卒後教育
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理学・作業療法士養成校の選ぶ基準についての5項目とは?

 こんにちは。作業療法士の中野です。

 先日、高校生からの質問に答えて、このブログは理学・作業療法士を目指す高校生にも見られている可能性があるんだなぁとちょっと嬉しくなった。

 ブログを通じてボクを知ってくれた高校生が数年後にボクの運営する訪問看護ステーションとかに就職してくれたとしたら、とても嬉しいだろうなぁと思ったので、ちょっと高校生向けのネタも書いてみようと思う。

 それは今どきの養成校の選び方だ。ボクが高校生だったのは既に15年も前のこと。当時と比べて養成校の数もびっくりするほど増えて、どこをどう選ぶべきか、教員の質はどうか?など当時は気にもしなかった事を気にすべき時代へと入っているように思う。

 そこで、現状の養成校事情を鑑みて、今の高校生が理学・作業療法士の養成校を選ぶとしたらどのような点を気にすべきか?について書いてみることにする。

ボクがボクの卒業した養成校を選んだ理由

 ボクは滋賀県出身で、大阪の藍野医療福祉専門学校(現 藍野大学)へ通っていた。

 当時ボクがこの学校を決めた理由は以下の通り。

  • 当時大学は少なく、偏差値の高い国公立大学が多かったので、現役入学が厳しかった
  • 国家試験合格率が全国の合格率よりも高かった
  • 就職率が100%だった

 一応、国立大学を目指してセンター試験を受験したが、自己採点後既に合格していた藍野医療福祉専門学校への入学を決め、晴れて受験から解放されたのだ。笑

 当時は大学での養成課程は少なく、ボクが想定していたのは京都大学医療技術短期大学部(現 京都大学)、神戸大学、大阪府立看護大学付属医療技術短期大学部(現 大阪府立大学)、広島大学、広島県立大学とかが目指せる範囲の国公立大学だった。

 化学が大嫌いなボクは目指せる大学は少なく、ま、結果的にセンター試験の結果で全てダメだったのでどっちでも良いが、今よりもかなり選択肢は少なかったのだ。

 で、まぁ通える範囲の専門学校で、且つ国家試験合格率と就職率が優秀だったという理由、自転車で通える範囲に滋賀医療技術専門学校という系列校があったがそちらは佛教大学かどっかの大卒資格が取れるという事で4年生だったので、実働期間を優先して3年生の藍野医療福祉専門学校にしたのだ。

 今から思えば良い学校選択だったと思っている。それはやっぱり影響を与えてくれた先生方の質が高かったからだろうと思う。一度臨床を離れたボクなんかにも今でもお話してくださる先生もいらっしゃって本当に嬉しい限りだ。

これからの高校生が理学・作業療法士養成校を選ぶ時の基準とは?

 そんなボクの経験を振り返ると、学校選びは学費とかの縛りもあると思うが、やっぱり先生の質が一番大事だと思う。

 んで、当時に比べて今の方が学校も増えたし、先生も増えているので選択肢は増えただろう。

 そんな環境にいる現在の高校生はどのような基準で学校を選べば良いだろうか。

 ボクが考える基準は以下の5つである。

1.長期実習の合格率

 国家試験合格率とは、国家試験を受けた人数に対して何人が合格したか?の割合である。つまり、国家試験を受けられるレベルの学生しかスタートラインに立っていない数字なのだ。

 で、多くの学生が脱落する実習において、どの程度の合格率があるのかは事前に知っておいた方が良い情報だと思う。

 長期実習の合格率が高いというのは、先生から実習地へのお願いが聞き入れられやすく、実習地側からの印象も良い学校だと言えるだろう。

 実習合格率の高い学校は、いい先生がいらっしゃる可能性が高い。

2.1年次留年率

 入学試験である程度の取捨選択はされていると思うが、それでも学生のレベルはマチマチである。テストの点数が良くてもお馬鹿さんってのはよくあることだ。

 それらを踏まえて、1年生の留年率が高い学校は、しっかり学生を一医療人として育てようとしている目安になるんじゃないかな?と思う。

 ちなみにボクが通っていた時、40名の入学生に加えて6名の留年生が加わって46名で4月にスタートし、2年次の4月には、41名とかになっていた。(※ちなみにこの41名の中には2年次留学生も加えた数w)

