雑記

病院でのリハと訪問リハの決定的な違いはリスク管理だ!

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 ボク達が学生の頃は、病院で経験してから地域に出る、訪問に行くっていう事を言っている人がいた。

 ま、暗に病院のリハよりも訪問リハの方が難しいということを意味している。

 最近はどうなの?そういう感覚あるのかな?

 ボクは病院のリハに比べて、訪問リハが難しいとは思っていないけど、決定的に一つだけ訪問リハの方が難しいことがある。

 それがリスク管理。

 療法士の仕事の中で一番大事なのはリスク管理である。ボクはそのことを昔の上司から耳が痛くなるほど教えて頂いた。

 今回はそのリスク管理について書きたいと思う。

急変に対応できる環境整備が重要

 病院でのリハ中に状態が急激に悪化したとしたらあなたはどうするか?

 ま、ナースかドクター呼ぶよね。

 急変だったら大声で呼べば誰か来てくれる。

 しかし、訪問ではそういう事はできない。ボク達はナースと違って急変に対応できない。いや、ナースでも対応しきれないこともあるだろう。

 ドクターでしか無理なこともある。それがボク達の限界だ。

 病院では遅くても5分以内にドクターが駆けつけてくれるだろう。

 訪問でご自宅に行った場合にはそんなわけにはいかない。だから、予め2つの事に気をつけておくべきだろう。

 以下に解説する。

1.万が一の連絡ルートを確保する

 ボクは現場に居ないので何が正解かは分からない。だけど、ボクが考える上での最善の方法を書いておく。

 まず考えるべきは『主治医が対応できるかどうか?』しかし、ボク達はそれを判断することは出来ない。だから、一番最初にすべきことは救急車を呼ぶことだと思う。

 そして、主治医・ケアマネへの連絡、自分の職場への連絡。

 確実に対処できないのであれば、このルートが確実だろう。

 確実な対処が可能な場合は、まず対処。だけど、原因がわからない場合なんかは、動かすことさえ危険な場合もある。

 救急車が到着するまでにすべきことは、意識レベルの確認、呼吸の確認、心拍の確認。もし問題があれば、蘇生措置が一番の仕事。

 後は救急隊員に任せよう。

2.リスクを予め把握しておく

 現病歴、既往歴、各種検査結果…。これらの情報を担当者のリスク管理の為に使っている人はどれだけいるだろうか。

 検温、脈拍、呼吸数、血圧、心音など。これらをリスク管理の一環として使っている人はどれだけいるだろうか。

 ぶっちゃけ、ボクは訪問に出ていた時そんなことを一切気にしていなかった。

 でも、自分で訪問看護ステーションを立ち上げると考えた時に一番大切なはリスク管理だと改めて感じた次第。

 急変はあり得る。そして、万が一死に至った場合、あなたの療法士としての人生が終わるかもしれない。それは知っておくべきだね。

 ボクは事業を成り立たせる義務があるので、そういうリスク管理がめっちゃ大事に思っている。

 そして、うちで働くナースやセラピストにはこの部分を徹底したいと思っている。

まとめ

 日本理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の三回合同で、訪問リハビリテーション振興会ってのを作っている。震災ケアが大きな目的になっている団体だ。

 で、その団体が各都道府県で実務者研修ってのを開いていて、そこではリスク管理も含めた研修が開催されている。大阪では先日開催されたのだけれど、本当に意識の高い熱心な先生が講演して下さった。本当に勉強になった。

 現在、リスク管理に対して徹底して国に進言することが一つの目標になっているよう。皆さんの地域でも開催されるはずなので是非利用してみて欲しい。

 急変時の対応だけが、病院と訪問の決定的な違いだと思う。

 呼べば来る環境じゃない中で如何にリスクを管理していくか?が訪問療法士にとって重要な項目になるだろう。

 是非、皆さんも訪問時のリスクについて学んでみて欲しい。

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