哲学・科学・理論

運動療法がQOL向上に役立つ!がんリハに関する研究報告

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 さて、最近の業界におけるトピックスとして『がんのリハビリテーション』があげられるだろう。

 あなたは、がん患者の担当をしたことがあるだろうか?

 ボクはない。幸いなことに身近な人をがんで亡くしたこともない。祖母が皮膚がんに罹患したが、克服し今も元気だ。

 しかし、このように「がん」と縁が薄い人間もこのご時世少ないのではないだろうか。

 日本人の死因1位で、年々患者数は増えている。

 そんな中、リハビリテーションの需要も増えているのだ。がんリハの加算も研修修了者には認められるようになった。

 訪問看護ステーションにおいても『終末期加算』が付けられるなど末期がん患者への対応を望まれている。

 さて、がんのリハビリテーションにおいて、抗癌剤治療が継続できるだけのADLの維持、介護の少ない方法論の指導など、身体機能面へのアプローチも必須であるが、今回は運動療法が心理面のケアに役立つという研究結果が公開されていたのでシェアしたいと思う。

インドにおけるがんのリハビリテーションに関する研究

 インドは世界第2位の人口を誇る国で、近代化も球速に進んでいる。そして、インドでは日本と比べてがん患者が少ないことで有名だから、この研究にどこまで信憑性があるかは分からないが、今回発表された内容をざっくり言うと以下の通り。

  • インド人を対象として行われた過去の13の研究を対象に、がん患者に対するヨガ療法、運動療法、言語療法の効果を検証
  • 運動療法の効果を検証した2件で、QOLのうちメンタルに対する効果を認めた
  • 身体機能に関連するQOLに対しては運動療法では一定の効果が認められなかった
  • ヨガ療法では不安の指標が、言語療法は言語機能が、研究に共通して改善する

参考:がん患者に対する運動療法の効果とは?

この研究の内実は不透明だが、一理ある気はする

 ソース元は『Exercise-based interventions for cancer survivors in India: a systematic review.』なので詳しい内容はこちらを参照して頂きたい。

 ただ、インドはカレー効果でがんが少ない国である。(参考:なんとカレーで癌を予防できる!だからインド人には癌が少ない

 だからがん研究がそこまで進んでいるとは思えない。ま、勝手なイメージだが。

 この研究はシステマティックレビューで行われているが対象論文は13件で、がんの種類や重症度、運動療法の種類や内容が不明確なのでどこまで信頼できる結果かということに関しては疑問が残る。

 だが、運動することの心理面への影響は少なからずあるのだろうと思う。これはがん患者に限らず、多くの運動とストレスに関する研究が証明している。

 なので、がん患者の心理面のケアはカウンセリングなどの直接的手法だけでなく、運動療法という『運動』を媒介とした形でもアプローチできるということを示唆している。

まとめ

 この研究結果から、じゃあ身体面にはどうやってアプローチしたらええねん!?という疑問は残ったが、心理面への一定の効果を示唆しているのはいいことだろう。

 それと副産物的な情報だが、インド人はがんが少ないというのはこのブログを書くに当たって初めて知った。カレー効果らしいが、最近カレーが認知症予防にもなるという記事を読んだ。(参考:カレーが認知症予防になる?ただし、市販のルーには有効成分が少ないので注意。

 ウコンに含まれるクルクミンという物質が作用しているというのは、がん予防も認知症予防にも影響しているのだという。

 だから、くみんはヨーグルトに入れて食べるのが合うらしいので、朝食はクミンヨーグルト、夕食はカレーなんて生活をしたら、健康寿命伸びるかもね。

クミンパウダー 500g Cumin Powder

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 さておき、日本でもがんのリハビリテーションに関する研究は進んでいるので、あとは実践数を増やす必要があるのだろうと思う。

がんのリハビリテーションマニュアル: 周術期から緩和ケアまで

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