評価と治療

片麻痺患者へのリズムを用いた歩行訓練について

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 本日は久方ぶりの休日。娘二人身体を動かす遊びをしてちょっと疲労。

 今日は娘二人をお料理教室に連れていくとのことでボクはお留守番。ちょこっと休憩しようと思う。

 さて、休憩に入る前に少し軽い話題を一つ。

 片麻痺クライアントに対する歩行訓練においてリズムを用いると効果的だという記事が発表されていたので、ご紹介。

Effect of Rhythmic Auditory Stimulation on Hemiplegic Gait Patterns.

 直訳すると、『片麻痺患者の歩容へのリズミカル(律動的)な聴覚刺激の効果』ってな感じだろうか。

 日本のメディアもこの話題を取り上げている。

 原著は『Effect of Rhythmic Auditory Stimulation on Hemiplegic Gait Patterns.』

要約

  • 韓国・延世大学校医科大学のShin YK氏の研究
  • 脳卒中や脳性麻痺の片麻痺患者18人が対象
  • リズム音を使った歩行訓練(rhythmic auditory stimulation)を4週間(30分/回、3回/週)
  • 動的歩行指数(GDIスコア)や股関節内転・膝の屈曲・足首の底屈における近位/遠位関節の運動的歩行パターンを評価
  • 左右非対称だった歩行パターンに改善
  • リズム音なしで歩行訓練だけを行ったグループとは比較されなかった

 結果に関する細かい内容は以下の通り。

  • GDIスコア、股関節内転・膝の屈曲・足首の底屈における近位/遠位関節の運動的歩行パターンを改善。片麻痺の患者における立脚相と遊脚相の時間的な非対称性も改善。
  • 遊脚中期の膝の屈曲・立脚終期の足首背屈において運動的改善。
  • 亜急性期の脳卒中患者は慢性期の患者と比較してGDIスコアの有意な向上。
  • Hoffer分類で「household ambulator」に分類される者は、GDIスコアの改善、骨盤の前方への傾き減少に効果。「community ambulator(戸外、室内とも歩行可能)」に分類される者は、遊脚中期の膝の屈曲・立脚終期の足首背屈が増加。

 ちなみにリズム音を使った歩行訓練(rhythmic auditory stimulation)ってのを調べたら以下の動画が出てきた。

 動画だけ見るとその効果はヤバイかも?

 また、この歩行訓練に関する論文もあったからお時間ある方は読んでみて。英語だけど。

参考:RHYTHMIC AUDITORY STIMULATION IN REHABILITATION OF MOVEMENT DISORDERS: A REVIEW OF CURRENT RESEARCH

まとめ

 なぜこの歩行訓練に効果があるのか?については証明されていない模様。

 今後の研究で、理由が解明されれば片麻痺患者の歩行訓練に更なる発展が期待できそう。

 専門家の研究に期待したい。

 ほな。

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