雑記

ICFはICIDHが進化したものではなく、相互補完的に使うもの!

 こんにちは。作業療法士の「なかの」です。

 先日、現職者選択研修(身体障害分野)に参加した際にICFの話があった。

 現在10年目以上の療法士は恐らくICIDHも勉強し、ICFの勉強はちょっとだけ、あるいは学生時代には全く勉強経験なしって方も居るだろう。

 経験年数の高い(特に理学療法士さん)には未だにICFよりICIDHの方が分かりやすくて使いやすいという方もいらっしゃるようだ。

 今回は、このICFとICIDHの使い方について書きたいと思う。

ICFとICIDHの進化版ではない

 ICIDHが主流として使われていた時代、療法士は障害の原因を機能に求め、機能改善が生活の改善に繋がるという考え方で評価・治療を行っていた。

 で、それに限界があるということでICFが考案され、理学療法・作業療法養成校で指導され使われるようになった。

 ここで知っておいて欲しいのは、ICFはICIDHだけで考える事に限界があり、それを補完するため考案されたものであり、ICFなのだ。

 つまり、ICIDHを進化させたものではないのだ。

 進化であればICIDHの代わりにICFを使えば良いのだが、補完的なものであるから双方を使うべきなのだ。

なぜICFが考案されたか?

 ICIDHは、医学モデルだ。つまり病気生成論的に考案されている。それに対してICFは介護モデル。健康生成論的に考案されている。

 よりクライアントを多面的に捉えるためなのだ。

 例えば妊婦は障害者か?

 生活には支障が多々ある。生活そのものがしんどい時もある。

 しかし、この妊婦の状態はICIDHでは解説できない。つまり、評価・治療(治療ではないが)できないのだ。

 ICFはこのようなICIDHの限界を補完するために考案されているのだ。

まとめ

 理学療法士はより医学モデルよりにある職種であり、作業療法士はより介護モデルよりにある職種であるとボクは思っている。

 だから、一部の(特に年配の)理学療法士がICIDHの方が使いやすいという意見があるのはよく分かる。

 でも、ICFがICIDHの補完的に使うものである以上知っておかなければいけない。

 ちなみに、以下の図はICFの構造ではない。

f:id:p-therapy:20150729115227j:plain

 え?知らなかった?もし知らなかったら是非、今一度勉強して頂きたい。

 ちなみにICFの構造はこれ。

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 ICFの教科書はこれ。

ICF 国際生活機能分類―国際障害分類改定版

ICF 国際生活機能分類―国際障害分類改定版

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