訪問看護・リハ

これからの訪問看護ステーション生き残りについての検討

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 さて、突然ですが問題です。

 読者各位は、日本における訪問看護ステーションの数をご存知だろうか。

 ボクは当然訪問看護ステーション設立に向けて市場調査をしているから知っているのだけれど。

 ま、メッチャ増えていっているのが現状。

 今年の診療報酬改定では回復期リハに対してまずます厳しい結果、そして2018年の同時改定では、更に厳しい結果が待ち受けているだろう。

 これは訪問看護ステーションも同じなのだけれど、回復期リハに比べたらまだまだ寿命は長い。

 国は病院から在宅へ。というのがテーマだからだ。これは高齢者も子どもも一緒である。だから、まだまだニーズはあるし、極端な向かい風が吹き荒れることはないだろう。だから、今年も来年もまだまだ増えていく。

 でもね。そんなに増えすぎてもやっぱり問題なんだよね。

 じゃあ、これからの訪問看護ステーションはどうやって生き抜いていくべきだろうか。今日はそんな事を考えてみたのでシェアしたいと思う。

訪問看護ステーション数の推移

引用元:全国訪問看護事業協会
引用元:全国訪問看護事業協会

 上の表から、2015年4月時点で8241件となっている。昨年は激増の一年だったと聞いているので、今年の4月時点のデータが分かれば更に増えていることが予測される。

 そして、今年・来年と更に増えることが予測される。そして、国も2020年までに10000件まで増やしたいという狙いがあるとのことだが、恐らく早々に目標達成されるだろう。

 そう言い切れるのには理由があって、訪問看護事業って参入障壁が低いのよね。法人格さえ持てば誰でもできるから。できるってのは開設できるって事で、上手くいくかどうかは別だけどね。

 看護師、理学・作業療法士の起業で一番多いスタートが訪問看護ステーションだと思う。

叫ばれる訪問看護師の確保

引用元:みんなの介護
引用元:みんなの介護

 まぁ、その訪問看護ステーションを開設する上で一番大変なのが看護師さんの常勤換算2.5人以上って規定である。2013年時点で4万人ちょっとしかいない。もちろん非常勤職員も含まれているからかなり不足していることが分かる。

 運営が上手く行っていない所は看護師の確保が上手く行っていない所と言えるのが現状だ。

 んで、看護師の求人ってお金かかるのよねぇ…。

参考エントリー:訪問看護の看護師雇用にかかる費用を計算してゲッソリする

 真っ当な方法で募集したら無理っす。ま、ボクは何とか良い看護師さんと巡り会えたからラッキーだった。(って対外的にはラッキーというけど、社長が本気で動けば看護師さんもゲットできるよ。普通に。)

 これからの訪問看護ステーションにとって看護師確保は最重要課題である。

 では、どうやって看護師を確保していくか?そして、看護師を取り合う状況の中でどうやって安定した経営をしていけば良いだろうか。

専門分業制しか生き残る道はない!

 例えば、ボクが立ち上げようとしている訪問看護ステーションは『小児専門』である。

 そして、当社へ勤務してくれることになっている看護師さんは『小児専門だから』来てくれることになった。

 小児を積極的にやっていこうと思っているステーションでも小児専門は現状ほとんどない。認知症を積極的にやっていこうと思っているステーションもCVAのクライアントも見ている。

 その中途半端さがクライアントもケアマネも、そして看護師さえも惑わすのだ。

 ボクはここを積極的にやりたい、私はあれを積極的にやりたい!という思いをないがしろにするのが、あれもこれもやりまっせ!というスタイルなのだ。

 商売の王道を辿るのであればターゲットは絞るのが当然である。

参考エントリー:資金力のない訪問看護ステーションはターゲットを絞るべし!

 でね、この王道を辿ることで、クライアントにも従業員候補にも明確なメッセージを伝えることができる。

参考エントリー:管理職理学・作業療法士に求められる資質とその学び方

 この管理者向けエントリーでも書いているが理念が大事なんだよ。

 で、理念を実践、体現しようと思ったらターゲットは絞るしかない。

 うちの場合は、子どもの笑顔と母親支援がテーマであり、理念。これって小児専門以外ありえないんだよね。

 あなたのステーションの理念は何?理念に基づきターゲットを絞れば色々間違いは起こらない。

おわりに

 ボクは現在訪問看護ステーション開設に向けて、ワクワクしている。

 このワクワク、そして行動力が増したのはターゲットを絞ってからだ。

 ボクの整体サロンのターゲット選定はかなり簡単に行った。でも、訪問看護ステーションのターゲット選定は迷った。

 小児専門ってすることで、高齢者のクライアントをミスミス逃すか?っていう欲が芽生えたからだ。

 でもね。絞ったから心も、行動も色々楽になったよね。

 弱者の戦略バンザイである。

 これからの時代を生き残りたいのであれば、自社の専門性を明確に絞っていくべきだろう。

 ってことで、今日はここまで。ほな、また。

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