評価と治療

理学・作業療法評価における観察・分析に必要なスキルとは?

 こんにちは。作業療法士の「なかの」です。

 またまた学生さんから質問があったので、それにお答えする形でブログを書きたいと思う。

 学校の先生に聞けばいいのに、何でボクに聞くんだろう…なんて素朴な疑問もありつつ、でもボク的にはブログのネタになるので全然構わないんだけど…。

 先生、信頼されてないの?ってちょっと疑ったりする。ま、どうでもいい話。

 今回の質問は、以下の2つ。

  1. 作業活動中のクライアントを観察し、分析・記録という授業が難しく何かポイントがあるか?
  2. 感覚統合の知識があればその分析活動がもう少しやりやすくなるのではないかと思うが参考書などあるか?

 今回はこれらに答える形で、観察に必要なスキルについて書きたいと思う。

観察とは何か?

 そもそも観察とは何か?

 学生さんや新人療法士は無駄に難しく考えすぎているのではないだろうか?

 観察とは、見て、聞いてクライアントの情報を収集する行為である。

 見て分かること、聞いて分かることを限りなく沢山クライアントに関する情報を収集することだ。

 それに知識など必要ない。ありのままを知ることだけである。

観察に必要なスキルとは?

 この観察に必要なスキルとは何か?

 それは、より広い視点でクライアントを観ることだろう。

 偏った色眼鏡をつけていては、クライアントの偏った一側面でしか観ることは出来ない。

 あっちからも、こっちからも観る為には、色眼鏡を全てはずしてありのままを観る必要があるのだ。

観察結果を分析する為に必要なこと

 質問者が言うとおり、観察結果を分析するに当たり感覚統合理論は知っておいた方が良いだろう。

 分析も一つの観察結果を広い視野で行う必要がある。

 だから、様々なフィルターを通して行うほうが、より広い視野でクライアントを知る事に繋がる。

 そのフィルターの一つとして感覚統合理論を用いるのはありだろう。

 あ、ちなみに感覚統合理論を学びたい人は入門書とも言える以下の2つの書籍がオススメ。

感覚統合Q&A 改訂第2版―子どもの理解と援助のために

感覚統合Q&A 改訂第2版―子どもの理解と援助のために

  • 作者: 土田玲子,石井孝弘,岡本武己
  • 出版社/メーカー: 協同医書出版社
  • 発売日: 2013/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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子どもの発達と感覚統合

子どもの発達と感覚統合

 そして、もう少し深く学びたい人は次の書籍。

感覚統合とその実践 第2版

感覚統合とその実践 第2版

  • 作者: Anita C. Bundy,Elizabeth A. Murray,Shelly J. Lane,土田玲子,小西紀一
  • 出版社/メーカー: 協同医書出版社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本
  • クリック: 2回
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 ボクの知らない間に感覚統合関連書籍が沢山出版されているので、他にもいい本があるかも。

感覚統合理論を観察結果の分析に使うデメリット

 では、観察結果を分析するのに感覚統合理論を用いるデメリットはあるだろうか。

 それは感覚統合理論を深く理解すれば、感覚統合理論だけでクライアントの観察結果を説明できてしまうことだろうか。

 先ほども述べたように、観察結果の分析は広い視野で捉えたほうが、よりクライアントを知ることに繋がる。

 もちろん、理論構築者はその理論だけでクライアントの全てを捉えることができるよう、常に進化させている。しかし、完璧なものなど無いだろう。

 ボク達は観察結果を広く分析するために様々な理論を駆使し、分析する必要があるだろう。

まとめ

 観察とは特別なことではない。

 医療従事者でなくとも、毎日のように行っているものである。

 ただ、それを言語化、可視化しないのが普通であるが、ボク達はそれを言語化、可視化する必要がある。

 その作業が分析と記録だ。

 だから大変な作業だと感じる学生さんや新人さんがいると思うが、知っている知識を用いて情報処理するだけである。

 その一つとして感覚統合理論はありかもしれない。しかし、それだけでは不十分だ。

 分析・記録は勉強量に比例して上手になるだろう。是非とも色々勉強して役立てて欲しい。

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