 もちろん、入学時点での門が狭ければ、別に留年率を目安にする必要はないかもしれないが、1年次から実習がある職種なので1年次の留年率は学校が如何に学生を育てようとしているかの目安になるんじゃないかな?と思う。

3.実習が困難に落ちいった時の学校の対応

 実習は辛いものである。それはブラック実習地などに当たらなくても辛い。努力が必要とされる。しかし、その努力は必要な努力であり、最低限の試練だとも言えるだろう。

 だが、世の中には未だにブラックな実習地は存在する。

 ボクは養成校2年次の評価実習(3週間)で、当時の担当バイザーに泣かされた。本当に大変で辛かった。

 しかし、その時も遠方に実習へ行っていたボクに対して、担当の教員は2回も訪問に来てくれた。ボクの言い分もしっかり聞いてくれて、その要望をしっかり施設側へ伝えてくれた。

 本当にこの御恩はいつまでも忘れられるもんじゃない。本当に感謝している。

 ここまでの対応をしてくれない場合、不当な評価を受け、不当に留年させられる場合がある。ちなみに、ボクのブログを見て相談くださる学生さんの中にはそんな不当な評価を受けて、留年させられた方もいらっしゃる。

 入学前にそのような時の対応も聞いておいた方が良いだろう。

4.在校生や卒業生の評判

 わざわざ卒業生を探して話を聞くのは難しいかもしれないが、今だったらfacebookやTwitterを通じて繋がることは不可能じゃない。

 在校生であればオープンキャンパスなどで接することができるかもしれないし、もし自分の高校から先輩が行っていたらその伝手を辿るのも良いだろう。

 何しか、現在通っている人の評判や、卒業生の声を聞いておくのが一番の説得材料になるだろう。

5.4年制であること

 自分は実働年数を優先して3年制を選択したが、4年制であることに越したことはない。今では3年制の養成校を探す方が大変になりつつあるから、大方の高校生が4年制を受験することになるだろうからわざわざ書く必要はないかもしれないが、その方が良い理由について書いておこうと思う。

 学生当時のボクと今のボクと何が一番違っているか?成長したか?というと『コミュニケーション能力』だ。

 ボクは今では口から生まれてきたと言われるくらい口八丁な人間である。しかし、当時はそうでなかった。クライアントと良い関係を築くのは難しいことだと感じたことはなかったが、やはり2年次のバイザーや苦手な人との関係作りが難しかったように思う。

 それはやはりコミュニケーション能力の問題だろう。

 3年制の学校はかなりの詰め込み具合で、バイトなどする余裕は殆ど無い。ボクの学生当時も一年次に一人暮らしをしている友人が数人バイトをしていたくらいで、後は殆どバイトせずだった。

 しかし、それが4年制になると比較的ゆるやかになり、バイトする余裕もあるだろう。

 バイトは絶対やった方が良いよ。給料なんて関係ない。それだけでコミュニケーションの実地訓練になるのだから。できれば不特定多数の人と密に関わらなければいけないような仕事がいいね。是非ともバイトできるような学校を選んで欲しい。

まとめ

 ボクはバイトできないような大変な環境で学生生活を送ったが、先生方のご協力によって何とかストレートで卒業、国家試験合格を勝ち取ることができた。

 やっぱり学校の質は先生の質で決まると思う。

 そして、その先生の質を図る数字や生の声は入学する前に情報収集しておいた方が良いだろう。

 また、治療技術などは学校で学ぶが、実際にコミュニケーションができなければ治療もできないし、そのコミュニケーションを学校で学ぶことはない。そのコミュニケーションを身に付けられるのは実地訓練だけで、その実地訓練に最適な環境はバイトだろう。

 そのバイトもできるような環境であることを確認しておくと良いだろう。

 あなたの学生生活がよりハッピーなものになることを心から願っている。また、学校の先生もこれからの学生はこんな事を考えて入学してくるかもしれないって事を知っていてもらえれば幸いだ。

コミュニケーションの教科書

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