哲学・科学・理論

中枢神経系障害の患者に対してやる気を促す必要性が証明!

 こんにちは、作業療法士の「なかの」です。

 ボクが英語の勉強の一環で海外ドラマにハマり、hulu廃人とかしている事はご存知だろうか。笑

 でも、最近は『ウォーキング・デッド』という作品のシーズン6が毎週配信されるのを楽しみにしている以外は殆ど見ていない。

 で、そのウォーキングデッドは毎週金曜日に配信される。つまり、今日だ。ボクは朝一の仕事はウォーキングデッドを見ることと決めていたので、iPadのhuluアプリを開き、ウォーキングデッドの再生ボタンを押した。

 すると、前作が再生されるではないか!!これはオカシイと思い調べてみると、第8話(先週配信)までが前半で第9話以降は『後半』という扱いになり、2月からの配信となるのだそう。

 これを知ったボクは思わず絶叫してしまった。

 アメリカでは9月からシーズンが始まり、12〜1月はお休み期間になるのだと。初めて知った事実に落胆を隠せない。

 で、その鬱憤を晴らすために仕事に取り組んでいる次第だ。以上。

 いやいや、本題。今日ニュースを見ているとタイトルのような研究が報告されていたのでシェアしたいと思う。

リハビリテーションでの運動機能回復はやる気と密接に関連

 元ネタはこれ。(参考:“やる気や頑張り”がリハビリテーションによる運動機能回復に 大切であることを脳科学的に証明

 研究の概要を以下に解説する。

 脊髄損傷の猿の手の巧緻性を脊髄損傷前後と回復後に評価し運動能力を調べている。その際、やる気を司る側坐核の働きを不活性化し、その結果運動機能にどういう影響を与えるかを調べた研究だ。

 結果、脊髄損傷受傷前の猿は側坐核を不活性化させても手の巧緻性に影響は無かった。受傷後1ヶ月(回復途上)の猿は、側坐核を不活性化させると不活性化させる前の能力よりも優位に衰えた。受傷後3ヶ月(回復後)の猿は、側坐核を不活性化させても手の巧緻性に影響はでなかった。

 つまり、回復途上において『やる気や頑張り』が運動機能回復において重要な役割を果たしている可能性が示唆された。

 ってな感じ。

 だから、やる気や頑張りを促すことがリハビリテーション効果を高めることが脳科学的に証明されたってわけだ。

側坐核を刺激する為には…?

 では、クライアントの側坐核を促すためにはどうすべきなのか。

 諸説あるが、心理学者クレペリンが発見した「作業興奮」は一理あると思っている。

 ま、うだうだ言わず、取り敢えずやれ!って話だ。

内田・クレペリン法作業曲線判定法テキスト―曲線類型図例集解説 (1955年) (精神技術叢書〈第2集〉)

内田・クレペリン法作業曲線判定法テキスト―曲線類型図例集解説 (1955年) (精神技術叢書〈第2集〉)

 つまり、やる気を出すためにはまず動くことが重要。

 しかし、クライアントを無理矢理動かすことはできない。じゃあどうすれば良いか?

 「先生がそんだけ言うなら、しゃーないけどやるわ」

 このようにクライアントに思わせることではないだろうか。いや、理想はクライアントが積極的に動いてくれるのが一番だし、ボク達はそのように促す必要がある。

 しかし、側坐核が不活性化し抑うつ状態にあるクライアントがそんな風になってくれるとは到底思えない。

 そのようなクライアントを動かすためには、あなたへの信頼感が重要だ。あなたの一生懸命さに共感してもらえたらクライアントは渋々でも取り組んでくれるだろう。

 そうなればこっちのもの。行動することで徐々に側坐核は刺激されていくだろう。

まとめ

 ボク達はクライアントのやる気を充分に引き出せているだろうか。いや、引き出そうとすること自体間違いなのかもしれない。

 何故ならやる気だったり、頑張りというものは能動的に持つものであり、強制されて持つものではない。他人から与えられたモチベーションは2日と持たないだろう。

 つまり、ボク達はクライアントのやる気を引き出すのではなく、クライアントが自ら意欲的になるよう働きかける必要があるのだ。

 その為には無理矢理にでも行動させること。大きな運動が難しければ小さな運動でも良い。まずはクライアントが身体を動かすことを促していくのだ。

 モチベーションと理学療法・作業療法効果に関しては、経験的に分かっているものの、このような研究報告がされた以上、拘らないといけないポイントになっただろう。是非とも明日からの臨床に活かして頂きたい。

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