評価と治療

PNFで両側性パターンを用いる理由とは?

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 あいも変わらずPNFの復習シリーズ。

 本日の内容は両側性パターンについてだ。

両側性のパターンとは?

 PNFと言えばパターンとお思いの方もいらっしゃるかもしれない。もちろんコースの中ではパターンの練習に多くの時間を割く。しかし、別にパターンが重要なわけではない。パターンの中に日常生活に使う動作が入っているから重要なのだ。だから、パターンに当てはまらない動作に関してはパターンを使わない。当然である。

 両側性のパターンというものが存在するのも、日常生活で良く使われるからである。また、屈曲・伸展の要素がより強力に得られる。腹筋や背筋を鍛えたい時には有効である。

 両側性のパターンとは、上肢、又は下肢のバターンを左右対称的又は非対称的に用いる場合の事で、左右が相反する場合もある。

両側性パターンの分類と特徴

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ryosokuphoto出典:PNF基本的手技と機能的訓練

 両側性のパターンには上図のように4つのパターンが存在する。

  1. 対称性パターン
  2. 対称性相反性パターン
  3. 非対称性パターン
  4. 非対称性相反性パターン

 以下、それぞれ解説する。ちなみに、今回は理解しやすい為に上肢のパターンで書いていくが理論上下肢でも同じである。

対称性パターン、対称性相反性パターン

 上肢の『屈曲-外転-外旋パターン』の場合、両側性の対称性パターンはちょうど伸びをする時のような形になる。対称性相反性パターンは片側上肢が『屈曲-外転-外旋パターン』を行うのに対して反対側は(屈曲-外転-外旋に拮抗する)『伸展-内転-内旋パターン』を行うことを言う。

 対称性パターンの特徴は体幹の側屈や回旋が全く出ないということだ。左右の動作で相反し合い回旋や側屈の要素を打ち消すからである。その為、体幹の回旋が許されないクライアントには有効だし、一側に感覚低下があるようなケースに関して非対称なパターンを学習させないようにするなどのメリットがある。

非対称性パターン、非対称性相反性パターン

非対称性パターンは、片側が対称性パターンから鏡に写したように非対称の位置に来るパターン。片側上肢の『屈曲-外転-外旋パターン』の場合、反対側上肢が『屈曲-内転-内旋パターン』になる。非対称性相反性パターンは片側の『屈曲-外転-外旋パターン』に対して、反対側は(非対称の『屈曲-内転-内旋パターン』に拮抗する)『伸展-外転-外旋パターン』になるパターンである。

 非対称パターンの特徴は、屈曲伸展の要素が強くなるだけでなく、体幹の回旋・側屈の要素が多く出るパターンだ。特に非対称性相反性パターンはイラデーションが起こりやすいパターンとして強い部分から弱い部分へ影響を与えやすいというのも特徴である。

終わりに

 両側性パターンは腹筋背筋の強化に役立つパターンとして多用される。

 また、スポーツの現場において、より強いパフォーマンスを発揮するために両側性のパターンが使われていることが多い。

 例えばサッカーのシュートシーン。

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 例えばバレーボールのアタックのシーン。

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(出典:PROJECT Q

 ま、効率的な動作ができるってことだね。

 ってことで、今日はここまで。ほな、また。

追伸…PNF関連記事まとめ

 以下にPNF関連エントリーをまとめたので興味のある方は合わせてお読みくださいまで。

参考:PNF(固有受容性神経筋促通法)に関するエントリーまとめ

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