起業・経営

「新人理学・作業療法士が使えない」って言ってる療法士こそ使えないんじゃ…?

 こんにちは。作業療法士の「なかの」です。

 人を使うってのは本当に難しい。経験上それは分かっている。

 厳しければ上手くいくわけでもなく、優しければ上手くいくわけでもない。

 個人的に人材育成における最高峰と思っている福島先生のノウハウも本では読んだが中々実践するのは難しい。

 それだけ難しいのだ。

 当ブログには「新人理学(作業)療法士 使えない」ってワードで訪れる方がいらっしゃる。しかし、ボクのブログにはその問題に対する答えは書かれていないだろう。何故ならボクは新人が使えないって言っている人こそ使えないって思っているからだ。

新人が使えないって言うのは言い訳である!

 新人に限らず、他人を使えないってのは言い訳である。

 極論、使えないなら使わなければ良いからだ。ボクは自分には無理だと判断して今までそのようにしてきた。

 人を思い通り使えないなら、使うべからず。これが最初のルールなのだ。

 かと言って新人は組織に雇われるものだから、自分の意に介さず入ってくるだろう。だが、「使う」という意識を持たなければ良い。

 新人は「育てる」ものなのだし、それがボク達の仕事であるというのは倫理網領にも書かれている。(少なくとも作業療法士協会の規定には含まれている。)

そもそも使えない人材を雇用するな!

 そもそも論だが、使えない奴を雇った時点で雇った側の問題。

 「使える・使えない」論自体間違っているのだから「育てたい・育てたくない」論で考えると良い。

 育てたい人材を雇用することこそ、新人使えないなんて思わなくて済むポイントなのだ。

 もし自分の意を介さず雇用されているとするならば、それこそあなたが使えない証拠だ。上層部は、あなたを信頼していないのだろう。あるいは、あなたが自分を雇用の場(試験や面接)の担当者にしてくれという申し入れをしていないからだ。

使えないって言う人は理想高いんじゃない?

 ここまで読んで頂ければ、使えないって言っている人が使えないって事がわかるだろう。

 じゃあ、どんな人が新人使えないって言うのだろう。

 先日届いた協会誌「作業療法」に次のような研究が載っていた。

 『臨床実習指導者が求める作業療法学生の能力』によると、「患者・家族に対して適切に関わることができる」能力が再頻出カテゴリーだったとのこと。またその他に、以下のような項目が抽出されたとのこと。

  • 積極的なコミュニケーションを図ることができ、周囲への気配り、対応もできる
  • 主体的、積極的な行動をすることができる
  • 報告・連絡・相談ができる
  • 計画的に時間を使うことができる
  • 柔軟な考え方や対応ができる
  • 礼儀・礼節を守ることができる
  • 体調管理ができる
  • 客観的に自身の振り返りができる
  • 知識を活かし考察を行い、誤字、脱字に気をつけながら報告書にまとめることができる
  • 実習に対して意欲的に取り組むことができる
  • 指導者からの助言を得て、修正することができる
  • 探究心を持ち、文献などを利用して調べることができる
  • 質問ができる
  • 課題を計画的に進め、提出期限を守ることができる
  • 患者の心身の状態を理解し、適切な対応ができる
  • 多職種とコミュニケーション・連携を図ることができる
  • 周囲に関心を持つことができる
  • リスク管理ができる
  • 評価ができる
  • 治療プログラムの立案と実施ができる
  • 情報の整理ができる
  • 将来を予測したゴール設定ができる
  • 様々な視点から活動など分析ができ、内容を文章として表すことができる

Reference:四元祐子,築瀬誠,渡裕一:臨床実習指導者が求める作業療法学生の能力.作業療法34:651−660,2015.

 いやいやいや、理想高いよ。笑

 仮にこんだけできる実習生が現れたとしたら、間違いなく指導者よりレベル高いよね。

 ボクはここから以下の項目を抽出したい。

  1. 患者・家族に対して適切に関わることができる
  2. 報告・連絡・相談ができる
  3. 礼儀・礼節を守ることができる
  4. 体調管理ができる
  5. リスク管理ができる

 この5つこそ、療法士として、いや社会人として重要な項目であり、「育てたい」と思える人である。

 逆にこの5つがない人間を育てるのは大変だ。

 雇用し育てるべきはこの5項目をしっかりできる人間だろう。

まとめ

 もちろん雇用するにあたって、上記5項目以外にも持っていて欲しい能力はある。

 特に訪問看護ステーション設立で、且つオープニングスタッフとなると更に条件は厳しくなるし、理想は高くなる。だから、ボクは最初から必要以上は雇わない。

 しかし、経営が安定した後はこの限りではない。最低限上記5項目をクリアしている「育てたい」と思える療法士・看護師を雇うだろう。

 その結果、使える人材に育ってくれれば万々歳だ。

 育てないうちから使える人材なんてそうそう居るもんじゃない。育てるべき人間を見極め、育て方を間違えないということが先輩の課題なのだ。

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