書評

小児に携わる理学・作業療法士が読んでおくべき遊びの本

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 ボクの作業療法士のキャリアの最初は重症心身障害児施設から始まった。

 養成校時代の恩師に憧れ、それ以来は小児に携わる作業療法士になると心に決め頑張っていた。

 当時はまさかボクがこんな仕事をしているとは夢にも思っていなかった。

 そして、ボクが2番目に働いたのが株式会社ピーエーエスという会社だ。小児の作業療法士であれば知らない人はほとんど居ないと思うけど、作業療法士の野村寿子先生の部下として3年ほど働いた。

 ここでの経験が、今のボクを作ってくれているわけだけれども、野村先生の元で働きたいと強く思ったのは一冊の本を読んだからだった。

「遊び」について経験を元に書かれた良書

遊びを育てる―出会いと動きがひらく子どもの世界

遊びを育てる―出会いと動きがひらく子どもの世界

 小児のリハビリテーションは遊びの中にある。

 小児に携わる理学・作業療法士はこの事を全員が知っているだろうと思う。

 だが、何故そうなのか。遊びには何があるのか。遊びってそもそも何なのか。

 そんなことを教えてくれたのが野村先生の『遊びを育てる』である。

 この本は、小児に携わる理学・作業療法士だけではなく、子育て中の療法士にも読んで欲しい。また、小児だけでなく、成人でも高齢者でも『遊び』そのものはなくても、『遊び』の要素をリハビリテーションに取り入れるということは多々ある。

 じゃあ、どんな要素を取り入れるか?何てことのヒントにもなると思うので、何しか理学・作業療法士なら全員読んだほうが良いだろう。笑

ケアチャンネルのインタビュー記事で思い出した当時

 ボクは現在、訪問看護ステーション設立に向けてまっしぐらだし、整体サロンでの仕事や、スキルアップの為の勉強、その他様々なコンテンツ作りなどやることがありすぎて、原点を忘れていたような気がする。

 ボクの原点が『遊びを育てる』である。

 ボクの会社の理念は『女性が輝ける社会創りに貢献し、子どもたちの笑顔が溢れる未来を創造します。』である。

 ボクの人生は自分の子どもを含め、子どもたちの笑顔を作るためにあると思っている。この思いはこの本を読んだ頃も一緒だ。

 でも、原点を忘れていたなぁとケアチャンネルに掲載された野村先生のインタビューを見て思った。

長年、座位保持装置を作り続けてこられた株式会社ピーエーエス。前回に引き続き野村先生にお話をお伺いしました。ご自身のご経験を踏まえて、お子さんの遊びと姿勢について詳しくお聞かせいただきました。

Posted by ケアチャネル on 2016年2月18日

 良い記事なので一度読まれると良いだろう。

 また、野村先生はアフォーダンス理論の第一人者である佐々木正人先生とも懇意にされており、アフォーダンス理論のエッセンスも盛り込まれた書籍なので、アフォーダンス理論の入門書としてもおすすめだ。

まとめ

 遊びは小児のリハビリテーションを行う上で、多くのヒントを与えてくれる。子どもにも療法士にも。

 その遊びを知ることは、小児のリハを行う上で非常に重要だ。

 『遊びを育てる』は野村先生の経験を元に書かれた、遊び概論のような本である。

 小児に携わる人も、そうでない人もリハを行う上での多くのヒントが得られると思うので、是非ご一読されることをおすすめする。

遊びを育てる―出会いと動きがひらく子どもの世界

遊びを育てる―出会いと動きがひらく子どもの世界

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