評価と治療

一石二鳥どころか三鳥も四鳥も目指すのが効率の良いリハだ!

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 多くの理学・作業療法士がリハを提供する上で制限されている事柄がある。その最たるものが時間である。

 急性期を担当している人は1週から1ヶ月弱、回復期なら3ヶ月まで、介護保険下でも介護度によっては制限がでるから、最終的には自費で保険外診療をやっている人以外時間的制限を受けることになる。

 いや、保険外にしてもリハの必要なしと主治医に言われるかもしれないし、クライアントの懐具合も影響が大きい分野なのでやっぱり制限はあるだろう。

 ボク達はその制限の中でクライアントのハッピーを追求しなければならない。

 急性期のように3週間で結果を出すためには?回復期なら3ヶ月以内で?維持期でも6ヶ月以内だったり、1年以内のスパンで取りあえずの結果を出すことを求められるだろう。

 そこであなたに聞きたい。あなたはあなたがクライアントに「してあげたい(※語弊はあると思うが便宜上この表現を使うことをお許し願いたい)」ことに対し、あなたに与えられた時間は充分だろうか?

 恐らく大半の人にとって不十分なのではないだろうか?

 だが、ボク達はこの限られた時間の中で結果を出す必要がある。それこそがボク達の職域を守ることに繋がるだろう。

一石二鳥以上を目指すべき理由

 このような時間の制限を前提としてリハを提供するのであれば、同じ20分ないしは40分関わるとしても、その関わる時間において得られる効果を最大限高めたいのは誰もが望むところだろう。

 しかし、実際あなたはクライアントのリハに当たる時に一石二鳥以上の効果を得られる前提で内容選択を行っているだろうか。

 Aという治療法とBという治療法がある。

 クライアントにとって最優先のXという目標に関してはAという治療法が効果的だというエビデンスがあるとしよう。だとするなら治療法Aを最優先に選択すべきか?

 これは効率という面においては、そうとは限らない。治療法Bは他の多くのクライアントが抱える問題点に対処でき、且つ治療法Cという治療法を組み合わせればクライアントの最優先の問題点に対しても、治療法Bを提供する場合と比較して大きく変わらないかもしれない。

 これらの状況を踏まえてあなたは治療選択を行っているだろうか。

 仮に主となる目標だけにアプローチする治療法を選択したとしても、その治療法がクライアントの抱える他の問題点への改善に役立たないか?あるいは、クライアントの次なる目標に役立たたないか?は考えるべきだ。

 クライアントの時間も、ボク達療法士の時間も限られている。

 限られた時間ないで最大限の治療効果を得たいのであれば、一石二鳥どころか三鳥も四鳥も目指すべきだろう。

一石三鳥以上を目指す方法

 大事なのは作業分析。理学療法士は何ていうのだろう。治療内容分析って言うのかな?

 作業療法士は提供する作業だったり、目標とする作業を分析するのが常である。(そうであって欲しい)

 理学療法士であれば、歩行の要素(例えばroading responseとか)の練習を行う要素を分析する。

 で、その分析した結果、他の何かについて使えないか考えてみる。

 トイレ動作を獲得するために行う動作が、入浴に使えないか?

 歩行の立脚期に対するアプローチが遊脚期に使えないか?

 まぁ、考えたら結構流用できるんだよね。

 でもね、大事なのはその要素を意識して流用するかどうかなんだよ。療法士が意識して流用しないと中々効果は波及しないのよ。

 何故か?波及させようと思って関わるのと無意識で関わるのとではやっぱり関わり方が変わるから。口頭指示一つとっても変わるだろうね。

 だからまずボク達は、他に流用できるポイントを分析することが大切ってこと。

まとめ

 この事を意識してアプローチしている人にとっては当たり前だと思う。

 でも、そうじゃない人もいるのが実際。

 何故かって?

 学校で習わないからだよ。一石二鳥も一石三鳥も目指しましょうなんて習わない。

 Aという要素を目指すなら、Aという要素を獲得できる治療を選ぶでしょ?そうやって習う。何故なら学生には時間制限がないから。

 でもリアルは違うよね。時間制限がある。で、その時間ないで最大限の効果を得たい。限りなく効率よ良くしたいってのが療法士にとってもクライアントにとっても共通の思いだろう。

 その双方の思いを現実にするためにも活動分析(治療分析)をしっかりとやってほしいと思う次第である。

日常生活活動の分析―身体運動学的アプローチ

日常生活活動の分析―身体運動学的アプローチ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします