心理・コミュニケーション

コミュニケーションもリハ技術だから必死で学べ!

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 あなたはご自身のコミュニケーションスキルがどの程度のレベルだとお考えですか?

 人に不快は与えないレベル?人を喜ばせるレベル?笑わせるのが得意?怒らせるのが得意?

 あなたはご自身のコミュニケーションレベルについてどのように表現するだろうか。

 しかし、理学・作業療法士はコミュニケーションにおいて『プロフェッショナル』であって欲しいと思う。

 もちろん一朝一夕で身につくものではないし、多くの療法士がコミュニケーションを基礎から学んだことも無いだろうから、せめてプロだと言えるようになるために学んでいて欲しい。

 何故なら『コミュニケーション』も『ファシリテーション』などと同様でリハビリテーション効果を出す為の技術だからだ。

情報が効果を引き出すという原理を知る

 アフォーダンス理論に限らず、リハビリテーションにおける様々な手技や手法においてその多くが療法士の与える感覚刺激に対するクライアントの反応として効果を求めるものである。

 つまり、こちらから与える情報に対して、その情報をクライアントが正しく受け取り、その情報に基づいた行動を促すというのが理学・作業療法である。

 それは各種ファシリテーションもそうだし、認知神経リハビリテーションとかもそうだし、ROMエクササイズにしろ、筋力トレーニングにしてもそうだ。

 つまり、リハビリテーションの各手法は全て何らかの情報提供が目的であり、コミュニケーションもその情報提供の手段であるということだ。

聴覚刺激だけがコミュニケーションが与える情報ではない

 一般にコミュニケーションと言えば言語的なコミュニケーションが想定される。

 言語的なコミュニケーションの場合は、その内容の持つ情報がクライアントに伝わりクライアントの行動を引き出すのだ。

 右手を上げることができないクライアントに「◯◯に気をつけて右手を上げようとして下さい。」という言葉に対して、クライアントが右手を上げることができれば、立派なリハビリテーション効果である。

 このケースにおいては口頭指示の適切さが生んだ、リハビリテーション効果だ。

 また、コミュニケーションは言語的なものだけではない。

 例えば、手を適度に握り目を見つめると、相手にもよるが、心拍数は上がり、呼吸は少し浅くなるかもしれない。もしそういうクライアントの反応を狙っているのならそれもリハビリテーション効果になるだろう。

 あるいは歩行への恐怖心が原因で歩行困難になっているクライアントに対し、手への接触(触覚情報の提供)だけで歩行がやりやすくなったとしたら、やっぱりそれは非言語的なコミュニケーションによるリハビリテーション効果と言えるだろう。

コミュニケーションは信頼関係構築においても重要

 先ほどの恐怖心による歩行困難なクライアントの例を思い出してみよう。

 触覚刺激だけで恐怖心を取り除き、歩行能力が改善したという例を挙げたが、これは同じような触覚情報を提供しても信頼していない療法士が相手であればクライアントは恐怖心を拭い去ることはできないだろう。

 そこには信頼関係の重要性がある。

 この人なら大丈夫、この人は絶対に痛いことはしない、この人は絶対に恐怖を与えない、この人を信用しても大丈夫、この人なら信頼できる。

 こういう風にクライアントに思ってもらえることでリハビリテーション効果は格段に上がってくるだろう。

 その信頼関係を獲得する上でもコミュニケーションは重要だし、やはりリハビリテーションの手法の1つとして言えるだろう。

理学・作業療法士はコミュニケーションのプロであるべし!

 これらの事を考えると、やはり療法士はコミュニケーションのプロであるべきである。

 発する言葉もそうだが、身なり、触れ方、におい、雰囲気などなど、クライアントにとって心地いい、あるいはリハビリテーション効果のある情報提供という事を心がけなければならない。

 分かりやすい口頭指示もその一つだ。口頭指示が下手であればクライアントは能力を引き出されなかったり、あるいは過小評価してしまうかもしれない。

 触れ方一つにとってもクライアントを緊張させる結果に繋がる可能性もあれば、緊張をやわらげ安心感を提供することでクライアントの行動を改善する結果に繋がるかもしれない。

 ボク達はコミュニケーションに対して細心の注意を払うべきであるし、それによって結果を出す仕事をしなければならないのだ。

ボクが実践しているコミュニケーション勉強法

 日本においてコミュニケーションのプロを証明する資格は存在しない。

 であるから、コミュニケーションを学ぶ場は全て民間であり、資格認定して頂いたところで何のメリットもない。ボクもプロコミュニケーターなんて認定されているが、何の恩恵もない。笑

 だからコミュニケーションを学ぶにしても、学ぶ先に慎重になる必要があるだろう。

 ま、お金を出して学ぶにしても基礎は独学でお金を書けずにも勉強できる。ここでは、ボクが普段から実践している勉強法をお伝えしておこう。

 学習のプロセスは非常に簡単だ。

  1. コミュニケーションの基礎について知る
  2. モデリングについて基礎を知る
  3. 理想のコミュニケーターをモデルに設定する
  4. 徹底的にモデリングする

 まずは基礎知識を習得しておこう。コミュニケーションの構成要素とモデリングについてのあらましを知っておけばそれで良い。何冊かそれっぽい本を読めば理解できるはずだ。

コミュニケーション力 (岩波新書)

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一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

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 基礎を知れば、後は実践あるのみ。

 理想のコミュニケーションをしていると思われる人物をモデルに設定する。自分の周囲にそういう人物がいればそれで良いし、居なければテレビに出ている人などはモデルにしやすい。HDDに録画して何度も何度もその人のコミュニケーションを分析、真似するのだ。

 もしあんた◯◯さん(モデルとした人)とそっくりやなぁと言われたら大成功だ。

 ボクも色んな人をモデルにして数年生きてきているから、色んな人が混ざっていて、もうそんな事を言われることはないが、集中してモデリングしている時には言われる事を目指す。

 そして、その時々で恐らくあなたにとっての理想のコミュニケーターは変わるだろうから、モデルをチェンジしながらあなた自身のものにしていけば良い。

まとめ

 書き始めたらとまらなくなって、かなり深い内容まで書いてしまった。って書いてから気付いたけどこういう内容をnoteで書いてみたら良いのかな。

 noteってコンテンツを売れるサービスだけどボクみたいな無名の個人の書いたことを金出して誰が買うんだ?って思ってたけど書籍1冊では学習できない内容を体系化してあげたりしたら役立つコンテンツになるかもね。

 でも、まぁ、それでもボクはブログで書くかなぁ。

 ブログを書いている理由が金儲けなら、即有料だけどそうじゃないしね。

 まぁまぁ、今後のnoteへの取り組みはさておき。

 コミュニケーションの重要性とその学び方についてはご理解頂けたのではないだろうか。

 是非ともまずは実践してみて欲しい。

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一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

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