特別支援教育

小児分野で働く看護師、療法士が増えない理由とは?

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 小児分野の療法士と話をすると、やはり人材不足が一つの問題として挙げられている。

 小児分野って「働きたい!」って思っていても躊躇しちゃう分野の一つなんだよね。

 理由は「難しい」という先入観というか、固定概念だと思う。ボクの学生時代にも小児は難しいと思っている人が多かったし、ボクもそう思っていた。

 だが、ボクは子どもが好きだったし、発達障害を担当していた教員を尊敬していたこともありこの分野に進むことになった。

 で、別に特別難しいとは思わないし、むしろ見方によっては簡単だと思っている。

 ボクのこのエントリーを読んだ人の中から、ちょっとそのハードルが低くなり、この業界に進みたい人が増えればこれ幸いかと思う。

小児分野が難しいと思われる理由

 なぜ小児分野は難しいと思われるのか。

 聞いたことがあるものを以下にまとめてみる。

  • 自分で訴えを言えない
  • お母さんとの関係が難しい
  • コミュニケーションが取れない
  • 遊びの中で治療要素を入れるのが難しい
  • どう接していいか分からない
  • 就職先が少ない
  • 動作分析が難しい

 こんな具合だろうか。しかし、これらは難しいと言える理由にならないのが実際だ。

 以下にボクがこのような意見に反論してみたいと思う。

小児だからって難しくないよ!

 自分で訴えを言えないかもしれないが、お母さんが代弁してくれるし、関わるうちに自分にも分かるようになる。

 お母さんとの関係が難しいというが、お母さんは別に化物ではない。1人の人間だ。その一人間とコミュニケーションが取れないのは、看護師や療法士としてってより人間として問題ありだ。

 コミュニケーションは言語を介して行うものだけではない。表情や身体の動きなどで、コミュニケーションを取ることができる。それに、言語でのコミュニケーションは嘘の場合がある。嘘を見ぬいて本質を知る方が難しいとボクは思う。

 遊びの中に治療要素を入れるというが、子どもにとっては遊びそのものが治療ってより、発達を促す要素となる。だから、単に遊べばいい。単に遊ぶことが難しい子どもにボク達は支援するのだ。

 どう接していいか分からない。それはあなたが子どもと接した経験が少ないからではないだろうか。育児経験がある方はそんな事をはないと思う。経験だけの問題だ。

 就職先が少ないのは事実ある。しかし、人材不足ってのもある。就職先が少ないから…ということで探してないんじゃないかなぁ。

 動作分析が難しいのは、先天的な障害か、後天的な障害かによるものではなかろうかと思う。一度は正常な動作を獲得した状態から障害を持つ人の動作と、最初から正常な動作を学習していない人の動作では違う。人間発達をベースに考えれば理解できるだろう。

 このように、小児だからといって特別難しいわけではない。

 子どもだろうが、大人だろうが、急性期だろうが在宅だろうが。1人の人間、家族を理解しようと思うことはそもそも難しいのだから。だから、ボク達はその理解がスムーズにできるように頑張るべきだろう。

まとめ

 今回の診療報酬改定により、重症児の件数が機能強化型訪問看護ステーションの要件に組み込まれた。

 このことによって小児の受け入れを増やすステーションは増えるだろう。(参考エントリー:【速報】2016年診療報酬改定の訪問看護ステーションへの影響

 また、発達障害児に対しては精神科訪問看護の制度で訪問可能であることから、精神科訪問看護で小児と関わるケースも出てくるかもしれない。(参考エントリー:広汎性発達障害児や引きこもり児童への訪問看護での支援方法とは?

 つまり、小児に関わろうとしようがしまいが、環境が小児を受け入れ始めるんじゃないかなと思う。

 自分の職域を広めておくことは、生き残りのためにも重要なんじゃないだろうか。

 ま、考えてみて。もし小児の領域で働きたかったら是非弊社にて。

 ってことで、ほなまた。

小児リハビリテーションポケットマニュアル (リハ・ポケット)

小児リハビリテーションポケットマニュアル (リハ・ポケット)

  • 作者: 栗原まな,本田真美,橋本圭司,小沢浩
  • 出版社/メーカー: 診断と治療社
  • 発売日: 2011/06
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします