評価と治療

理学・作業療法士が知っておくべき健康を多面的に捉える方法

 こんにちは。作業療法士の「なかの」です。

 健康診断の結果が残念な結果に落ち込むのではなく、対策しようと頑張っているボクだが…。今日も朝から8キロほど走ってきた。(自分の名誉の為に言っておくと要観察レベルだよ。)

 で、この後筋トレして、マエケン体操をやる予定である。お酒も控えて、ご飯も大好きなラーメンを控えることにした。

 ま、数日で変わるものではないから3ヶ月毎にチェックしていこうと思っている次第。

 さてさて、こんなボクは健康だろうか?

 決して健康ではない。しかし、健康は破綻しているか?そうでもないだろう。

 健康であることとはどういうことだろうか?

 今回は、理学療法士・作業療法士にとっても最重要課題である「健康」について書いてみたいと思う。

健康であるはどういう事か?

 「健康」そしてその対局にあるのが「健康破綻状態」である。

 しかし、その両極端な2つの項目で図りきれるものなのだろうか。先程もボクの状態で書いたように決してそうではない。

 あくまで、連続の中にあるどこかのポイントにいて、それが健康寄りなのか、健康破綻状態よりなのか?という事である。

 ボクはもしかしたら、健康破綻状態に寄っているかもしれない。

 つまり、「健康」とは状態を示す言葉ではなく、目指すべきものなのである。

理学療法士・作業療法士が取り組むべきは、クライアントに健康を目指してもらう事

 ICFは、「健康状態(健康−健康破綻)」のどのポイントに居るのかを知るための概念である。

 で、ボク達はクライアントをより『健康』に近い状態を目指してもらうよう支援するわけだ。

 その為にボク達の持つ知識や技術をフル動員してアプローチしていく。

ボク達はどのように健康を目指すか?

 健康に対するアプローチは単純に考えられない。

 健康状態というものが、健康−健康破綻の連続の中のどこかにあるからだ。

 病気生成論的には状態が健康破綻状態に近づく何かしらの要因を取り除くことだ。(病気生成論・健康生成論については「理学療法士・作業療法士は病気生成論だけでなく健康生成論について知っておくべきだ!」を参照して頂きたい)

 かつてのリハビリテーションはどちらかと言えば病気生成論よりに考えられてきたがそれだけではないけない。何故ならそれだけでは健康を目指すアプローチとしては不十分だからだ。

 一つ例を出そう。

 例えば「喫煙」は健康破綻状態に近づけるファクターの一つだろう。過去の研究者が色んな研究からそういう結果を導き出した。

 1000人の喫煙者(喫煙年数、喫煙量が一定だと仮定)と1000人の非喫煙者を追跡し5年後の健康破綻状態を評価する。仮に1000人中800人が5年後健康破綻状態に陥っていたとしよう。(非喫煙者は1000人中400人だけが健康破綻状態となっていた。)

 すると、やはり喫煙は健康状態におけるリスクファクターとなる。

 しかし、ボク達が考えるべきはそれだけではない。喫煙者のうち、200人は健康破綻状態には陥っていなかった。

 その原因は何か?と健康生成論的アプローチも行うべきなのだ。

 その要因を探ることで、喫煙しながらも状態をより健康方向に目指せるのではないかと考えるのだ。

 ボク達理学療法士・作業療法士はクライアントを健康破綻状態に陥らせるリスクファクターを取り除くことと、健康状態に近づける為の要因を提供していくこととなる。このことで、より効率的にクライアントの健康状態に対してアプローチできるだろう。

 で、冒頭の文章を見なおして欲しいのだが、ボクの自身の取り組みがまさに病気生成論的アプローチと健康生成論的アプローチを相互補完させている事が分かる。

 ジョギングと筋トレ、ストレッチは健康生成論的アプローチであり、減酒とラーメンを控えることは病気生成論的アプローチとなる。

 ボク達はクライアントに対してもこのようなアプローチプランを立てなければならない。

まとめ

 もしかしたら当たり前のことかもしれない。

 しかし、改まって健康について考えることも少ないのではないだろうか。

 で、そのアプローチ方法を多面的に捉えるということも意識的に行っている療法士は少ないと思う。

 是非、あなたの治療計画に活かしていただければと思う。

 参考までに、この考え方について詳しいのが以下の書籍。

健康の謎を解く―ストレス対処と健康保持のメカニズム

健康の謎を解く―ストレス対処と健康保持のメカニズム

  • 作者: アーロンアントノフスキー,Aaron Antonovsky,山崎喜比古,吉井清子
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