特別支援教育

発達障害児支援を行う上で重要な3つのポイントとは?

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 訪問看護の営業先や、今後の事業展開を見据えて、先程まで大阪市内の障害児発達支援サービスの現状について調べていた。

 特に最近、需要の多い放課後デイサービスなどは大阪市内に現在36施設あるものの、足りていないのが現状のよう。

 訪問看護ステーション同様に、やはりスタッフの確保が難しいのだと思う。

 さてさて、そんな多くの事業所が乱立している昨今だが、研修さえ受ければ訪問看護にしても、発達支援事業にしても立ち上げることはできる。

 つまり、専門的知識を持たない事業者が「儲かりそう」という理由で参入してくる。今回はこれがダメだとか言いたいわけではない。

 足りてないのだから資金力のある企業がどんどん参入してくれて、しっかりとしたサービスを提供してくれるならそれに越したことはない。

 だけどね、発達障害児の支援を行う上で、高齢者とは違う、こういうポイントに気をつけてくれたら嬉しいなぁって事について伝えておきたいと思う。そして、これはもちろん小児のリハに関わる人も同じく念頭に置いて欲しいことなのでその積りで読んで頂ければ幸いだ。

親が先に死ぬという前提での支援

 障害児支援というくらいなので、当然対象者は子どもである。

 そして、子どもは往々にして親より長生きする。重篤な病気や余命幾ばくもない疾患は別であるが、多くの障害児は親より長生きする。もちろん親の方がより介護が必要な状態になることもある。

 彼ら、彼女らは、親に頼れなくなるタイミングがどこかでやってきた時にも自分の力で生きていかなければいけなくなる。

 ボク達支援者は、そのことを念頭においたサービスを提供する必要がある。

 具体的には以下の通り。

1.自立が目標であるべき

 日常生活動作などの自立支援は今も行われているだろうが、親に先立たれて、一番ネックになるのは稼ぐことだろう。

 彼ら、彼女らが如何にして生計を立てていくか?その指導、考え方を伝えなければいけない。

 日常を何気に過ごすのではなく、その一つ一つを伝えていくべきなのだ。

2.人を頼る事を覚える

 人は一人では生きていけない。それは健常だろうが、障害があろうが一緒である。

 自分だけで出来ることを増やすのは重要だが、他者に助けを求めるという事も練習していかなければいけない。というより、最初は誰かにお願いするところから、その介助量を減らしていくというのが子育てにおいてあるべき姿だろう。

 人に頼れず、自分の力だけでやろうとして上手く行かず、行動が減ったり、うつ、引きこもりになってしまうケースも考えられる。

 現状を把握し、適切に他者へ依頼できる能力というのは両親亡き後には特に重要になってくるだろう。

3.愛される技術を身につける

 2の人に依頼する能力にも通ずるものがあるが、愛される技術を身につけると、仮に適切な依頼ができなくても相手から気にしてもらえるようになるかもしれない。

 大丈夫?困ってない?手伝うよ?

 周囲にこういう言葉をかけてもらえるのは愛される技術の賜である。

 どういう行いが人に好まれ、どういう行いが嫌われるか?支援者はこれらを伝えていく必要があるだろう。

 親以外にも沢山の人に愛されれば愛されるほど、その後の生活がより豊かになるだろう。

障害児を支援する上で必要な能力とは?

 このようなポイントを抑える上で支援者側に求められる根本的な能力がある。

 それは将来を見通す力だ。

 これは別に特別な能力ではない。

 誰もが自分自身成長・加齢という過程を経てきているし、老い・死というものも家族などで経験するからだ。

 支援を行う上で、子どもたちには未来があり、青年期・成人期・更年期・老年期と年を重ねていき、その時々のライフスタイルがあるということを知った上で今を関わる必要がある。

 単に今どないかしないと!っていう思考回路では子どもたちの人生を不幸にする可能性すらある。

 ボク達は必ず子どもたちの未来を意識した支援を心がける必要があるだろう。

まとめ

 子どもが成長することは当たり前である。

 育児において、子どもの成長を見越した関わりは当然のごとく行われている。

 しかし、障害児支援においてはそうではないケースが多々ある。多々だ。そんな事してその子の為になるんかなぁ?って思える支援が多々あるのだ。

 その場しのぎの為なら専門家はいらない。

 ボク達は子どもたちの人生をハッピーにするために支援するのだ。

 その上で、今回挙げたような3つのポイントは欠かせない。もちろん機能的に、能力的に難しい場合もあるだろう。しかし、目指すべきところはここにあるという認識をしておいて頂きたい。

 それが、その時々の最善の支援に繋がっていくことになるだろうとボクは思っている。

 ってことで、今日はこんな感じで。

 ほな、また。

生涯人間発達学

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