雑記

似非医学を信じるクライアントを無視するのは罪である!

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 昨年よりリハビリテーション業界に舞い戻り、現場について色々わかってきた。

 その中でも一番ショッキングだったのは、療法士の中にも似非医学やまがい物を信奉する人が少なくない数いらっしゃるという事だ。

 整体やエステ、リラクゼーションという業界は半数以上が素人なので、そういう輩が多数いることは不思議ではない。なぜなら彼らは素人であり、基礎を学んでいないし、騙しされやすいからである。

 売上が絡むと尚更だろう。

 しかし、多くの場合、病院や施設からお給料をもらって働いている療法士が間違っても似非医学提唱者になることなどないと勝手に思っていたのだが…。まぁ、仕方ない。提唱する人間が医学博士だったり、医師だったりするのだから…。

 でもね、ボク達はそんなしょうもない夢の様な話に騙されている場合じゃない。

 水素水を飲んでいるクライアントにはお金の無駄遣いだとはっきり教えてあげるべきだろう。(※もちろん、プラセボってのも存在するから全てを否定しろって言ってるわけじゃないよ。)

 今日はそんなことを考えてみた。

将来の絶望から目を逸らして、目の前の希望を取るべきか?

 今朝、Twitterでフォローしている方がリツイートしていたので見かけたツイートである。

 『まさに!』って思ったね。

 問題は『高額な藁』ってことなのよ。無料で配布されている藁なら問題にしない。情報弱者で、目の前の今にもちぎれそうな藁にすがる人々を商売のカモしちゃってる人が山程いるのが今の日本である。

 「グーミン」って言う人とか、「がんもどき」って言う人とかを教祖に祭り上げちゃって、ほんと笑えるんだけどさ…。

 でも、それが自分のクライアントだったらはっきり言うべきだ。その藁は偽物ですよって。

 いや、仮にそれが自分の家族だったらどうする?? どっかの芸能人みたいに標準医療を拒否して早死させたい?

 全身がんって言われてても、カンヌに行っちゃう人もいるんだよ。それは最新の放射線治療を受けてたからだけど。お金がある人はその方が良いに決まってる。あんなに元気にカンヌまで行けるんならね。

 がんに悲観になる人って未だに多い。それは抗癌剤の副作用なんかの辛いシーンがテレビで多く流されるからだろうね。でも、現実はそんなのばかりじゃない。

 がんの治癒率は上がっているし、治療の副作用もイメージほど強くないことも多い。末期がんで寝たきりってイメージもあるけど、そうじゃない人も沢山いる。それは適切な治療を受けているから。

 ボク達は、心の弱さから偽物の藁を掴まされた人から、ホンモノの藁に掴み直させるというのも現代日本においては大きな役割になってくると思うよ。

問題は言い方ね

 さて、ニセ医学の信者になってしまっている家族や同僚、クライアントをどのようにしたらこっちの世界に呼び戻すことができるだろうか。

 完全に周囲が見えていない人達なわけだから、真っ向勝負で否定してもいい結果にはならないだろう。待っているのはあなたとの最悪な関係だけである。

 こういう人たちの目を覚ますには言い方が重要。

 で、ボクは魔法の三段口撃を思いついたから紹介しよう。

  1. 「へぇ、知らなかったけどそういう考え方もあるんだね。」
  2. 「ボクは樹木希林さんみたいに放射線治療で元気になった人のイメージの方が強かったから参考になったよ」
  3. 「医療に対する視野が広くなった。ありがとう」

 これが魔法の三段口撃なのか?というと、

  1. 共感
  2. 別の考え方の提案
  3. お互いに視野が広がったという納得

 これは一度やったからといって何とかなるもんじゃない。それだけで良いならオウム真理教のような悪徳新興宗教に誰もはまらないし、はまってもすぐに取り戻せる。

 大事なのはこれを根気強く続けること。

 否定せず、むしろ相手の考えも受容しつつ、その中で別の考え方もあるという提案をし、お互いに納得する。それを繰り返すことによって相手からの信頼を勝ち取り、正しい道に戻れるのではないだろうか。

おわりに

 ちなみにこの手のネタはいくつか書いているので、合わせて読んでみて欲しい。

 で、この手の似非科学、トンデモ医学にダマされないためのおすすめ本は以下の通り。

 最低限、これくらい読んでおいたら良いでしょう。

 ってことで、今日はここまで。ほな、また。

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