で特集されている「MTDLPの多分野からの報告」では、未だに発達障害分野から報告されていない。

 大阪府士会でも今年取り組む課題の一つとして挙げられているようだけど、ボクには時間がないのでちょっと独自で取り組んでみようと思う。

おわりに

 高齢率はこれからどんどん上がっていく。高齢社会対策は国にとって必須の検討事項だ。

 しかし、少子化で子どもの数が減っているにも関わらず、障がい児の出生率はむしろ上がっている。これも国にとっては大問題である。

 だから、国でも子どもに対する対策も進めら得ているが、なにぶん業界で発達障害分野に関わる療法士が少ないのが現状だ。

 若手療法士にも、他分野からの転向組も、外来や訪問で担当する可能性がある人達にも、早急に急がれるのが生活行為向上マネジメントの発達障害分野への応用だとボクは思っている。

 ボクはしっかり研究を続けていく所存であるが、協力してくれる人がいらっしゃるなら是非ご連絡を。

 ってことで、今回はここまで。ほな、また。

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