卒後教育

多発性硬化症患者へのリハビリテーション効果について

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 多発性硬化症と聞いてあなたは何を思い出すだろう。

 恐らく多発性硬化症患者を担当した経験のある理学・作業療法士は少ないだろう。

 多発性硬化症は日本において難病指定されている疾患で、少し古いデータではあるが2008年時点で13000人の患者さんがいらっしゃるようだ。

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(図引用元:多発性硬化症.jpさん)

 数年前24時間テレビに林家こん平師匠が多発性硬化症を患い、闘病されているということで、出演されていた。

 しかし、多くの療法士が国家試験以来病名も聞いていないのではないだろうか。

 その多発性硬化症に対するリハビリテーション効果に関する研究報告があったのでシェアしたいと思う。

多発性硬化症と中野

 いや、別に身近な人が多発性硬化症になったとかではないので、予めご了承頂きたい。

 ボクにとって多発性硬化症は身近な病気であり、国家試験勉強も殆どいらないくらい多発性硬化症については詳しかった。何故ならハマって見ていたテレビドラマで多発性硬化症が取り上げられていたからだ。

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 ドラマ名を忘れて探していたら2002年に放送されていたこれだったみたい。何となく覚えている。が、あまりにこのドラマの印象が強くて多発性硬化症については詳しくなっていたのだ。

 多発性硬化症への理解を深めたい学生さんは是非身て欲しい。多発性硬化症のリアルを体験できるだろう。

多発性硬化症のリハビリテーション効果

多発性硬化症のリハビリテーションは何に効く?

 Medlyさんにて、多発性硬化症のリハビリテーション効果ってことで記事が書かれていたので読んだ。

 元ネタは『Effectiveness of rehabilitation in multiple sclerosis relapse on fatigue, self-efficacy and physical activity.』だ。

 この結果、リハビリテーションを行う群では優位に『自己効力感』が改善されたとのこと。昨日書いたがん患者への運動療法が心理面へのQOL向上に役立つというネタと被るが、リハビリテーション効果が現れるというのは良いことだ。(参考エントリー:運動療法がQOL向上に役立つ!がんリハに関する研究報告

 ただし、この研究結果も多発性硬化症の再燃を抑えるとか、身体機能面の改善や、進行を防ぐといった結果に結びついていないというところが今後の研究になるのかもしれない。

 しかし、がん患者にしても多発性硬化症をはじめとする難病患者へのリハビリテーションにおいて、心理面への好影響を軽視することはできない。

 残された人生に限りがある以上、その残された人生をより快適に、より健康に暮らせるように支援するのもボク達の仕事である。

 そして、その手助けとなる研究結果が出たことは非常に重要な事だ。疲労は減らせなくても自己効力感は増やせるというのだから、何も無いより、そのクライアントのQOL向上に働きかけることができるかもしれないのだから。

まとめ

 ボクは医療系ドラマを結構見る。海外ドラマの含めて医療系は好きだ。

 何故なら勉強になるからだ。あ、そういえばALSに関する新たな報告もついこの間されてたな。(参考:神経難病・筋萎縮性側索硬化症の病原蛋白質を分解する新たな仕組みを発見 -ALSの新たな病態の発見と分子標的治療の可能性を開く-

 多発性硬化症にしても、ALSにしても、実際に患った患者さんとお会いしたことのあるセラピストの方が少ないだろう。

 そういう疾患を患った人と出会った時、あなたは何事も無く対応できるだろうか。ボク達はどんなクライアントがやってこようとプロとして対応する義務がある。見たこと無いから…なんて良い訳はできない。

 だから、ドラマでも何でも、自分の知識を知恵に変えるための道具はどんどん使って勉強したほうが良いだろう。

 ちなみにALSに関しては「僕のいた時間」で勉強したお。

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 そして、1リットルの涙で脊髄小脳変性症を。

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 もちろん、教科書片手にドラマを見るわけじゃないから、見終わったらしっかり教科書見ながら復習してね。

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