評価と治療

理学・作業療法士が知っておくべき3つのストレス対処能力

 こんにちは。作業療法士の「なかの」です。

 今日も休み。朝から8キロほどジョギングし、コーヒーを飲みながら教科書の復習。

 今日も作業療法士にとっては名著のこれ。

 作業とは?という先日からのテーマを復習するためには必読。ボクは人間作業モデル講習会には参加したことはないが、来年はどこかで参加したいと思ってる。実はもすうぐ大阪であるのだが、日程が合わずに参加できない…。残念。

 さて本題。あなたにはストレスはあるだろうか。無いわきゃない。ストレスが無ければあなたの人生はとてつもなく暗く、楽しみのないものになってしまうだろう。

 世の中にストレスのない人など居ない。

 じゃあ、客観的に見てストレスを感じてなさそうな人ってのはどんな人か?それは上手くストレスに対処できている人の事なのだ。

 ボク達はクライアントの健康を支援する立場にある。そして、ストレスが少なからず健康に対して様々な影響を及ぼしていることは周知の事実だろう。

 だから、ボク達はクライアントにストレスに対処する技能を身に付けてもらわなければいけないのだ。今回は、ストレスに対処する為の3つの技能についてご紹介しようと思う。

ストレスの度合いは出来事が決めるのではなく、対処能力で決まる

 健康に害を与えるストレスとはどのようなものなのだろうか?

 これはストレッサー(ストレスを与える要素)によって決まるわけではない。

 例えば、『猛暑』も一つのストレッサーだ。しかし、それに対してストレスを感じる度合いは人それぞれのはずである。猛暑(例えば気温40度)という同じ数値のストレッサーを与えても、ストレス度合いは人によって違う。

 これは猛暑というストレッサーに対する対処技能によって変わるからだ。

ストレスに対処する為の3つの技能とは?

 では、ボク達はどのような能力を用いてストレスに対峙しているのだろう。

 それは以下の3つの能力である。

  1. ストレスを予見する能力
  2. ストレスに対処できると確信できる能力
  3. ストレスが有意味なものだと確信できる能力

 この3つが、ボク達が某出来事に見舞われた時にストレス度合いを左右する要因なのだ。

 以下、それぞれについて解説する。(※以下解説するに当たりストレスを与える出来事について『東日本大震災』を例に挙げようと思う。もしトラウマなどある方はここで読むのをお控え頂きたい。)

1.ストレスを予見する能力

 例えば東日本大震災を例にとってみよう。多くの方にとって青天の霹靂とはこのことだったであろう。

 しかし、日本は地震大国である。今もなお首都直下型地震や南海トラフなどの大地震の危険性と常に対峙している状態である。

 「来るかもしれない」という事をどれだけリアルに捉えられていたか?によってストレスの大小が変わる。

 そりゃそうだ。予見していれば、覚悟もある程度できているからだ。全く予見していなかった人に比べれば「あ、やっぱりか。」と思える程度は大きいだろう。

2.ストレスに対処できると確信できる能力

 言い方を変えるとストレス対処の自信があると言えるだろうか。

 東日本大震災が起こり、運良く命は助かったが、家財を失い、仕事も失い途方にくれることだろう。

 しかし、そこで「何とかなるさ」とか、「ま、しゃーないな。頑張ろ」とか(心から)思えるかどうか?という事である。

 きっと対処できるだろう。と思える人ほど、ストレス度合いは小さくなる。だって、乗り越えられると確信しているのだから。

 ボクは日本は本当に地震に強い国だと思う。あれだけひどい災害に見舞われても3日以内に必ず食料にありつける。そんな情報をしっかりと持っていることなどもこの場合のこの能力を左右させるだろう。

 ストレスに対処できるという確信は、情報をしっかりと持っていることが重要かもしれない。

3.ストレスが有意味なものだと確信できる能力

 「神様はそれを乗り越えられる者にしか、試練を与えない」とか何とか言われたりする。ほんまか?って思うこともあるが、『死』以外のストレスはそうなんだろうとも思う。生きてるだけで丸儲けなのだ。

 どういう人が生きているだけで丸儲け!と思えるのだろう。命からがら津波から逃げ切った後、家財も仕事も失った状態で生きているだけで丸儲け!なんて思えるだろうか。

 もし思えるとするならば、それは『出来事は何かしら意味のあること』と捉えることができる能力が高いからだろう。

 決して出来事を嬉しいと思うわけではない。まぁ、大震災を喜んだ人など1人も居ないことからも分かるはずだ。

 そうではなく、不幸なこの出来事にさえ何かしらの意味がある。そう思うことで、その出来事に対処できるようになるのだ。

健康にアプローチするのは、ストレス対処能力を高めること

 つまり、健康にアプローチするというのは、ストレス対処能力を高めるということだ。

 ボクも当サロンへお越しのお客様のストレス対処能力が高まるような関わり方をしている。

 先ずは、出来事が起こる可能性を予見すること、どのような出来事が起こっても、全ての出来事に意味があり、対処できるということ。これらを常々お伝えするようにしている。

 療法士として、ボク達はクライアントにこれらを伝え続けなければいけないし、必要に応じてカウンセリングやコーチングの技術を使って導かなければいけない。

まとめ

 ストレスへの対処、あなた自身はどうだろうか。

 ちなみに、ストレスフルな療法士はクライアントにストレス対処技能を指導することはできない。自分で出来ないことを他人にさせることなどできないのだ。

 もし、あなたが今ストレスフルならこの能力を使ってストレスに対処してみよう。

 もしあなたがストレスと無縁の生活をしているとするならば、あえてストレスを感じて対処する練習をしてみよう。

 すると、クライアントに対してこのストレス対処技能を指導することができるようになるだろう。

人間作業モデル 理論と応用

人間作業モデル 理論と応用

  • 作者: Gary Kielhofner,山田孝,村田 和香,竹原 敦,石井 良和,小林 法一,笹田 哲,野藤 弘幸,京極 真,長谷 龍太郎
  • 出版社/メーカー: 協同医書出版社
  • 発売日: 2012/06/23
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 ボクが持ってるのは第3版だけど、今は第4版が出ているみたい。一度読んでみてね。

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